ギター バックナンバー

太陽とシスコムーン('09年4月号)

太陽とシスコムーン

Taiyo & Ciscomoon Let's RE:START!!
20世紀末から21世紀初頭を鮮やかに駆け抜けた伝説のダンス&ヴォーカル・ユニット、 “サブカルの殿堂”で最初で最後のトーク・ライヴを敢行!


 2000年10月に惜しまれつつ解散した太陽とシスコムーンが、デビュー10周年を記念して今再び動き出そうとしている。『メガベスト』発売に合わせて立ち上げた期間限定ブログ、HMV渋谷店で行なわれた事実上の再結集イヴェント、メロン記念日主催の『MELON GREETING』へのゲスト参加と往年のファンには嬉しいハプニングが続いているが、今月末には何と我がロフトプラスワンで最初で最後(!?)のトーク・ライヴを開催することになった。ハロー!プロジェクトの礎を築いた伝説のグループが“サブカルの殿堂”に降臨するのだから、これは大事件である。そして彼女たちは現在、今なお数多く存在する温かいファンの支持を受けながら自分たちの力で復活ライヴを画策している。そのいつか実現し得るだろうライヴに懸ける熱い思いを含め、今回の再結集の意図からトーク・ライヴに対する意気込みまでを、打ち合わせを兼ねてロフトプラスワンを偵察に訪れた稲葉貴子、信田美帆、小湊美和の3人にたっぷりと訊いた。(interview:椎名宗之)


10周年の節目を逃したらもう集まれないと思った

──みなさん、ロフトプラスワンはご存知でしたか。

信田:私、来たのが今日で2回目なんですよ。山本シュウさんのトーク・ライヴを見に来たことがあるので。

稲葉:山本さんは、シスコムーン時代によくお世話になってましたからね。

小湊:私はネットヲタなので(笑)、プラスワンのことは情報として知ってました。来たのは今日が初めてなんですけど、いい雰囲気ですね。こういう雑然とした感じ、大好きですよ。私、mixiのサブカル・コミュニティに入ってるくらいですから(笑)。

稲葉:……サブカルって何?

信田:全然わからないから(笑)。

稲葉:コミの言ってることがさっぱりわからない時がたまにあるんですよ(笑)。サブカルってネット用語?

小湊:ネット用語じゃないよ(笑)。

稲葉:そうなんだ(笑)。私もプラスワンの名前は知ってましたけど、実際に来たのは初めてですね。独特の世界だけど、面白いなと思いましたよ。

──それにしても、みなさんがまさかロフトプラスワンに出演して下さるなんて夢にも思いませんでした。

稲葉:いやいや、こちらこそまさか声を掛けて下さるなんて…っていう感じですよ。

──こうしてまた太陽とシスコムーンが始動するに至ったのは、昨年末に発売された『メガベスト』がきっかけなんですよね?

小湊:いや、違うんですよ。デビュー10周年を節目にもう一度集まりたいという思いがまず私たちにあって、『メガベスト』はその後の話なんですよね。デビュー10周年だし、「何かやれたらいいよね」みたいな話を暇人の私からみんなに持ち掛けたんですよ(笑)。あっちゃんは今も唯一アップフロント所属なので、「状況的にやれそう?」ってお伺いを立てたりして。そんな頃に『メガベスト』の話を頂いたんです。完全に事後報告だったんですけどね(笑)。

稲葉:で、この3人で事務所に相談しに行ったんです。ちょうど『メガベスト』が出るタイミングでもあるし、「だったらブログでも立ち上げてみるか?」って話を頂いたんですよ。

──解散後もそれぞれ交流は続いていたんですか。

稲葉:全く途切れていたわけではないんですけど、かと言って頻繁に会っていたわけでもないんですよね。それぞれの環境も違いますから。

信田:解散してそれぞれの活動や生活が定着すると、どうしても交わることが少なくなっていくと言うか。“みんな元気にやってるなぁ…”っていう程度で。

小湊:電話をすれば、まるで昨日も一緒にいたかのように話せるんですよね。でも、その電話はもしかすると1年くらい空いてたかな? っていう。

信田:結構空いた時期があったよね?

小湊:あった、あった。今はまた頻繁に会ってるから不思議な感覚もありますね。

信田:私は、“人間ってこうやって離れていくんだなぁ…”って思ってた時期もありますよ(笑)。

──はははは。でも、今はまた一緒に中華街やイチゴ狩りに出掛けたり、仲睦まじい姿がブログで拝見できますね。

小湊:別に仲が悪かったわけじゃなくて、たまたまそんな時期だったんでしょうね。余裕がなかったこともあった気がするし。だからある意味、今は大人の余裕が出てきたのかもしれないですけど。

──太陽とシスコムーンとして、いつかまたライヴをやりたいという思いはずっとあったんですか。

小湊:「ライヴをやって下さい」というリクエストを個々人が絶えず受けてたんですよね。私のライヴにも当時からのお客さんが来てくれていて、無理とは思いつつもいつか太陽とシスコムーンとしてライヴをやって欲しいと常に言ってくれてたんですよ。私も何かのタイミングでまた集まれたらいいなとは数年前から思っていて、10周年という区切りのいい節目を逃したらもうやれないかなと。で、9年目の去年にみんなへ連絡を取り始めたんですよね。解散から考えると今は8年半で、解散から10周年で集まるのもアリはアリだけど、その間に動かないとやれることもやれなくなると思って。ただ、アップフロントさんがあっちゃんの参加を認めてくれるのか? っていうのがありまして(笑)。私は何とでもなるし、美帆ちゃんも何とかすればいいだろうと勝手に思っていたので(笑)。私の中では、あっちゃんが在籍していたOPD(大阪パフォーマンスドール)のデビュー15周年イヴェントがきっかけとして大きかったんですよ。ああいうこともできるんだったら、あっちゃんも何とか参加してもらえるんじゃないかと思って。


RuRuは上海で元気に暮らしてます

──そんな経緯があって、年明けの1月9日にはHMV渋谷店でインストア・イヴェントが行なわれて、実に8年振りにファンの前へ姿を現すことになり。

小湊:美帆ちゃんはヅラ(デビュー当時を彷彿とさせる金髪アフロのウィッグ)まで被って気合い入れてね(笑)。

──上海在住のRuRuさんから電話が入って、元気な声が聞けたのも嬉しいサプライズでしたね。

小湊:ホントは会場に来れれば一番良かったんですけどね。私たちも、きっとそれ以上に本人もそう思ってたはずですけど、RuRuはRuRuで今の生活がありますからね。そこを崩さないラインでできるのがあの国際電話だったんですよ。

信田:ファンのみんなも会いたかったと思いますけど、私たち自身もRuRu本人には会えてないんですよね。それこそ解散してから8年半、ずっと会えてないですから。

稲葉:エッ、一度会ったよ。みんなでご飯を食べに行ったじゃん。

信田:エッ、行ったっけ?(笑)

小湊:覚えてないね(笑)。でも、解散してすぐくらいじゃない?

稲葉:RuRuが一度日本へ帰って来た時に、RuRuのファミリーと一緒に渋谷で食事をしたじゃん。

信田:そうだっけ? 私は結構、記憶喪失になるんですよ(笑)。

稲葉:でも、凄く細かいことを覚えてる一面もあるよね(笑)。

小湊:そうそう。悪い思い出とかは事細かに覚えてるよね。ファンから「信田、邪魔!」って言われたこととか(笑)。

信田:そう、あっちゃんと一緒に歩いていた時に、あっちゃんのことを凄く好きなファンからそんなことを言われたことがあるんですよ(笑)。私も一応メンバーなんですけど? って思いましたけど(笑)。

──ヒドすぎますね(笑)。RuRuさんと連絡を取り合っているのは小湊さんなんですよね?

小湊:はい、暇人代表の私です(笑)。昔からネットなしの生活は考えられなくて、家にいると私の膝にはいつもパソコンがあるんですよ(笑)。RuRuの近況に関しては、いつか本人がみんなに直接伝えることがあると思うんです。それがいつになるのかはわからないですけど。RuRuは今までずっと芸能の仕事に携わってきて、自分だけの自由な時間を使えなかったのが長かったので、これからは自分の人生のためにいろんなことを始めたいと上海へ行ってから考えるようになったみたいなんですよ。だから今後のライヴに繋がることに関しても、本人が今やっと始めたことを中断できない気持ちもあると思うんです。そういうことを私が代弁するのもおかしいだろうし、RuRu本人がライヴで思いの丈を伝えられるのが一番だと思ってるんですよね。だから今は、ただ温かく見守ってあげたいんです。でも、元気にはしてますよ。上海での暮らしを自分自身で頑張ろうとしてるところで、日本にいればもっと融通が利くようなことも頑張って何とかしようとしている。そのスタイルを崩せないのは理解せざるを得ないなと今は思ってます。

──なるほど。1月19日にO-eastで行なわれたメロン記念日主催の『MELON GREETING vol.8』へのゲスト出演は、メロン記念日からの熱烈なラヴ・コールを受けて急遽実現したものでしたよね。

稲葉:メロンのみんなはずっと私たちのことを好きでいてくれてるし、私自身、リーダーの斉藤瞳とは特に仲がいいんですよ。本来なら今活動をしてないグループを自分たちのイヴェントに呼ぶなんてあり得ないと思うんですけど、HMVのインストア・イヴェントがあったことで“呼んでもいいんじゃないか?”っていう雰囲気になったみたいですね。

──『月と太陽』と『Magic of Love』の2曲を披露されていましたけど、正直もっと聴きたいと思いましたよ。

稲葉:まぁ、ホントに急に決まったことでしたからねぇ…。

小湊:だって、HMVのインストア・イヴェントからわずか10日後ですよ?(笑)

信田:だから、かなり精一杯の2曲だったんですよ(笑)。

稲葉:考えてもみて下さい、8年以上ブランクのあったグループなんですから(笑)。

小湊:しかもRuRuはいないわけで、誰かが彼女のパートを唄わなくちゃいけないし。

信田:忘れるんですよねぇ、これが(笑)。

小湊:そういうフォーメーションも違うし、振りを思い出さなくちゃいけないし…自分でもホントによくやれたなと思いますよ。


今も唄い継がれる太陽とシスコムーンの楽曲

──当時の振りは、身体が覚えていた感じですか。

信田:そういう感覚は確かにありましたね。ちょっと確認すれば何とかなると言うか。

稲葉:それは、自転車を乗れる人が何年乗ってなくてもちゃんと乗れるのと一緒ですね。ただ、8年以上前と同じ動きができるかと言えばそういうものでもなくて。それぞれ成長もしてますからね。

──特に稲葉さんは、ダンスの本場であるニューヨークでレッスンを受けていらっしゃったくらいですしね。

稲葉:いやいや、そんな大したことじゃないですよ(笑)。でも、8年以上のブランクがあっても、この3人なら息は合いますよね。感覚的なものは未だによく覚えてるし。

小湊:ひとり欠けてはいるけど、これでも一応本物ですからね(笑)。ただ私、解散してからずっと「もう絶対に踊れません」って言い続けてきたんですよ(笑)。

信田:そう、コミがどこまで踊ってくれるんだろう? ってずっと思ってた(笑)。

小湊:でも何とか、お客さんからは「踊れたじゃん!」って言われたんですけどね。実際はちゃんとした踊りにはなってなかったと思いますけど、太陽とシスコムーンのパフォーマンスなら何とかなるって言うか。一応私もメンバーだったわけですから(笑)。とは言え、私はやっぱりすぐには踊れなかったですけどね。ずっと間違えて覚えてたところもあったし。

稲葉:そうそう。10年経って初めてその間違いに気づいたっていう(笑)。

小湊:レッスンの途中から自分なりの解釈を入れちゃってたんでしょうね(笑)。

──あと、『MELON GREETING』に関しては、あの日の斉藤さんの感極まりっぷりがとにかく凄かったですよね(笑)。でも、あの気持ちは凄くよくわかったし、見ている僕らも胸を衝かれました。

小湊:まぁ、“そこまで!?”とは思いましたけど(笑)、あそこまで感激してくれて凄く嬉しかったですね。気持ち的にもよくわかるし、彼女たちにとって自分たちがそれだけ大きな存在だったんだなと素直に思えたことが凄く嬉しかったです。

稲葉:ホントだよね。メロンはコンサートでもシスコムーンの歌を唄ってくれてますから。

──2年前の『LOCK ON!』ツアーの時も、『HEY! 真夏の蜃気楼』をカヴァーしていましたよね。

小湊:メロンに限らず、ハロー!プロジェクトのみんなは“あの伝説の太陽とシスコムーン”みたいな感じで未だに好きだと言ってくれる人が多いんですよね。

信田:なんか、どんだけ歳行ってんだ!? って感じもしますけどね(笑)。

──カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)が『Magic of Love』と『DON'T STOP 恋愛中』を、ZYXが『ガタメキラ』をそれぞれカヴァーしていましたし、松浦亜弥さんが『宇宙でLa Ta Ta』をカヴァーした時には稲葉さんご本人も参加されていましたよね。

稲葉:松浦もそうだし、℃-uteがカヴァーしてくれた『ENDLESS LOVE〜I Love You More〜』や『YES! しあわせ』を℃-uteのオリジナルだと思ってる新しいファンの方も多いみたいなんですよ。

小湊:ニコ動を見ると、「こっちが本物だぞ!」みたいなコメントが書かれてますけどね(笑)。

──『メガベスト』を聴いて改めて痛感したのは、太陽とシスコムーン〜T&Cボンバーの楽曲が凄まじくクオリティが高いことなんですよね。だからこそ今もこうしてハロー!プロジェクトの面々に唄い継がれているんでしょうし。

小湊:曲はホントに格好いいですよね。当時は自分たちのことを素直にいいとは言えなかったんですけど、今聴いても全然時代遅れな感じがしないし、未だに普通に聴ける曲が多いと思うんですよ。


当時の映像は恥ずかしすぎて見られない

──ちなみに、みなさん『メガベスト』はお聴きになりましたか?

信田:私は1回聴きましたよ。

小湊:1回?(笑) 私は元の音源をiPodに入れていて、それを今でもよく聴いてますね。

稲葉:私もそうしてる。

信田:同じく。『メガベスト』よりもiPodに入れたのを聴いてますね。

小湊:私は、ベスト盤に入っていない曲のほうが好きなんですよね。シングルのカップリング曲だけを入れたフォルダもあるし、そういうのも新鮮なんですよ。あと、“1回もライヴで唄ったことのない曲集”とか(笑)。『かわいい男性』とか『沈黙』とか、そういう曲を集めてみたり。

信田:マニアックだなぁ(笑)。

小湊:“これ、いつ唄ったっけ?”とか“何のカップリングだっけ?”みたいな曲のほうが、まるで他人事のように聴けるものなんです。ライヴで唄ってると曲が育っていきますからね。逆に育ってない曲を今聴くと、これからならこういう曲も唄えるんじゃないかと思うんですよ。

──『メガベスト』に付いていた、PVやレア・ライヴ映像を収めたDVDはやはり気恥ずかしいものですか。

小湊:恥ずかしすぎて見れませんよ(笑)。

信田:エッ、見てないの!?

稲葉:私も怖くて見れませんね(笑)。映像は見てないです。CDは聴きましたけど。

信田:いや、あのDVDはホント怖いよ。多分見ないほうがいいと思う(笑)。

小湊:私なんて、見てないのに夢に出てきたんだから(笑)。

信田:解散間際のライヴは一目見てわかるよ。私たちは衣装でわかるところもあるけど、普通の人が見てもよくわかるんじゃないかなぁ。青い衣装を着た見ちゃいけない映像と解散間際の映像がはっきりわかります(笑)。

稲葉:見ちゃいけない映像って(笑)。成長してるってこと?

信田:チョー成長してるよ!(笑)

小湊:『月と太陽』のPVを見た後に解散ライヴを見ると、“私、頑張った!”って本気で思うよ(笑)。

信田:わかる、わかる。みんな成長してるよね。

小湊:だから『メガベスト』のDVDは見ないけど、YouTubeやニコ動で当時の映像を見ると、自分でも太陽とシスコムーンが大好きなんだなと思いますね。

稲葉:私の場合、ハロー!のコンサートで未だにシスコムーンの曲を唄うじゃないですか。そうすると、昔のビデオを引っ張り出して事前に振りを確認するわけですよ。そういう“振りV”みたいなものを見ると、最初の頃は自分でもホントにヒドいなと思いますね(笑)。もう“何これ!?”としか言い様がないくらいなんですけど、『Magic of Love』辺りから急成長を遂げるんですよ。

小湊:PVは振りを覚えたての状態で撮るから、自分で見ても“ちゃんとやれよ!”って思うくらいヒドいんですよね(笑)。でも、今になって見て“楽しかったな”とか“もう一度やりたいな”って思えることが我ながら凄いなと思って。全くもって踊れなかったっていうのに(笑)。

──『メガベスト』のDVDを今でも新鮮に見られるのは、僕がファンだからでしょうか?(笑)

小湊:自分が好きだったアーティストの昔のビデオを見て“ああ、大好きだったなぁ…”って思うのと同じで、お客さんは大丈夫だと思うんですけど、本人としてはナシですよ(笑)。

──でも、今回のトーク・ライヴでは過去の秘蔵映像もふんだんに見られるんじゃないかと期待してしまいますけど。

小湊:できれば、ファンのみんなが持ってない映像を流したいですね。あと、あまり見たことのない映像を持ってる方にブログで募集を掛けてみたりとかもしたいですし。[註:現在、ブログにて貴重な映像や写真等を募集中]

稲葉:そうだね。やっぱり、ここでしかできないようなことをやりたいですからね。


ファンと一丸となってライヴの実現を目指す

──ブログの本文とコメント欄を読んでいると、メンバーとファンが一丸となって太陽とシスコムーンの復活を実現させようとする強い一体感を感じますね。

稲葉:みんな凄くあったかいですよね。純粋に嬉しいし、凄く有り難いことですよ。

──期間限定であるブログを存続するか否かを小湊さんがファンに投げ掛けたら、瞬く間に177通ものコメントが寄せられたりもして。

小湊:私、煽ラーなんです(笑)。でもそれはもちろん、悪意があってやってるわけじゃないんですよ? あくまで太陽とシスコムーンとしてのライヴを実現したいがために投げ掛けたことであって。

稲葉:私たちがどれだけライヴをやりたいと思っても、見に来てくれる人や応援してくれる人がいないと実現できないわけですからね。

──ただ、解散から8年半が経っても熱い思い入れを書き込むファンは健在だし、凄く頼もしいですよね。

稲葉:ホントにそう思いますね。それに、解散した後に私たちのことを知って、曲を聴いてファンになった人も多いらしくてビックリしますよ。

信田:そうそう。なんで解散する前に出会えなかったの!? って思いますよ(笑)。

小湊:当時からずっと応援してくれてる人もいるし、解散後に何かのきっかけで好きになってくれた人もいるし、ブログのコメントを読むと不思議な感じがしますね。

──現在、ブログにはライヴ開催希望投票フォームを設置していますね。

小湊:いざ会場を探そうと思っても、キャパはどれくらいが適正なのかわからないじゃないですか。その目安を計る意味もあるし、みんなの要望を聞いてみたいと思って。メッセージを読んでも熱い思いをひしひしと感じますね。ブログのコメント欄には書かない人でも、そのメッセージ欄には思いの丈を書いてくれてますし。全国ツアーをやって欲しいとか、RuRuの住む上海でライヴをやれば4人揃うんじゃないかとか(笑)。

信田:確かに、私たちが上海へ行くのが一番話が早いよね(笑)。

小湊:ファンの人たちも向こうで美味しい中華料理を食べられるし(笑)。

信田:だからライヴを実現させるためにも、今度のトーク・ライヴでお客さんにはガッツリ飲食してもらわないと(笑)。[註:ロフトプラスワンでは、チャージと飲食代を合わせた総売上に応じて出演者にギャランティが支払われる]

小湊:そうだね。せっかくだから、当日限定のオリジナル・メニューとかも考えたいよね。

──有り難いことにチケットは即完で、買えなかった方がたくさんいらっしゃったのは申し訳ない限りですね。

稲葉:ホントに有り難いことですよね。と同時に、凄く驚きましたけど。

──HMVでのインストア・イヴェントは30分程度のトークであっという間でしたから、今度はもっと濃厚なトークを期待しております。

小湊:もちろん。決まり事なしでフリー・トークをさせると、私たちはかなり面白いと思いますよ。普段から結構飛ばすし、HMVの時は時間の都合もあって相当抑えて話してたんですよね(笑)。でも今回は抑える必要もないし、楽しみでしょうがないですね。

──HMVの時は、信田さんの飛ばしっぷりが特に強く印象に残っているんですけど(笑)。

小湊:そうですよね。私も“飛ばすなぁ…”って思いましたもん(笑)。

信田:エッ、ウソ!? 私、あれでもちゃんと考えながら話してたつもりなんだけどなぁ(笑)。普段から思ったことをすぐに言っちゃうほうだから、あの時は時間的なことを考えながら話をしたつもりなんですよ。

小湊:ちゃんと考えてああだから、何も考えずに話したらどうなるか? ってことですよ(笑)。


トーク・ライヴはファンとの絆をより深める場

──ステージ上の飲食は自由なのでお客さんと同じようにたっぷり呑んで頂きたいんですが、3人で食事をしている時のブログを拝見すると、進んでお酒を召し上がっているのは小湊さんだけですよね?

小湊:いや、実はあっちゃんも呑めるんですよ。

稲葉:私はちょっとだけ呑むんです。全く呑まないのはシノピーだけですね。

小湊:でも、美帆ちゃんはテキーラを呑めるんですよね。テキーラを呑めてお酒が呑めないっていうのがワケがわからない(笑)。

信田:呑もうと思えば呑めるんですけど、お酒を美味しいと思ったことがないんですよね(笑)。何かのゲームに負けた時とか、“よし、今日は付き合うか”って決めた時とかは3杯くらいイケるんですけどね。

稲葉:まぁ、シノピーは酔っても酔わなくても飛ばしてくれるからね(笑)。

小湊:美帆ちゃんはお酒を呑む人とも普通に一緒にいられるから、私は凄く助かってます(笑)。あっちゃんはちょっと呑んだだけでかわいい感じになるから、当日はその姿を是非見て欲しいですね(笑)。

信田:でも、人前で酔えるかなぁ?

稲葉:そうだよね、こういう空間で呑んだこともないし。私は大して呑んでもいないのに「もうやめときな」って止められるくらいだから、ちょっと心配ですね(笑)。

小湊:あっちゃんの酔う姿は男心をくすぐると思いますよ。私はどんどんオッサンみたいになっていくだけですけど(笑)。

信田:うん、それは否めないよね(笑)。

小湊:最初のビールを呑む幸せを覚えちゃってからはもうダメですね。夕方になると禁断症状が出ますから。

信田:それ、アル中じゃないの?(笑)

小湊:ご飯を作りながら、プシュッとビールの缶を開けて呑むのが凄く美味しい。最初のひと口が特に。

信田:それじゃキッチン・ドランカーじゃん(笑)。余ったお酒は料理に使うの?

小湊:使わないよ。余らせないで呑むもん(笑)。

──はははは。とにかく何とかライヴを実現させて頂きたいですね。信田さんの側転やバック転もまだ見れていないですし(笑)。

信田:ある程度の助走ができる所じゃないとできないんですよ。狭いステージだと、助走したまま舞台の袖まで行っちゃうと思うし(笑)。

小湊:そういうのがやれる会場も探さないといけないですからね。

稲葉:そうだよね。天井が低いステージだと足が当たっちゃうもんね(笑)。

──今度のトーク・ライヴはそのライヴ実現に向けた総決起集会と言うか、ファンとの絆をより深める場にしたいですね。

小湊:そうですね。RuRuはいないし、この3人でもちゃんと応援してくれるのかな? っていう不安も若干あるんですけどね。あと、私たちのトークを聞いて幻滅されたらどうしよう? っていう(笑)。“ライヴはもういいや”って思われたりして(笑)。

信田:それが一番怖いね(笑)。

小湊:だって私、「小湊さんってあんなキャラでしたっけ?」ってネットに相当書かれてるんですよ。そうでしたけど何か? って感じなんですけど(笑)。もっと清楚で奥ゆかしい感じに思ってた人が多いみたいなんですけど、全然違うんですよ。メンバーやスタッフ、当時のお客さんはよくわかってると思うんですけど、フタを開けたらただのオッサンですから(笑)。

──まさにロフトプラスワンが待ち望んでいた逸材だと思いますよ(笑)。

小湊:だから私、この雰囲気にハマりすぎちゃって、太陽とシスコムーンとは違う空気を発しそうなのがちょっと怖いです(笑)。

信田:コミならここで単独のトーク・ライヴができそうだもんね(笑)。

今になって語れることがたくさんある

小湊:ソロ・ライヴの時も乾杯はしてるんですけど、それはちゃんと歌を唄い終わってからにしてるんですよ。でも、今回のトーク・ライヴは最初から呑めるわけじゃないですか? それを考えたらwktkですよ、wktk(笑)。

信田:……ん?

稲葉:“ワクテカ”って何?

小湊:“ワクワクテカテカ”。楽しみで心が躍るから、顔にツヤが出てテカテカするってこと。

稲葉:全然意味がわかんない(笑)。あと、orナントカってあるよね? あれは何?

小湊:orz(オルツ)ね。あれはガクッと落ち込んでる人の形。

信田:ふーん。それって暗黙の了解なの?

小湊:ネットをやってる人なら大抵わかると思うよ。

──稲葉さんと信田さんは、ネットに関してはホントに何もご存知ないんですね(笑)。

小湊:そうなんですよ。私とここまで差があるのか!? って思いますよ(笑)。

──考えてみれば、みなさんが活動されていた頃は今ほどネットも普及していませんでしたよね。

小湊:確かに。メディアがビデオからDVDになったり、そういうのが移り変わった10年でしたよね。

信田:だってさ、サンフランシスコのオーディションで選ばれて日本へ帰って来た頃に、MDを持ってたのは私だけだったもんね? そんな時代だったんですよ。

小湊:そうだったよね。それでつんく♂さんが他のメンバーにMDを買ってくれたんですよ。…あ、違う。私もMDは持ってたから、ステレオにしてもらったんだった(笑)。

信田:営業用に配布する新曲の音源も、あの頃はカセットだったしね。途中からCDになったけど。

稲葉:そうだよね。私たちのCDシングル自体、ずっと縦長のジャケットだったし。『Magic of Love』から四角いジャケットになったけど、その後の『丸い太陽〜winter ver.〜』で何故かまた縦長に戻るっていう(笑)。

信田:時代に逆らうなぁ(笑)。

稲葉:そういうのを考えると、時代を感じますよねぇ。

──最後に、トーク・ライヴをwktkしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。

信田:あの、全然関係ないことなんですけど…。

小湊:いきなり全然関係ないと来たか?(笑)

稲葉:多分、トーク・ライヴ当日もこんな感じでグダグダになると思います(笑)。

信田:ごめん、ごめん(笑)。これは太陽とシスコムーンのトーク・ライヴだけど、私も知らないふたりの昔の映像が見たいな。あっちゃんならOPD時代の、コミなら民謡を唄ってた頃の映像を。

稲葉:ああ、生い立ち的な映像ね。

信田:そういうのを見たくない? …と、これを読むみなさんに訊いてみたいですね(笑)。

小湊:なるほど。OPDや美帆ちゃんがソウル・オリンピックに出場した時の映像はYouTubeにアップされてるけどね。私が太陽とシスコムーン以前に民謡を唄ってるのはないけど(笑)。

信田:みんな意外と過去のことを知らないと思うんですよね。3年くらい前、全国高校総体で黒田真由選手が体操女子個人総合の優勝を果たした時に、“1989年の信田美帆以来、17年振りの2連覇を果たした”ってパソコンの中の文章に書いてあったんですよ。

小湊:パソコンの中の文章、って(笑)。

──某巨大掲示板ですか?

信田:…かな?(笑) そこに、「信田さんがあんなにマジメに体操をやってたとは知らなかった」って書いてあったんです。有名な選手だったっていうのは知ってたけど、って(笑)。

稲葉:オリンピック選手なのに、ヒドいねぇ(笑)。

小湊:でも私、太陽とシスコムーンをやっていた頃に今ほどネットが普及してなくて良かったと思うんですよ。だからこそ、今になって語れることがいっぱいあるんじゃないかと思って。今度のトーク・ライヴも今だからこそ初めて話せるエピソードがたくさんあるはずだし、それを楽しみに聞きに来て欲しいですね。



太陽とシスコムーン/T&Cボンバー メガベスト

zetima EPCE-5595〜6
3,500yen (tax in)
 “ハロー!プロジェクト”10周年を記念して昨年末に発売された最初で最後のベスト・アルバム(DVD付)。未発表音源『ズルい女』+入手困難だった'99年&'00年ハロコンからのライヴ映像も収録された豪華パッケージ。

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Live info.

あれから10年!
太陽とシスコムーン、最初で最後のトークライブ

出演:稲葉貴子、信田美帆、小湊美和、他
2009年4月25日(土)LOFT/PLUS ONE
OPEN 18:00 / START 19:00
前売\3,000(+飲食代)THANK YOU SOLD OUT!!
info.:LOFT/PLUS ONE 03-3205-6864

太陽とシスコムーン メガベスト発売記念期間限定ブログ
http://blog.oricon.co.jp/taiyoandciscomoon/

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