ギター バックナンバー

DISK RECOMMEND ('09年7月号)

LOFT PROJECTのスタッフがイチオシのCD・DVDを紹介!!
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★以下のジャケットをクリックすると、各レビューが読めます。

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SION / 鏡雨〜kagamiame〜

UGCA-1023 3,150yen (tax in) / 7.15 IN STORES

 2007年8月に発表した『20th milestone』以降、日比谷野外大音楽堂で行なわれる“SION-YAON”の前にオリジナル作品を発表する流れも本作で3作目となった。THE MOGAMI(松田文、池畑潤二、井上富雄、細海魚、藤井一彦)、The Cat Scratch Combo(藤井一彦、清水義将、相澤大樹)という盟友たちとがっぷり四つに組んだ体裁も変わらずだが、ライヴで実力を積み重ねたThe Cat Scratch Comboがバンドとしての一体感を強め、横綱の如きMOGAMIの貫禄に肉迫しているのが窺える。タイトルの『鏡雨〜kagamiame〜』とは、真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに降りしきる大粒の雨の中に街の情景や人の心を見いだすというSION独自の言葉。イメージが無限に広がる趣のある語彙だと思う。
 武骨で猛々しいロックでパンクなサウンド・アプローチに重きを置いていた前作『住人〜Jyunin〜』と比べると、この『鏡雨〜kagamiame〜』はアコースティック・サウンドを基調とした柔和でロマンティックな楽曲がとりわけ耳に残る。『karan』、『Slide』、『磨りガラス越しのオレンジ』という昨秋発表された初の宅録アルバム『Naked Tracks〜光へ〜』にも収録されていた楽曲は情緒とふくよかさが一段と増し、その穏やかで美しい響きは白眉と言えるだろう。ここ最近のライヴでも重要な位置を占めている『karan』と『Slide』は亡き父に捧げられたナンバーで、アコギや鍵盤の繊細で流麗な音が雨滴のように聴き手の心の深淵に染み渡る。インタビューの際に「『karan』と『Slide』を唄うたびに親父のことを思い出せるから、曲に出来て良かった」とSIONの言葉を聞いて、思わず涙腺が緩んだ。
 また、細海魚の弾くフェンダー・ローズ、ギター、プログラミングだけというシンプルの極みを行く音作りの『お前がいなけりゃ』も素晴らしい。切々と唄い上げるその歌声と鍵盤の音色(これもまた雨滴の如き)に、胸を激しく掻きむしる深い慕情の念を見た。デモの仕上がりが余りに良い出来だったため、スタジオでのテイクを覆してデモ音源を採用したというエピソードは如何にもSIONらしいし、その気持ちも大いに理解できる仕上がりである。“お前がいなけりゃ、お前がいなけりゃ、何もないのと同じさ”という言葉、それは僕らがSIONに対して抱く思いでもある。篠突く雨が街や人の心を映す鏡であるように、SIONが紡ぎ出す歌は僕らの心の鏡なのだ。近年発表された楽曲は特に、聴き手が歌の真ん中に立って自分の絵を描くことのできる普遍性の高さがある。そして、ここ数年の目を見張るばかりの多作振りには何か鬼気迫るものを個人的に感じる。それは何かに追い立てられるかのような表現者の業なのかもしれないが、生まれいずる楽曲の多くが穏やかに微笑んでいるのが僕は嬉しい。その表情はまるで、降りしきる雨が止んだ後に磨りガラス越しに訪れる鮮やかなオレンジ色の朝のようだ。


(Rooftop編集長:椎名宗之)


THE GROOVERS / ROUTE 09

XBCD-1028 3,150yen (tax in) / 7.15 IN STORES

 ライヴ・アルバム『ROUGH TRIANGLE』の発表が間にあったものの、オリジナル・アルバムとしては『Modern Boogie Syndicate』以来3年半振りとなるグルーヴァーズの最新作。最初に断言しておくと、どれだけ控えめに言っても傑作である。昨年、藤井一彦が発表した初のアコースティック・ソロ・アルバム『LAZY FELLOW』に収録されていた『今を行け』のグルーヴァーズ・ヴァージョン、スパークス・ゴー・ゴーに提供した『BUDDY』のセルフ・カヴァー、カーペンターズの代表曲『YESTERDAY ONCE MORE』の大胆なルーツ・レゲエ・カヴァーと聴き所は多々あるが、瑞々しさと円熟味が共存したバンドのアンサンブルがとにかく素晴らしい。性急なリズムでグイグイと引っ張っていく『独断』、風がそよぐような爽快な旋律の『Savanna』、アコギの味付けが小気味良い『美しき人よ』、ツェッペリンのを彷彿とさせる重厚なギター・リフに彩られた『惜別の空』、躍動感に充ち満ちた和やかな表情の『CHEERFUL GANG STAR』と、各楽曲のクオリティが凄まじく高いことは改めて言うまでもないだろう。個人的には終盤の『SPEED QUEEN』、『俺としたことが』、『Lonesome in a crowd』に一彦の詩人としての才とヴォーカリストとしての力量にただ感服した。完膚無きまでの名作の誕生だ。


(Rooftop編集長:椎名宗之)


つしまみれ / あっ、海だ。

VICB-60046 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW

 国内外を問わず、アンダーグラウンドシーンを好き放題に荒らし回っているガールズバンドのメジャーデビュー盤。「あっ、海だ。」のタイトルから、センスが良いのかただのアホか、ふざけてるのか正気の沙汰かがイマイチ読みきれず、気付けばどっぷりハマってしまうという中毒性は異常に高い。グランジやUSハードコア的なうるさい系から、スカやニューウェーブなポップ路線まで、幅広くこなしつつ…ブチ壊しつつ…みたいな。『岸壁の上の一本指総長』(←これ曲名)や、以前からライブで披露されている『タイムラグ』などは、つしまみれならではの勢いとポップセンスがあるライブ向きなナンバー。『ブレスユー』ではイントロで一瞬「ベンチャーズか?」と思わせるギターリフもあり幅の広さを伺わせる。『マイクスメルくんくん』は、ミュージシャンか音楽関係者にしか判らない事を歌ってるし。『ストップ&ゴー!』は、つしまみれ流スカパンクといったところ。全く持ってハチャメチャである。最近良くある女の子の気持ちを代弁して、リスナーから「わっかるぅ〜」なんて言われるようなポップな感じはない。思いっきりハードコアな匂いがする。このレビューが載る頃にはツアーも進んでいるハズ。7/5には結成10周年ライブを敢行!(持ち曲全部やるらしい)このハチャメチャ加減、ライブでは倍掛けどころか天上知らずなのでご注意を…。


(新宿LOFT:水野 慎也)


ナナイロマン / Attack Of The Unicorn

WHCD-61 1,800yen(tax in) / 7.08 IN STORES

 2006年1月に結成された、北海道発の新感覚エレクトロポップロックバンド、ナナイロのロマンティック“ナナイロマン”が、デビュー1st.ミニアルバム『Attack Of The Unicorn』をリリース!! 激ポップでロックなサウンドにキーボードの絶妙な音が加わり、とにかく踊れる1枚となっている。1曲目の『COLORFULMONKEYS』ではSF映画の始まりのようなダイナミックなサウンドを聴かせ、今年の3月にリリースされたプレ・デビューシングル『恋とマシンガン 〜 telephone and Gun's 〜』はキラキラの極み。ライブで盛り上がっている様子が想像できる。『CANDY』はキーボードの軽快なメロディーで、ナナイロマンの紅一点・福井里沙さんの歌声が、楽曲に彩りを加え一層引き立たせているように思う。5曲目の『MUSTARD』は、それまでの4曲とは違った雰囲気を持ち、低音が鳴り響き、野性的でゴリゴリとしたサウンドに。男臭ーい楽曲。かと思えば、『loop』のような歌をじっくり聴かせる系のアコースティックエレクトロチューンもあり。最後の『シロノセカイ』は北海道在住の彼らならではの、雪…というよりは(敢えて英語表記で)“snow”が積もった大地を想像させる冬をイメージした壮大なエレクトロバラード。
 8曲それぞれが、カラフルなCANDYのように散りばめられたこの作品。ぜひ一度聴いてみて欲しい。


(Rooftop:やまだともこ)


メロン記念日×ニューロティカ / ピンチはチャンス バカになろうぜ!

TGCS-5700 800yen(tax in) / 7.15 IN STORES

 “メロン記念日ロック化計画”と題され、第一弾はBEAT CRUSADERSとのコラボレーションCDをリリースしたメロン記念日。6月19日には彼女たちが主催するDJイベント“MELON LOUNGE”で、ビークルとともに『DON'T SAY GOOD-BYE』が披露された。そして、この日、気になる第二弾コラボアーティストが発表。第二弾は、ロフトとは縁の深いニューロティカ! 曲のタイトルは『ピンチはチャンス バカになろうぜ!』。なんてロティカらしいタイトル!! タイトルを見ただけで、ロティカっぽいなと思うこと間違いなし!!! 作詞があつしさん、作曲がカタルさん、編曲がニューロティカと、ロティカ色の楽曲をキュートなメロン記念日とともに歌うわけです。しかし、こちらの楽曲。カタルさんは相当苦労をされたようで…。インタビュー中にもおっしゃっていましたが、ニューロティカは5月10日(そう、カタルさんの情熱が込められている単行本“ニューロティカ カタルの『今夜はトゥナイトDX』”の発売日)から 結成25周年ツアーに全国8ヶ所を回っていまして、ツアー中のフェリーの中や、泊まり先のホテルで一晩中、ただひたすらに楽曲の制作をされていたそうです。しかし、2回もダメ出しを受け、心が折れそうになった頃(ここは勝手な想像ですが)ようやく今の形の元となる楽曲が完成したのです。その時のカタルさんの安堵の表情はなんとなく想像できます。
 そこから、ニューロティカのレコーディング後、メロン記念日が歌入れをしているスタジオにお邪魔させていただいたのですが、それぞれの個性をちゃんと引き出していて、カタルさんの敏腕プロデューサーっぷりには感服でした。1フレーズごとにメロンのメンバーが順番にバトン形式で歌っていく部分があるのですが、まず割り振りが素晴らしい。きっと、このフレーズはこのメンバーでないとこうはならなかっただろうと感じさせます。とは言っても、敏腕プロデューサーは、こうやって歌って欲しいという明確な注文はあまりされず、自由に歌ってもらっていたようで、それが功を奏し、前の方から受け取ったバトンを見事に自分の個性と絡め合わせたメンバーもまた素晴らしいのです。私的MP(萌えポイント)としては、大谷さんがなぜか外国人になっちゃった“バリバリ”の部分と、柴田さんの本当にかわいすぎる歌い方をした“やっちゃえ”(女子の私がドキドキしたぐらい)、そして村田さんがミラクルを起こした“ドッキリ”、そして斉藤さんの日本海系“お前の為に〜”の部分ではないでしょうか。また、今では死語となりつつある“オッタマゲーション”やら“タマリマセブン”などの、ここに書くのですらちょっと躊躇してしまうような言葉もメロンのみなさんは元気に歌い、途中であっちゃんが叫んでいる部分があったり、とにかくこの楽曲はメロン記念日×ニューロティカでなければ成立できないと思います。
 前作の『DON'T SAY GOOD-BYE』はシンプルでエモい楽曲でしたが、今作の『ピンチはチャンス バカになろうぜ!』は超にぎやか。八王子の商人であるあっちゃんらしくグッズでタオルも作れるように、TMP(タオル回しポイント)もしっかりちゃっかりあります。2作ともベクトルは異なりますが、良い曲であるのは変わりありません。このコラボ企画、第5弾まで続くのであと3作。次はどんな方々とコラボするのか。今作のジャケのメロン全員がしたあっちゃんメイクもパンチが効いていたので、今後もバンドへのオマージュをどう表現していくのかも楽しみのひとつであります。まさか本当にこういうコラボ企画が実現するとは思っていなかったな。


(Rooftop:やまだともこ)


Veni Vidi Vicious / ベートーベンは好き。特に詞が良い。〜I Like Beethoven.Especially His Lyrics〜

ZMUFF-2003 1,700yen(tax in) / IN STORES NOW

 2008年10月に1st.アルバム『IRIE RACKIT』をリリースしたVeni Vidi Vicious(ヴェニ・ヴィディ・ヴィシャス)から、1st.ミニアルバム『ベートーベンは好き。特に詞が良い。〜I Like Beethoven. Especially His Lyrics〜』がリリースされた。6月12日に新宿ロフトで行なわれたフリーペーパー3誌合同イベントに出演いただいた際に、リハ後に新しいアルバムのどの曲が好きかとボーカルの良介くんに聞かれ、ためらうことなくアルバム1曲になっている『Ano-Hacienda』を答えた。『24 Hour Party People』を思い起こさせるこの楽曲は、たくさんの展開があり、様々な表情を見せる。けだるそうな印象を受けるボーカルから始まり、徐々に突き抜けるようなギターや、疾走感のあるサウンドを聴かせ、作品の1曲目にして充分に人を惹きつける力を持った曲だ。爆音で聴くとなお良し! ライブで聴いた時の感動が未だに忘れられない。また、ギターの循環コードは加山雄三さんを思い起こさせる『アルペジオ』や、ボーナストラックの『R.I.O.W.A』は、本編の楽曲とは一風変わったビートロックで聴かせたりと、前作に比べて色鮮やかな作品になったように思う(ジャケはセピア色だが…)。
 今作は前作よりも「もっと聴きたい」という気持ちが強くなったので、早い段階で次の作品が出ることを楽しみにしていたい。


(Rooftop:やまだともこ)


森若香織 / LIVE〜Kaolyrics'07/'08〜

XNDM30001 3,990yen(tax in) / NOW IN STORES

 日本でガールズバンドが台頭し出すのは80年代になってからだが、その背景の一つはイギリス発のパンクロックによって、初期衝動や表現欲求さえあればテクニックなんかなくてもバンドはできるという、ロックの価値観を根本的に変える革命が起こったことだ。パンクの衝撃が日本に伝わった結果、ゼルダや水玉消防団、キャーなどのガールズバンドが次々と登場していくのだが、そうした一連の動きの中で突然変異的に現れたのがゴーバンズという札幌出身のガールズバンドだ。ゴーバンズは、ザ・ロッカーズの歌詞から取ったというそのバンド名からも窺えるように、もろにパンクの影響下から生まれたバンドだが、アイドルなみのルックスとポップな楽曲、そして完璧なアートワークを武器にたちまち全国的な人気バンドへと成長した。ゴーバンズは、バンド主導でやりたいことをやって多くの人に支持されたという意味で、日本のバンド史を代表するガールズバンドだったと言えるだろう。そのゴーバンズの中心人物であり、今はソロで活動する森若香織が自身のロックヒストリーを総集編的にまとめたライブが、デビュー20周年にあたる2007〜2008年に行われたのだが、そのライブをパッケージしたのがこのDVDである。新宿ロフト、表参道FABのライブを中心にゴーバンズからソロワークまでの曲をめいっぱい詰め込んでいて、曲によっては1コーラスのみだったりもするが、本人曰く「走馬燈のように…」20年を振り返る内容になっている。特にライブでもハイライトだった「狂った天使〜夢の夜明け」は身震いするほど素晴らしい。とにかくいい曲がたくさん入ったDVDなのだ。


(加藤梅造)


Anti Social Student / Milky Way

RX-030 2,100yen(tax in) / 7.08 IN STORES

 まずはじめにAnti Social Studentさま、2nd Album発売おめでとうございます。自分が初めてお会いしたのは2年前、横浜FADでのSPACE BOYSとのスプリットツアーでした。その頃は自分の周りではまだ認知されていなかったけれども、その後RX-RECORDSのオムニバス参加、1st Album『FUTURE』をリリース後、全国を回ってのツアーファイナル下北沢SHELTERをSOLD OUT。そのことが自分の事のように嬉しかったことを今でも覚えています。新メンバーjunjiさんを迎えての今作。持ち味である疾走間あふれるグッドメロディーはもちろん、今までなかったスラップなど従来にはないグルーブもとてもカッコよく、コーラスワークも前作より厚みが出て渾身の1枚だと思います。9月11日のツアー初日、さらなる進化を遂げたAxSxSのLIVEを楽しみに下北沢SHELTERでお待ちしています。


(下北沢SHELTER:ごえ)


TETSUNIQUES / TETSUNIQUES 2

HMS-0065 2,730yen(tax in) / IN STORES NOW

 私、ジャンルだと実はレゲエが一番好きなのです。ダンスホールも好きだけど、一番の好物は、生楽器のルーツロックレゲエ、そして和物歌物が大好きです。  そんな和物歌物レゲエの第一線でもゆるーーく活動しているTETSUNIQUESが2枚目のアルバムを出した。様々なバンドで活躍する彼等が集まったこのバンド。最大の魅力は各メンバーがメインでボーカルが取れる事だと思う。TUFF SESSIONのバイオリン、内田コーヘイが歌う『Smile Baby(君を追いかけてレゲエ)』は和やかな歌詞に、リバーブが効いた歌でもハッキリと伝わる力があり、太いレゲエビートに乗る。続く2トーンナンバーに乗せてKEYのアイカが歌うポップで切ない気持ち良いソング『ぼくらのかみさま』。そしてタフなビートにいなたい歌声のDrヤギーが歌う『各駅停車』へと繋がる。こんな個性的な楽曲に通して言える事は、とにかく気持ちが良いって事だ。これからの夏に縁側でTESUNIQUESをバックにビールを飲みたい。
 因みにタワーなどで買うと付いてくるアルバム収録曲、森俊也DUBミックスは最強でした。


(新宿LOFT店長:大塚智昭)


24 -two four- / CITY TALK

LACD-0155 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW

 今、個人的に最も愛する一枚。24-two four-の『CITY TALK』!! 日本語で直訳すると、“街を語る”。まさにその通りだと、全曲通して聴いた後に思いました。このアルバムを聴いているとき、不思議と自分が一曲一曲の中の主人公になったような感覚に陥るのです。それは1曲目に収録されている『CityBoy CityGirl』の“要するに 僕らは街のエキストラ”という歌詞にも通じるものがあるかと思います。溢れる人の中で街を舞台にして生活することは、当たり前の日常であっても、目の前の一瞬一秒をドラマチックに変えてしまう魔法を持っている。それが私の思う、24-two four-の音楽。思わず笑顔がこぼれてしまうようなユルさや、自然と踊りだしたくなるグルーヴは自由で自然体で、ピースフル&ダンシング!! 7月17日には、下北沢SHELTERにてリリースパーティーも開催! 24-two four-の音楽や、バンドそのものの魅力を全身で感じることの出来る、彼らの極上のライブをぜひぜひ体感してください!!  


(新宿LOFT:松浦由香理)


Buono! / ハイブリッド☆パンチ

PCBP51927 5,250yen(tax in) / IN STORES NOW

 2008年のハロー!プロジェクトは若手メンバー達が大きく飛躍した年だった。5期メンバー以降で構成されたモーニング娘。、Berryz工房、そして℃-ute、そうしたニュージェネレーションの中にあってある意味誰も予想できない程の急成長を遂げたのが、嗣永桃子、夏焼雅、鈴木愛理の3人からなるユニット「Buono!」だ。Berryz工房と℃-uteから選抜されたユニットであるBuono!は、当初はテレビアニメの主題歌を歌うために結成された企画色の強いユニットだったが、「パンクロックを演奏するガールズバンド」をイメージした明確なコンセプトと楽曲の素晴らしさにより、今やハロプロを代表するグループに成長した。Buono!初のライブDVDとなる本作は、大きな評価を得た今年2月のライブを丸ごと収録したものだが、一番の見所は女性4人からなるバックバンド「Dolce!」と一体になって繰り広げられる激しいロックパフォーマンスだ。代表曲『ロックの神様』の中で鈴木が「ライブハウス青年館へようこそ!」と叫ぶシーンなどを見ると、オヤジ世代のロックファンも思わず胸が熱くなってしまう。マジで武道館も夢じゃない注目のユニットだ。


(加藤梅造)


MEG / STEP

UPCH-9426(初回限定盤) 2,800yen(tax in) / IN STORES NOW

 ミュージシャンとしての活動以外にファッションデザイナー、様々な雑誌の表紙を飾るモデルとしての肩書きを持つ彼女。女の子だったら誰もが一度でも憧れるであろう職業を一挙に背負う彼女。ただの可愛いお人形さんだけじゃない、そんなマルチな才能を持つ彼女に惹き付けられた人は数知れず。ミュージシャンとしての彼女の才能を余す事なく引き出し、一緒に楽しむかの様にMEGワールドを作り出しているプロデューサーの中田ヤスタカ氏。クールな様なでちゃんと大衆性を帯びたポップなサウンドとMEGが発する言葉のコラボレートが絶妙であり、気持ち良く鳴り響く。私にとっては収録楽曲全てが良くて、お気に入りの曲を選ぶなんて出来ません(笑)。
 またこの作品は、MEGとリスナーの距離は遠いようで近い、何とも言えない距離感を感じる事が出来る。それは空想なようで、リアルな歌詞がそうさせてくれるのかもしれません。
 パッケージからライブの構成までとことんこだわりを持った職人気質なMEGが、単なる憧れだけではなく尊敬に変わった1枚。


(SONG-CRUX:樋口寛子)


MEG / BEAUTIFUL

UPCH-1714(通常盤) 2,800yen(tax in) / IN STORES NOW

 前作『SETP』より約1年振りのリリースとなったアルバム『BEAUTIFUL』。もう相変わらずビジュアル面、パッケージが可愛い。そして盟友中田ヤスタカ氏のサウンドプロデュースはやはり期待を裏切らない。前作『STEP』リリース以降、ワンマンライブを大盛況で終了したり、様々なアーティストとからのゲストボーカルオファー、夏フェスへの出演、ファッションデザイナーとしての充実っぷりなど、著しい成長勢いがこの1枚にパッケージされているかのよう。シングルとして発売した『PRECIOUS』をはじめ、個人的にはアルバムタイトルと同じ『BEAUTIFUL』もかなり好きな曲!
 久しぶりに発売日に駆け込んでCDを購入したくなる程ハマったアーティスト。CDが良かったらライブにも当然行きたくなる。そんな当たり前の構図が自然と沸き起こる。
 いつかお会いしてお話してみたい。この仕事をしている上で、そんな風に思える事は凄く大事で大切。そんな事に気付かせてくれた1枚です。


(SONG-CRUX:樋口寛子)


モアリズム / 笑う花

DQC-262 2,625yen(tax in) / IN STORES NOW

 カリフラワーズが映画『ゆれる』『蛇イチゴ』の音楽で注目を浴びたのはもう過去の話。世間の熱も冷めやらぬままにボーカルのナカムラはカリフラワーズを解散し、新たにモアリズムを結成する。ウッドベースを首の後ろへ持ち上げるほどの怪力・清水"エスパー"光一(Ba)、某巨大アミューズメントパーク仕込み・ピストン河原(Drs)、九州の黒いダイヤモンド・アントニオ佐々木(凄腕Gu)を携えたハチャメチャペチャクチャなライブパフォーマンスは抱腹絶倒もの。
 しかしこのバンドはなんといっても渋ゥいジャージーな演奏と呼吸の「間」こそが芯の魅力にある。更に、声がくっきりと浮き出るような独特の歌詞が耳からなかなか剥がれない。
 また、公開中の鶴瓶主演映画『ディア・ドクター』でも音楽を担当している。風景が鳴らす音と、音が映し出す風景。是非、劇場とライブで聴き比べて欲しい。


(Naked Loft:上里環)


野狐禅 / 野狐禅

WHCD-55 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW

 今年5月、突然の解散を発表した野狐禅、事実上のラストアルバムとなった4枚目。メジャーレーベルを離れ、完全に2人だけのオリジナルスタイルで演奏された全10曲。がなるように全力でつんのめっていくボーカルは鳴りをひそめ、メロディの美しさと包み込むような温かいボーカルが印象的な1枚だ。解散のニュースを聞いた後改めて聴きなおすと、野狐禅が野狐禅たるために立てた墓標のようだ、と思ってしまった。人間誰しも成長するわけで、初期衝動の勢いそのままに『鈍色の青春』を送ってきた彼らが、円熟味を増していくためにも、解散は必要不可欠なものだったのかもしれない。ファーストアルバムで「生きてもねぇのに死んでたまるか」と叫んだ彼らに、今作で「よう挑んだ」と歌われると、まるで自分の青春に終了宣告をされているみたいで、辛いです。あいかわらず、私の心をえぐる詩の上手さは強烈です。青春時代にピリオドを打った二人が、今後どういう成長をみせるのか。私もそれをお手本にしたいと思います。さらば野狐禅。本当にお世話になりました。これからもよろしくお願いします。


(Asagaya/Loft A:ヤマサキケント)


V.A / ニャンでもない日には

KBR-001 2,100yen(tax in) / IN STORES NOW

 アーケード商店街を抜け大通りを渡りしばらく行く。駅から徒歩10分、そこはとある集合住宅。一人暮らしの若者、両親と住む学生、一人身を貫く男、同棲中のカップル、ひきこもりのあいつ、結婚生活数年目の夫婦…様々な人が、そこには暮らしている。いつものように日が沈み、窓という窓に明りが灯り、やがて人々が寝静まる頃。ふと、耳を澄ましてみる。途端、聴こえてくる歌・歌・歌…。歌っている。彼らが一斉に歌っている。ギターをかきむしり、各々が各々の心のたけを叫んでいる。
そうか、彼らだったのか。この日常にあふれる声こそが『ニャンでもない日には』だったのか。17曲それぞれが、気づけばいつのまにか心に染みいっている。最強のフォークソングがつまっている。
 最後に、日々阿佐ヶ谷に通う、ロフトAスタッフとしてジャケットのイラストははずせない。まんま阿佐ヶ谷駅なのだ。ケヤキ並木を見上げつつ駅からのびる中杉通りをのんびりと散歩なんて特にこの時期おススメ。もちろん彼らの曲をお供に、です。


(阿佐ヶ谷ロフトA:Q)


V.A / FIVE ON THE MOVE

NIW-037 2,625yen(tax in) / IN STORES NOW

 大好きな夏がやってくる。夏といったら野外でビール片手に、大好きな音楽と愉快な仲間たちと盛り上がれたら最高。昨年のTOUR FINALのLIQUID ROOMをSOLD OUTにし、当初の予想を遥かに上回ったFIVE ON THE MOVE。今年のFIVE ON THE MOVEはTOURではなく、なんと野外FES !! 7月30日(木)に代々木公園野外ステージで “FIVE ON THE MOVE '09”-FREE GIG- CD & DVD RELEASE PARTYの開催が決定している。フリーライヴだなんて太っ腹。今までの人も、ちょっと気になっていた人も、彼等FIVE ONE ON THE MOVEでしかなし得ないグルーヴを存分に味わえるチャンス! この機会を見逃さないで欲しい。そしてFIVE ON 初心者にはもってこいのコンピレーションアルバムが完成(DVDは残念ながら延期未定)。asphalt frustration、Fed MUSIC、he、Riddim Saunterの4BANDと各地Guest BANDのthe chef cooks me、enie *meenie、our favorite fab、AAPS、WendnesdayとalaのメンバーからなるFRESH OFF the CRADLEの全10BANDの新曲をお届け。今まで以上の個性がぶつかり合っていて、FES前にそれぞれの熱を感じ取れる内容。このアルバムを聴いて、FIVE ON THE MOVEでの代々木公園野外をしっかり遊んじゃって下さい!


(下北沢SHELTER:平子真由美)


posted by Rooftop at 12:00 | バックナンバー
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