ギター 編集無頼帖

J-ROCKの始祖たち

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 たまには宣伝なんぞをひとつ。
 BOφWYが真の意味でロックを大衆化させたことをきっかけに、80年代後半から90年代初頭にかけて隆盛を誇ったあの“バンド・ブーム”をテーマにしたオムニバス・アルバムが11月26日に発売されました。
 タイトルは『PIONEERS OF J-ROCK〜based on shinjuku LOFT〜』。そう、サブタイトルに新宿ロフトの名前がある通り、我々ロフトの監修のもと編集された作品なのです。
 かつてDe+LAXの現場マネージャーだった宮野真一氏(現フォーライフ ミュージックエンタテイメント)からのオファーを受けて始動したこのアルバム、不肖ワタクシ、このアルバムの共同選曲およびライナーノート&収録バンド・プロフィール執筆をしております。次号のRooftopにも誌面を割いているので、興味のある方は是非手にとってみて下さい。
 選曲に関しては、時流に流されることなく、ロフトを始めとするライブハウスでの活動を出発点としてバンド・ブームの屋台骨を支えたバンドの楽曲を中心にセレクトしました。なおかつ、BOφWYが爆発的な成功を収めた以降に名を成したバンドであること。BOφWYはバンド・ブームの到来を前に解散したバンドであり、本当の意味でブームを築き上げ、支え続けたのはその後に出てきたバンドたちです。ゆえに本作には敢えてBOφWYの楽曲を収録しませんでした(その代わり、高橋まことさんが加入したDe+LAXや、布袋寅泰さんが吉川晃司さんと組んだCOMPLEXは収録しています)。
 また、バンド・ブームを語る上で“イカ天”の存在はやはり欠かせぬものなので、ロフトとはあまり縁のなかった同番組出身バンド(○代目イカ天キングってな方々)は押さえてあります。テレビにちょっと出ただけでライブハウスの動員がグンと上がったり、レコード会社のA&Rがライブハウスに通い詰めて青田買いを繰り返したり、健全とはとても言えないものでしたが、やはりそんなバブリーな匂いを含めてのバンド・ブームであります。
 そんなわけで肝心のラインナップは以下の通り。

【DISC-1】
01. JUN SKY WALKER(S)/すてきな夜空
02. PERSONZ/Dear Friends
03. KATZE/Good Times Bad Times
04. LA-PPISCH/RINJIN
05. De+LAX/POP IS MY LIFE
06. アンジー/天井裏から愛を込めて
07. D'ERLANGER/DARLIN'
08. BUCK-TICK/スピード
09. THE PRIVATES/気まぐれロメオ
10. ROGUE/終わりのない歌
11. UP-BEAT/Kiss...いきなり天国
12. GO-BANG'S/あいにきてI・NEED・YOU!
13. ZIGGY/GLORIA
14. RED WARRIORS/バラとワイン
15. COMPLEX/BE MY BABY
16. FLYING KIDS/幸せであるように
【DISC-2】
01. JITTERIN' JINN/プレゼント
02. たま/さよなら人類
03. MARCHOSIAS VAMP/オレンジ色の月
04. THE POGO/たどりついたらいつも雨降り
05. THE RYDERS/LET'S GET TOGETHER
06. メスカリン・ドライヴ/笑いっぱなしの島
07. The ピーズ/バカになったのに
08. ニューエスト・モデル/ソウル・サバイバーの逆襲
09. ザ・ファントムギフト/ジェニーは嘘つき
10. THE STREET BEATS/サンクチュアリ
11. G.D.FLICKERS/CHANGES
12. the pillows/雨にうたえば
13. フィッシュマンズ/ひこうき
14. ザ・グレイトリッチーズ/牛乳アンドたばこ
15. THE SHAKES/STANDING IN THE RAIN〜降りそそぐ雨の中に〜
16. COLOR/KILL TIME
17. GARLICBOYS/大江戸捜査網
18. 人生/世界あの店この店
19. 筋肉少女帯/高木ブー伝説

 どうすか? まァ割とベタっちゃベタな選曲かもしれませんが、全35曲収録で税込3,000円ってかなりお得だと自負しております。当時のバンド・ブームを知らない若い世代のリスナーにも新鮮に響くと思うので、是非ご一聴を! 弊社ロフト・グループ各店舗でも販売しているのでチェックしてみて下さいね。(しいな)


posted by Rooftop at 00:28 | Comment(8) | TrackBack(0) | 編集無頼帖
この記事へのコメント
CDゲットし、ここ数日絶賛へビロテ中。
これだけのバンド&曲数が2枚のCDに収録されて聞き応えたっぷりです。

バンドブーム全盛期でホントゴイスーな時代だったなぁと、聞いていると懐かしくなりました。
BOΦWYはなくてもBUCK-TICKが入ってるので良しとしましょう(笑)
DISK-1の方がかなり思い入れあるのですがDISK-2のThe ピーズやザ・ファントムギフトの収録嬉しかったです。

ライナーノート&バンドプロフィール、しっかり読ませていただきました。読みながら聞くとまた感慨深いものがありますね。。。
ジャケ写のロゴと市松模様ホントカッコいいです☆
このCDに携わった方々のクレジットにもビックリでしたよー!

Posted by YUKA at 2008年12月02日 01:27
YUKAさんありかとね! CDご購入頂き感謝!(土屋さん調)
まぁ、有象無象がひしめき合う、今思えば面白い現象でしたよね、バンド・ブーム。あのコンピに入ってる曲、一周回ってようやく再評価に繋がる時期に来たんじゃないかという気がします。YUKAさんとか俺みたいにどっぷりだった世代は未だに充分生々しいとは思うんですけど(笑)。
でも嬉しいなぁ、ちゃんと届いたんですねぇ。嬉しい。ホントに。有難う御座います。心から感謝。
Posted by しいな at 2008年12月02日 02:34
わわわ、土屋さん調だ(笑)
雰囲気出てます(笑)
ずいぶんお会いしてませんが土屋さん元気ですかね?てか、しいなさんにもずいぶんお会いしてませんね(汗)

そうですね、ホント面白い現象でした。
考えてみたら今の時代とは違ってアナログな時代のバンドブーム。影響力はスゴかったですね。
しいなさんのおっしゃる通り、生々しいですYO!

今月号のRooftop早くゲットしなきゃε=┏( ・_・)┛
Posted by YUKA at 2008年12月03日 01:45
土屋さんとはこのコンピの打ち合わせで一度会いました。日サロがマイブームらしくて、夏が過ぎても真っ黒でしたよ(笑)。
いつまで経っても老け顔が治らない俺に比べて、いつお会いしても若いですね。ははは。
Posted by しいな at 2008年12月03日 20:12
土屋さんは日サロがマイブーム(笑)φ(.. )
真っ黒てなんだか想像つかないです。
どうも肌に良くない気がしないでもないんですが…。どうなんでしょうね。


しいなさん老け顔て(◎-◎;)
落ち着いて見えるからそう思うとか??でもでも、年相応に見えないからじゅうぶん若いと思うんですけどねー!
土屋さんもしいなさんも若々しくて羨ましいですよ☆

Posted by YUKA at 2008年12月05日 02:32
いやいや、とんでもない(笑)
まぁ俺はともかく、この世界は見た目の若い人が多いですよね、確かに。
面白いことを飽くことなく楽しんで追求しているからなんでしょうね、きっと。
諸先輩方の貪欲な楽しみ方は見習うこと多々ありですね。
Posted by しいな at 2008年12月05日 12:58
とんでもなくないです(笑)
そうですね、おっしゃる通り見た目の若い人多いです。あと、年齢不詳の人も多いですね。

仕事してると自分の親より一緒に居る時間が多い諸先輩方。ホント学ぶこと多くて日々勉強ですよね。
Posted by YUKA at 2008年12月16日 22:34
若くてもしっかりとしたビジョンを持った人もいるし、幾つになってもだらしのない俺みたいなオッサンもいるし(笑)、一概に年齢だけじゃ括れないんですけどね。
幸いなことに周囲にはカッコいい人生の先輩方が多々いらっしゃるので、彼らの背中からいろんなことが学べてラッキーだと思いますね。
Posted by しいな at 2008年12月17日 00:04
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