ギター バックナンバー

9mm Parabellum Bullet('09年4月号)

9mm Parabellum Bullet

鋭い刃のように襲いかかる、狂熱のライブを集めた映像集『act I』


 9mm Parabellum Bulletの初ライブDVD『act I』がリリースとなった。この数年で、ライブの回数を重ねるごとに大きな場所へと会場を移していく彼らだが、2008年10月に行なわれた初の日比谷野外大音楽堂ワンマンやZepp Tokyoでのワンマンを始め、各地のライブハウスツアーの映像、そしてボーナストラックとしてDebut Disc『Discommunication e.p.』のカップリングに収録されている新宿ロフトでのライブ音源を映像化して完全収録されている。ライブのあの雰囲気はそのままに、鋭い目つきや華麗なスティックさばき、飛び散る汗など細部まで見えるところが、改めてじっくりと見れるのが、このDVDの良いところである。とは言え、9mmのライブをまずは肌で感じてから…の話ではあるが、とにかく熱量と生のライブが充分に伝わるDVDだ。
 今回はメンバー皆さんに、このDVDの魅力を存分に語ってもらうこととなった。(interview:やまだともこ)


良いライブがコンスタントにできるようになった

──4月1日にライブDVD『act I』がリリースされますが、タイトルには“9mm Parabellum Bulletの第一章”という意味も込められているのでしょうか?

菅原卓郎(Vo/Gt):内容的にはボリュームもあるし、第一章というか『VAMPIRE』(2nd.アルバム)を出してからの流れがわかるので、そういう意味合いもあるかなと思います。タイトルをそろそろ付けなきゃってなったんですけど、良いのが全然思いつかなかったんです。『暁の野音』だけじゃないし、Zeppだけでもないから、だったらセルフタイトルでもいいんじゃないかっていう話もあったんですが、ナンバーものにしたら“act II”“ act III”って出していけるという理由もあって、ツアー中のZepp Nagoyaで決めました。

──ライブDVDは初めてのリリースなんですよね? 皆さんとしては、「ようやく出せる」という感じですか?

菅原:もう出して大丈夫かなっていう感じでした。ライブってアクシデントみたいなものが多いんですけど、映像にしても良いというのは、様々なアクシデントを踏まえても良いライブだって言えるライブを、コンスタントにできるようになってきたということだと思うんです。最近の9mmだったら大丈夫だろうという前提で、そろそろ出してもいい頃なんじゃないですかね? という感じだったと思います。

──出来上がりを見て、どう感じましたか?

菅原:1本見るだけですごい疲れるんです(笑)。

滝 善充(Gt):野音を通して見るだけでげっそり痩せるぐらいの。

──流行りのダイエットDVDですね(笑)。

滝:見てるだけ! ですからね。

菅原:チェックとかで見ているんだけど、途中から「この部分かっこいいな」とか自分たちで言ったりするようになっちゃう映像になってます。編集はもちろんされてますけど、このタイミングでこの場面が来るんだ! って自分たちで見ていてもそう思えるぐらいに、得体の知れない迫力のあるライブが入ってるんじゃないかなと思います。

──編集には立ち会っているんですか?

菅原:デビュー当時から信頼している映像ディレクターの方がいるので、現場には立ち会わなくて、ざっくり編集したものをまずもらって、この曲は使わないで他の曲を使ってください等というのを伝えて、音や映像を編集してもらって、顔を編集してもらって…。

中村和彦(Ba):主に顔だよね(笑)。

菅原:あとは、ライブのパフォーマンス的に、これよりももっと良い映像があったはずなんだけどなっていうのをもう一回探してもらいました。

中村:この曲のここで確か面白い動きをしていたはずだ、という記憶がある人はそれを言って、探してもらって。なかったです、とか言われるんです(笑)。

菅原:どうしてもないやつがあったよね。

滝:俺が壁にギターを刺したのは、どうしても探せなかったみたいです。

──ライブ中のパフォーマンス等は、意外と覚えているんですか?

滝:覚えてますね。大ネタは覚えてますよ。パンチのある出来事は。

菅原:あと、映像を見ていると思い出します。

──あれだけ暴れまわってメチャクチャにやっているように見えますが、どこかで冷静な部分っていうのはあるんですね。

滝:言ってみればいつでも素ですよ。本当に楽しい時は訳がわからなくなることもありますけど、いろいろな出来事はけっこう覚えてます。ただ、ライブ中は客席を見ながら演奏してるんですが、たまに色がわからなくなることがあるんです。

──色?

滝:お客さんが着てるTシャツや照明が今何色かがわからなくなることがあるから、どこか飛んでるのかも知れないですけど。

──滝さんはたまにパフォーマンスがすごすぎて、ギターを弾いてない時があるんですが、コーラスではちゃんとマイクに戻ってくるとか、そういうところをじっくり見られるのも良いですね。

滝:仕事はちゃんとするんです(笑)。

──先ほどライブ中のアクシデントとおっしゃってましたが、アクシデントは編集せずにそのまま入れているんですね。

菅原:積極的に入れました。

滝:ぜひとも収録したいと思いまして…。

──野音で『砂の惑星』の時の、滝さんがキーボードを弾いた時のあの映像がここで見られるとは思っていませんでした。

かみじょうちひろ(Dr):あれが一番盛り上がってたよね(笑)。

菅原:その後、かみじょうくんが笑っている顔がすごく良かったですよね。

かみじょう:よくやったと思ってました。僕の視点から見るとすごく面白いポーズをしていたんですよ。勇猛果敢に攻めた結果がそれなんだと(笑)。親指を立てるしかできなかったです。

──何が起こるかわからないという、それこそライブですよね。

かみじょう:あれは面白かったです。

──この他にもライブ中のアクシデントはどんなものがありましたか?

菅原:野音の『悪いクスリ』でアコギを弾いてるんですけど、MC中に音を出したときは鳴っていたんですが、何かのタイミングでボリュームが下がっちゃって本番は音が出ていなかったんですよ。「何? 俺アコギ持って踊ってただけ?」って(笑)。だけど、ミックスの時に探してもらったら、すごく小さいけどアコギの音があったって。それをギューンと上げてもらいDVDには入ってます。

中村:でも野音で、滝さんのお父さんには聴こえていたみたいですよ(笑)。

滝:家に帰って話したら、「鳴ってたよ」って言ってたので、良かったなって思いました(笑)。

中村:一人には伝わってるから安心してくれって。

──ライブ中、お客さんの顔って見えてます?

滝:見えてます。楽しそうだとか、そうでもなさそうだとか一発でわかります。

──かみじょうさんは?

かみじょう:けっこう見えますけど、照明具合で意外と見えてない時もありますが…。小さいハコだと、目の前にダビデ像がいるので見えません。

菅原:俺(笑)?

──野音は、席がある会場なので最初はどうなるんだろうって思いましたけど、普段と変わらずに盛り上がっていたように思います。演奏している側からはどう感じましたか?

菅原:その辺は、特に気にならずにできました。最初はどうなるんだろうって思いましたけど、ライブ中に、曲に合わせて手を振ったりすることってあるじゃないですか? それが全くなくて、みんなバラバラに踊っている瞬間があったんですけど、すごくいいなと思ったんです。Zeppとかライブハウスのように、自由に動けるからそうなってるわけじゃなくて、席があるのにみんなが思い思いに踊っている現象が起きたから、良いライブしてるじゃないかって思いました。良い瞬間が来てるなって思いました。

──どこでやっても変わらない雰囲気は作れてる、と?

菅原:大丈夫じゃないかなって思ってます。揃わなさがすごく良かった。

──照明が暗い感じもあると思いますけど、野音でもみなさんがライブをやるとライブハウスに見えますよね? 狭いところでやってる錯覚を起こしました。

菅原:良いライブが出来てる時って、全体を巻き込んでいる時だと思うので、見てる人がギュッと集中するんですよね。狭く感じてもらえるのはいいなと思います。遠いのに近くに感じてもらえるって。

──野音でライブをやるのは初めてだったんですよね? 自分たちがそのステージに立つとなると、今までに見てきた野音とは違います?

菅原:めちゃくちゃ思い入れがあるわけじゃなかったので、こういう感じなのかーってぐらいでした。お客さんとして行ってると、客席がすり鉢状になっていてステージが割と遠いとかステージが小さいとか思いましたけど、実際に立つとお客さんは近くに感じるし、何とも言えない空気じゃないですか。外だし。僕らがやったのは秋だったから、すごく一生懸命やってるのにすごく涼しいし(笑)。だから、これからまたやりたいなと思いました。

──野音でまさか『Talking Machine』でサンバ調のセッションが聴けるとは思ってませんでした。ああいったアレンジで聴けるのはライブならではですよね。

滝:前々からみんなで叩きたいって言っていたんです。それで、この時しかないだろうって。かみじょうくんがドラムをいっぱい持っているので、ちょっと貸してもらって。

菅原:全部かみじょうくんが持ってる機材を組み合わせたんです。

──しかも、滝さんも中村さんも上手でしたよね。

中村:そんなことないですよ。

滝:趣味でやってますので。

──お祭り感が出てましたね。

菅原:お祭り感を出したかったんです。僕はただマラカスを持って走り回っていただけですけど…。指示出してる風にしているだけで。

中村:ひとしきり回し終わった後、ギターソロに行くんですけど、そのギターソロがすごかったんですよ。

滝:粘りのあるチョーキングがね(笑)。

中村:その良さがわかる人はそんなにいないと思います。

菅原:卓郎ダセーなって思う人のほうが多いと思います。早く弾けよって。

滝:何粘り出してんだよって(笑)。


DVDで窺える曲の成長過程

──面白いと思うのは、『Disc 1』で野音のライブとZepp Tokyoのライブが入っているじゃないですか。野音はアルバムが出た直後ですけど、Zeppのライブでは『Living Dying Message』とか曲が育っているというのがわかりますよね。

菅原:そこからさらにファイナルになると、全然違う感じになっていたしね。

──『Disc 2』のほうに、“VAMPIRE EMPIRE TOUR 08/09”の初日からファイナルまでが入っていて、曲が成長していく過程も全部切り取られていましたからね。

菅原:なかなか追ってみることってないから、それも面白いんじゃないかなって思ってます。副音声で僕らがコメントを入れてますけど、そっちの最初の映像を見ると、なんか初々しいぞって思うんですよ。『We are Innocent』が初々しいぞって。Zeppとは全然違いますね。

──Zeppの『次の駅まで』は堂々としていて、名曲の風格がありましたよね。

菅原:(笑)どっしりしてました? ありがとうございます。

──野音のライブはアルバムをリリースした直後でしたよね?

菅原:リリースして3日でした。

──それでもお客さんに新曲が浸透しているという光景は、素晴らしかったですよね。

菅原:演奏していて感じたんです。最初のほうに『Trigger』が入ってますけど、イントロが始まった瞬間に客席がワッってなって、すげー聴いてから来てくれているんだなって思いました。イントロでわかるんだなって。始まった瞬間の映像が良い感じで、個人的にすごく好きなんです。

──Zeppでの、フラッグが上がっていく感じもすごく良いですよね。

かみじょう:あれ、裏で俺たちが上げてたんです。「右はえー!! もうちょいゆっくり!!」って言いながら。ガムテで止めてから「よし、行くぞ!」って(笑)。

滝:俺たちが出る時も上がってたじゃん(笑)!

──シンボリックな物として常にありますよね?

滝:いつ頃からかは忘れてしまったけれど、ライブのお友達ですね。

菅原:いろんなサイズがあるんです。ライブハウス用とか大きい会場用とか。これからもっと大きい会場用ができたら良いね。

──映像は個人のアップも楽しめますけど、かみじょうさんの手元を見るとすごいですよね。あれはライブDVDじゃないとわからないし、Zeppのスティックさばきも絶妙でしたね。

かみじょう:実は映像をいじってあるんです。本当は回してないです(笑)。一コマ一コマ俺の手を繋げてもらっているんです。…内緒にしてくださいね(笑)。

──(笑)あれはこういう映像で見られる醍醐味ですよね。

かみじょう:お客さんからは見えないですからね。…真面目に言ってすみません。

滝:何も悪くないですよ(笑)。

──初めてスティックを回したのは、“VAMPIRE EMPIRE TOUR 08/09”になるんでしたっけ?

かみじょう:Zeppの12月28日に焦点を当てて、ここまでに練習しようって。

中村:だから最初の頃はあまり上手くないんです(笑)。

滝:盛岡の『Discommunication』は、微妙にテンポが遅いんですよ(笑)。

菅原:ツアーの最初のほうは、それをやるとグルーヴ感が変わるからやってほしくなかったんですけど(笑)、面白いからやってもらっていたんです。かみじょうくんが、「やったほうがいい?」って言ってきてる間は「任せるよ」って言ってたんですけど、うまくなってきてからは、みんなで「もうやらなくていいよ」って(笑)。

かみじょう:下手くそなうちはおもしろがってくれたんですけど、上手くなったら興味がなくなったみたいで。

中村:そうそう。スリリングじゃなくなってきたから。

菅原:曲が始まった瞬間3人ともかみじょうくんを見ちゃうという、スリリングさがあったんですよ。

滝:事故を期待してたから(笑)。

──上手になったってことですね。

かみじょう:みなさんのお力添えで…。

滝:盛岡の『Discommunication』の絶妙な遅さは楽しいですよ。テイクはすごいいいんだけど…。Zeppと比べると全然突っ込めてない(笑)。

かみじょう:最初はあまりにも下手だったので、カット入れないで下さいってディレクターにお願いしたんです。

──ライブハウスの映像を見ると、最前のお客さんがすごく辛そうな表情も見えましたが…。

菅原:どんどんアクロバティックになっていくお客さんとかいますよ。

滝:ひどい時は最前のお客さんが全員頭をもたげてる時もありましたね。押されすぎてて若干辛くなって休憩してたんだと思います。

菅原:お客さんが増えてくれてとても嬉しいですが、ライブ中は何をしても良い訳じゃないですよね、周りに迷惑をかけないとか。ライブ中だけじゃなくて普段から守らなきゃいけないことってありますよね。人が嫌がることをしないって事を守って楽しんでもらいたいです。少なくとも怪我はしないでくれって思いますよ。

対バンから受ける刺激

──副音声はみなさん、かなり懐かしみながら見ていたようでしたが。

菅原:ライブは一瞬で終わっちゃうので、当日の夜でも「俺って今日ライブしてたんだっけ?」ってぐらいになるんです。忘れていた分をみんなで確認しているという感じがしたんです。懐かしいという表現が正しいかはわからないですけど、そういうのに似てるかな。

かみじょう:時間的にはそんなに前じゃないけど、本数があるから懐かしく感じるんです。

菅原:すごい昔の気がするよね。

滝:野音って言ったら20〜30本前のライブだからね。

──単純な比較はできないですけど、野音の『Panishment』より、盛岡のほうが臨場感があって段違いに良いですよね。好みの問題もありますけど。

かみじょう:一人増えているので。

菅原:音圧がね。

滝:盛岡は事故映像だったね。最高ですけどね。

菅原:テンションが違うのは、乱入があるなし関わらずに対バンを見た後にライブをするのが大きいんじゃないかな。

滝:ミドリとか見るとすごいテンションあがりますから。

──乱入はミドリだけ?

菅原:テレフォンズの時は、乱入したりされたり。

滝:ギター弾かせてもらったり弾かせたり。

菅原:叫びに行ったり。滝はB-DASHでギター弾いたりとか。

滝:B-DASHは、昔コピバンやってたしライブも見に行ってたので、高校の時にコピーしていた『野球』という曲を弾かせてもらいたくてお願いしたんです。感動して17歳の気持ちに戻りました。メンバーにも17歳の顔になってるって言われました(笑)。

菅原:でも俺らのライブ前に円陣組んだ時は25歳に戻ってました。

滝:そうそう(笑)。B-DASHのライブが終わって、出番って時にはやっぱり25歳だって思いました。どっこいしょ感が出ちゃってました(笑)。

──マスドレ(MASS OF THE FERMENTING DREGS)は対バンしてどうですか?

菅原:俺らもCDを出したばかりの、インディーのファーストのツアーで会ったので、すごい前から知り合いなんです。かっこいいんですよ。女の子がいるから楽屋でポンポン脱がない。厳密に着替えをするというのは気を使いましたけど(笑)。

──jealkbは?

菅原:jealは昨年フェスで会って、ライブ見てたらガチな感じでかっこよかったんですよ。一緒にやれたらおもしろいなって。“VAMPIRE EMPIRE TOUR 08/09”の初日は誰が来るんだ? ってところにjealkbってドーンと来たらパンチあるだろうって。

──jealkbは完全なビジュアルですよね。まさかリンクするとは思わなかったですけど。

かみじょう:僕ら全員、心はX-JAPANなので。

滝:勝手に全員にしないでくれ(笑)。

菅原:ビジュアル系とか気にせずに、jealkbが来たら面白いんじゃないかって。チケットは売り切れてましたけど、うちらがおもしろがってるところにお客さんを巻き込む感じで、実際すごい楽しそうだったから良かったなと思いましたよ。キーボードのchaosさんが来れなくてパネルで出演だったんですけど。

──chaosさん、もともとキーボード弾いてないですよね?

菅原:弾いてないんですけど、jealのメンバーよりも先にパネルが入ってました(笑)。対バンを選ぶ時点で、好きなバンドで、テンション上がってライブができるバンドと一緒にやろうって。先輩もいるし、テレフォンズとかマスドレみたいな同世代もいるし。かっこいいライブをされると悔しいんだか楽しいんだかっていう気持ちになって気合いが入るんです。どの人達も良い人ばかりで、良くしてもらっていて「ありがとうございます」という言葉に尽きますね。

滝:お世話になりました(笑)。

──『Disc 2』のコメントは、かなりワイワイとした感じが伝わりましたよ。

菅原:飲んだり食べたりしながら、悪ふざけしながら見ていた声を録ったんです。自分らもDVDを買ってくれた人と一緒に見て騒いでる感じがいいんじゃないかって思ったんです。ヤイヤイ言いながらの感じが。

──途中ほとんど映像見てないところとかありましたよね?

菅原:缶潰し始めたり、ゴミを捨てに行ったり、言って良いの?ってことがあったり。

──ピーピー鳴ってましたからね(笑)。

菅原:それを俺が必死で止めてるっていうね。

──コメントは編集なし?

かみじょう:ピー以外は一発録りです。

中村:別にピー入れなくて良かったんですけどね(苦笑)。

──男子校の悪ふざけですよね。

滝:そのぐらい楽しんで見てもらえたら最高ですね。

かみじょう:どうでもいい話ししかしてないですからね。


毎回が一番良いライブを

──新宿ロフトのライブ(2007年6月16日)での、滝さんの言葉に乗っている最後のピー音は?

滝:言っちゃいけない言葉でした(笑)。音源化するぞって言われたのに言っちゃって。反省の意味も込めてピーにしたんですけど、あとから聴いたらおもしろくてしょうがなくて、入れて良かったなって思いました。

──ロフトの映像は『Discommunication e.p.』のカップリングで出てましたよね? リクエストが多くて映像にされたんですか?

滝:リクエストは特になかったよね。勝手にうちらで種明かしをしようっていう企画ですね。

菅原:知りたかったでしょ? みたいな。オマケを何にしようって話になった時に、その案が出て、音源で出てるから、『Discommunication e.p.』を持ってる人は、映像を出すことによってこんな顔で弾いてたんだってわかる。持ってない人も、このライブがあって『VAMPIRE』に繋がるんだっていうのがわかって面白いかなって思ったんです。

──インディーの2枚目(『Phantomime 』)に入っていたPVを除けば、これが世に出回る最も古い映像になるんですか?

滝:公表するものとしてはそうかもしれませんね。

──そう考えると9mmの第一章の一区切りという意味の『act I』と繋がりますね。

菅原:ロフトはメジャーの1枚目を出す前のライブですから。インディーの頃のアルバムに入っている曲がそこで演奏されていたりとかしてますね。

──1年半前と比べて、状況もかなり変わってると思いますけど、自分達が感じる変化って何ですか?

菅原:いろいろ変わっているはずなんですけど、結局毎回その場が一番良くなるようにやってるっていう感じがすごく強くあるので、変えなきゃと思ってやってた感じではないというところはあるんです。1年半後にこうしてなきゃっていう感じじゃなくて、自然にこうなってる。その場を良くしようと思って。思い当たる物はいっぱいあります。お客さんを煽るとか、ずっと前から煽ってはいるんだけど、煽り方が変わってるとか、全くなかった要素はたぶんないと思うんです。それが前あったところより他が大きくなったから、そこは隠れているのかもしれないです。

──『Vampiregirl』では、特に煽りますからね。

菅原:せっかく来てくれているんだから、嫌なことも良いこともたくさんありますけど、そういうのから一回遠ざかって、また現実に戻った時に頑張って生きていこうみたいな。頑張れとは言いたくないし、みんなそれぞれ頑張ってるんだから言わないけど、音楽とか映画とか本でも何でも良いですけど、戻った時のエネルギーになるようなものだと思うので、踊ったりして欲しいし、楽しんで欲しいって思うんです。

──ライブ中、中村さんが菅原さんのマイクをはずすのは?

中村:マイクをはずすと、ずっとお客さんが歌ってくれるんですよ。

菅原:あれは起きてないことだと思ってます。たまにビックリしてマイクをガッチリ掴んじゃうことがありますけど。

──逆に中村さんは、歌おうとしてマイクがなかった場面がありましたね。

中村:(笑)上手側でコーラスをしようとしたら、マイクが落ちてて何もせずに戻った。あれは切なかったです。

菅原:ツアーならではだね。前のツアーでは、滝のマイクを和彦が低くしていた時があって。

中村:上手と下手が入れ替わった時に、滝さんが下手に行った時に、上手のマイクスタンドを下げて帰ったんです。滝さんが戻ってきたらアレ?って。

滝:そのまま2秒ぐらい固まったよ。しょうがないから叫んだんです(笑)。

──中村さんのマイクは、あの高さが一番良いんですか?

中村:今となっては。あれじゃないと落ち着かないんです。

滝:歌う時は、普通の高さが一番歌いやすいと思います(笑)。

──下にあったら叫ぶしかない?

滝:人間のしくみなんでしょうね。

──みなさんの演奏があまりに速くて『marverous』とか、早送りしてるんじゃないかぐらいありましたけど。

滝:現場では普通の速さだと思ってますけど、日によってはビデオを見ると倍速に見えたりします。

──ヘッドバンキングを3人一緒にやっている映像は圧巻でしたね。

菅原:3人一緒の時が曲で何カ所かありますけど、本当はものすごくダサイはずなのに、なんか自分たちで見ていてグッと来る時があるんです。

滝:自分たちなのに、しかもダサイはずなのに、まじかっけー!! って。

菅原:そこがナゾで面白いんです。

──メタルヒーローみたいな、アクションが古いっていうのもいいですよね。

滝:ちょっと小馬鹿にしてるように見えますよね(笑)。でも、研究はしているんですよ。研究した上で徹底的にバカにする。

菅原:Zeppの映像とか、ツアーの後半はそのアクションが磨き抜かれているんですよ。演奏も良くなっているけれど、そういうのも考えずにできるようになっちゃうから。

──かみじょうさんのスティックさばきとアクションは慣れちゃったら面白くない?

菅原:開発して、ギターの自主練するように練習してもらわないと。

──菅原さんから見て、滝さんの大胆な動きはどう見えてます?

菅原:2007年以前はちょっとちょっと…と思ってたと思いますけど、全然今はそんな感じじゃないです。基本的には、いかにそれに動じないでやるかっていうのは、僕のやり方なので。

──野音は完全にギターを弾かずに、マラソンでステージを横断してましたよね。

菅原:あと、僕の前で弾きますからね。それこそダサメタルの感じで。その時は、滝はすごく俺の歌を支えてくれてるはずって思いながら、自分のプレイとかみじょうくんのドラムを聴きながら集中してます。

──かみじょうさんは前の3人を見ていてどうですか?

かみじょう:なんでもいいと思ってます。気にしてたらキリがないので。

滝:1個のネタにつっこむ前に次のネタをやってますから。

かみじょう:だからめんどくさいです。

菅原:あとでまとめてつっこめばいいですから。

──ところで、4月1日にフリーライヴがありますけど、先日行なわれたDragon Ashの代々木フリーライブを見に行ったと伺いましたが…。

菅原:偵察に来たねって言われましたけど(笑)。

中村:いろんな人に偵察って言われました。

滝:偵察に行ったしね。

かみじょう:勉強になりました。

菅原:Dragon Ashのライブがすごい良かったんですよ。俺たちも負けてられないですね。

──4/1は、フリーだしちょっと見てみたいっていう人にも見て欲しいですよね。

菅原:来て欲しいです。あとは、天気だけですよね。そこまではコントロールできないですけど。ツアーと同じぐらいのボリュームにしようかなと思ってます。DVDのリリースタイミングなので。

──同じ野外とはいえ、野音とは雰囲気が違いますからね。

菅原:昼間のライブになるので、明るいし。

滝:桜が満開のはずなので、すごく良い雰囲気になると思います。

菅原:ちらっとでも見たいと思ってる人が来てくれるのが嬉しいですね。DVDでも、充分伝えられますが、普段来れない人とかにも来て欲しいです。そういう人たちに見せられたらいいなと思ってます。DVDもすごくかっこいいと思うので、ぜひ手にとって欲しいなと思います。その上で、ライブにもう1回来てもらえると。カメラを通してじゃなくて自分の目で見るのが本当の体験だと思うので。CD持ってる人は見て欲しいですね。持ってるけどライブ行ったことがないって言う人には、特に見てもらいたいです。





act I

2009.04.01(Wed)IN STORES
初回生産限定盤:TOBF-5629・30 / 4,500yen(tax in)
トールケース/フォトブックレット/スリーブケース
※封入特典:「暁の野音」もしくは「VAMPIRE EMPIRE TOUR 08/09」ACCESS ALL AREAラミネートパス、いずれか1種類
通常盤:TOBF-5631・32 / 4,100yen(tax in)
2D(CDサイズ)ケース

収録内容:DVD2枚組・メンバーによるオーディオコメンタリー付
※収録内容は初回生産限定盤・通常盤共通となります。
【Disc 1】
・08/10/18 『暁の野音』@日比谷野外大音楽堂
・08/12/28 『VAMPIRE EMPIRE TOUR 08/09』@Zepp Tokyo
【Disc 2】
・『VAMPIRE EMPIRE TOUR 08/09』より数箇所収録
<ボーナス映像>
・07/6/16『The World tour』@新宿LOFT

★amazonで購入する

Live info.

4/01(wed) 東京 代々木公園野外ステージ
フリーライヴ

4/03(fri)名古屋 Zepp Nagoya
PUNKSPRING 09

4/05(sun) 東京 幕張メッセ
PUNKSPRING 09

4/25(sat)宮城 エコキャンプみちのく
ARABAKI ROCK FEST.09

5/06(wed)新木場STUDIO COAST
残響5th & VINTAGE ROCK 10th presents 心響(HIBIKI)ROCK FES. 2009

5/10(sun)福岡 海ノ中道海浜公園 デイキャンプ場
BEA presents F-X

5/24(sun)東京 幕張メッセ9ホール
DEVILOCK NIGHT '09

5/27(wed) 東京 Zepp Tokyo
MTV LIVE JAPAN TOUR '09 SPRING.Road to VMAJ

9mm Parabellum Bullet official website
http://9mm.jp/

posted by Rooftop at 12:52 | バックナンバー
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