勝つためには手段を選ばない
鳥居孝行が辿り着いた新しい境地
今月ジュリエットがお招きしたのは、ジュノンスーパーボーイコンテスト出身の芸人:鳥居 孝行さん! お会いした瞬間は、超オシャレさんのイケメンさんでした。でも、ボソッと「おむつ履いてますよ」…え? 今なんて言いました? 「ネタでおむつ履いてるんです。“僕の勝負パンツはパ○パース!”です」と、ネタで使っているという、おむつと幼稚園児の体育着、そして三輪車を取り出してきました。今の時点では、目の前にいるイケメンとおむつがリンクしないんですけど…。と、クエスチョンをグルグルとさせながらもお話を聞かせて頂きました。何としてでも目立ちたいとはいえ、イケメンがおむつを履くとは大胆すぎるなー。
★勝っていくためにはこれしかない!?
「僕がイケメンなんて言われちゃっていいんですか?」
── いいんです。ジュノンボーイ出身の芸人さんがいるというウワサを聞きつけて来たんですから。
「でも、ネタでおむつを履くようになってから、イケメンなんて言われなくなりました(笑)。」
── まぁ…。なぜ、ジュノンボーイから芸人さんになったんですか?
「事務所の手違いなんですけど…。ドラマのオーディションだと言われて行ったオーディションが芸人さんのオーディションだったんです。俳優のオーディションのつもりだったからネタを用意していなくて、他の芸人さんが使っていたと思われるおむつを拝借して、半ば無理矢理…それでも頑張った結果通ってしまったんです。今、太田プロに所属しているんですけど、俳優を3年やらせてもらって、ドラマも出させてもらっていたんですけど、オーディションに通って以降、芸人で行けるんじゃないかと事務所もマネージャーも僕も思ってしまい、今に至ります。」
── 今はドラマは?
「お話を頂ければ出たいんですけど、最近は…。おむつを履き始めてから、どんどん減ってきました。前はちょくちょく頂いてたんですけど。」
── ジュノンボーイは、自分で応募したんですか?
「17〜18歳ぐらいの時に同級生の女の子が送ってくれて、書類が通ったよっていう連絡を受けて、そこからやる気を出してやり始めたんです。」
── ジュノンに受かって、今の事務所に?
「最初は音楽系の事務所でビジュアル系のバンドをやってたんですが、もともと役者をやりたい志向が強かったので太田プロに応募しました。それで半年前からこのネタをやっていて、“エンタの天使”と“イツザイ”に出演させて頂きました。俳優は今でも心残りはあるんだけども、ネタをやればやるほど遠ざかっていくんです。」
── 顔がいいのに、何かもったいないと思ってしまう部分もありますけど。
「とんでもないです(笑)。でも、勝っていくためにはこれしかないんです。」
── 自分イケメンだなって思いますよね?
「思わないとできないですよ(笑)。」
── そうですよねー。
「すみません(笑)。でも、最近毛が濃くなってきて、ジュノンボーイって言うのもそろそろ限界だなって思って、瀬戸際でなんとかしようというので精一杯です(笑)。」
── 努力とかは?
「プラチナゲルマローラーを2本使って、もうちょっとシャープだったのになって思いながらコロコロしてます。」
── イケメンらしく、趣味が洋服作りだそうですが…。
「自分で作ったブランド“Hachimitsu”を主力とした会社を立ち上げました。ビーズやスパンコールを大胆に使ったウェアをデザインしていて、セレクトショップに卸していたりしています。ただ、たまに取引先の人がテレビで僕を発見し“なんか変なことやってたよね?”って言われることがあるんです(汗)。打ち合わせにはスー ツを着ていく時もありますし、お金の話も絡んでくるので真面目モードの僕しか知られていなくて。だけどテレビでは、パンパースを履いちゃっていて、 でもジュノンボーイ出身…いったい何がしたいんだと。 この社長大丈夫かな?って最近思われてます(笑)。」
★なりふりかまってられない
── イケメンと言われて、イメージする人ってどなたですか?
「最近だと、水嶋ヒロくんやウエンツくんや成宮くんですね。」
── みなさん、かっこいいですよねー。
「水嶋ヒロくんとは仮面ライダーのオーディションで残り3人まで争ったんです。毎回あと少しのところでダメなんですよ。あと一歩がなかなか超えられなかったので、こっちに踏み出したんです。そしたら超えて、テレビに出られた(笑)。俳優の時に三枚目の役もやりましたけど、イケメンは崩してなかったはずなのに今や崩したどころじゃないですからね。なりふりかまってられないなって思ったんです。24、25歳になると、周りの友達は社会に出て仕事も安定する頃で、家庭を持っている人もいますからね。いつまでも売れないままじゃダメだなと思って。辿り着いたのがここだったんです。何としてでも目立ちたいんです(笑)。」
── テレビの仕事は続けていきたい?
「テレビに出たいがためのこれですから(笑)。」
── 小さい時からの夢だったんですか?
「小中高と野球をやっていて、高校も野球部に入ってピッチャーだったんですが、1年生の秋に肘を壊して、でも特待で入っちゃったんでマネージャーとして残るか学校を辞めるかという選択に迫られたんです。マネージャーとして残っても、後輩が背番号1を付けるのを見るのが嫌だったので編入試験を受けて、そのあとジュノンボーイに応募してくれた人がいたので、そっちの道へ進みました。」
── その時のグランプリは?
「小池徹平くんです。かたや、映画の主役で中学生を演じてましたが、僕は幼稚園児ですからね(笑)。」
── これから成長していくわけですね。ところで、突然ですが好きな女の子のタイプは?
「綺麗な子が好きです。昔はモテたので選り好みできたし、高校生の時はバレンタインとかたくさんもらったんですけどね。最近は全然モテない。年を重ねてきて、女の子ならみんなかわいく見えてきますし(笑)。」
── すごい好きな子がいて、デートに連れて行くとしたらどこに行きます? イケメンとして言ってください。
「あまりキメるのは好きじゃなくて綺麗な夜景が見える店とかは苦手なので、地元の居酒屋に行くのがいいですね。」
── 何て言って告白するんですか?
「告白ですか!? 僕はちゃんと順序を追うタイプなので、体の関係からはならないです。」
── そこまでは聞いてませんけど…。
「“好きなんだけど、どうやろか”、“私も好きよ”って言ってくれたら、“チューしよか”って。何も言われずにチューしようとして断られるのが嫌なんです。だから“チューしよか”って聞く。」
── 打率は?
「3割打てたら良いですよね。これは2002年の成績です。ここ最近は試合に出てないので。」
── イケメンを武器にナンパしたことは?
「ナンパしたことはないんです。全て後輩にお願いします。大学のサークルの勧誘もできないぐらい断られるのが怖いので…。トラウマになってる初体験の話があるんです。うちの母親からは、女の子の体は大事だからゴムを付けなければダメだと教育を受けていたので、雨の中コンビニに走ってレジに行ったら二重で紙袋に入れてくれたんです。戻ってきて、さあ! と思ったらタンポンだったんですよ。いざと思ったら棒が出てくるわけです。それで“冷めた”って言われて初体験が水の泡でした。そういうのもあって、積極的に確認するようにしているんです。そこで断られたから、突撃するのが苦手なんです。」
── ネタでおむつを仕込んでいたことを忘れて、女の子を誘って脱いだらこれだったらどうします?
「それはないです。でも、そうなったらバブーって言いながら、おろしてって言うんですかね(笑)。」
── わぁ、気持ち悪ーい(笑)。
「ついに言ってしまいましたね(笑)。おむつ芸人として頑張って生きてるんですよ!!」
── そんな鳥居さんは、今後どんな方向に向かっていますか?
「いただける仕事は全て選り好みせず。バラエティーはやりたかったので、注目されるなら手段は選ばず一生懸命こなしていきたい。鳥居はこんなことやらないだろうということも良い意味でも裏切りつつ、どんどんやっていきたいです。事務所も最初は“ちょっとおもしろいだけでいいよ。あとはポーンと行くから”って言ってたのに、今はハードルがすごく上がってます。それで、まさかおむつを履くとは思ってなかったと思いますけど。ちょっと地下に潜り過ぎちゃったみたいですね(苦笑)。どうやってここから飛び出していこうかと考えてます。」
INFO
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