玩具のカメラにしては値が少々張るけれど祝い事にはケチケチしたくないし、何よりもあの人がこのカメラを手にした時に凄く喜んでくれそうな絵が浮かんだので躊躇う余地はなかった。
大好きな人に贈り物をするのは発想が貧困ゆえに苦手なほうだけど、何を贈るかを考えている時はやはり純粋に楽しいものだ。どんな反応をしてくれるか思い浮かべるだけで胸が躍る。それは毎月の雑誌作りも同じで、こんな記事を書いたら読者はどんなふうに感じてくれるだろう? とか、こんなに異常な文字数だと引くかな? とか(笑)いろいろなことを考えながら誌面作りに没頭している。
雑誌というメディアは読者の皆さんとの架け橋であり、過剰な熱を込めてしたためた手紙であり、とにかく届けたい一心で発する純真な贈り物である。他の媒体は知らないが、少なくとも僕はRooftopをそんな意思のもとに作っているつもりだ。
純真な贈り物には見返りを求めないけれど、雑誌は読者であるあなたと作り手である我々とで成立するコミュニケーションの場だから、記事の感想を聞けるのは素直に嬉しい。このブログのコメント欄やBBSでもいいし、個々人のブログやmixiの日記でもいい。昔ながらのお便りだとまたグッと体熱が上がる。だから、どんな些細な感想でも我々に伝えて欲しい。それがどれだけ心の糧になっているか判らないから。
…あれ? プレゼントの話がいつの間にか本誌の話になってしまった(笑)。何はともあれ、誕生日おめでとうございます、吉村さん。僕は吉村さんの音楽と一献の酒があれば、ただソレダケで幸せです。(しいな)