少数精鋭の編成と言えば聞こえは良いが、ウチは超弱小媒体ゆえに企画立案、営業、取材、編集と一人で何でもこなす。品の良い仕事はエラい人が、力仕事はわけぇのがってわけに行かない。名ばかりの編集長なんざ何処行っても謝りっぱなしでろくなことありゃしまへん。うへー。
そんな“うへー”の時に“うへー”な人に会うと余計に“うへー”となるわけだが、何とかならねぇもんか、通勤電車を食堂車もしくは化粧車と勘違いしている西○新○線のヤング達! ニギニギしくオニギリを頬張るニセ森三中に、ロマンスカー乗車の如く幕の内弁当を平らげる現場帰りのお兄さん。見事なまでに堂に入るストロング・スタイルな佇まいで、最早何も言えない。
そしてさっきまでのっぺらぼうの青白い顔がチョチョイノチョイ(死語?)でちゃんと凹凸ある顔に早変わりするOLさん。あの変身っぷりを見ていつも思うのは、俺は間違いなく『化粧落としたらどんな顔?選手権』で即刻予選落ちだなということだ。
まァ、俺も大音量のイースタンユースでシャカシャカ迷惑を掛けているかもしれないので人様のことをとやかく言う資格はないかもしれないが、恥ずる美徳なんぞこの日本には今やないのかもしれんのぅとエラそうにも思うのだ。恥じる行為にこそエロスが宿ると信じる俺のような妄想野郎には、つくづく生きづらい浮世になっちまったもんだ…。(しいな)