以下、BEYONDSの公式サイトより。
岡崎より皆さんへ
体調不良によりこれ以上音楽活動を続けることが困難であると判断しバンドを脱退いたしました。
メンバー及び関係者スタッフの方々、そしてファンの皆様にもご迷惑をおかけしました事をお詫び申し上げます。
そしてありがとうございました。
このメンバーと共にした時間は本当に素晴らしい瞬間の連続でした。
いつかまた、別のかたちで。(オカザキヨシロウ)
日付は、2008年9月4日、とある。
これに対して、残ったメンバーは「今後も残ったメンバーでbeyondsを続けていく決心をしました」と記している。
岡崎さんが以前から腰に爆弾を抱えているのは知っていたが、どうやらそれが深刻な事態になったらしい。ここで治療に専念しないことには、音楽を続けることはおろか生活にも支障を来すと健さんからは聞いた。今思えば、6月にO-EASTで行なわれたPUNK ROCK CONFIDENTIAL JAPANのイベントが最後のステージだったということか。仕事の都合で観に行けなかったのだが、こんなことなら這ってでも行くべきだった。
雷矢目当てのシミさんに誘われてEARTHDOMで観たBEYONDS(今調べたら7月5日だった)は、岡崎さんの代わりにNahtのセイキさんがギターを弾いていて、それはまるで再結成前のBEYONDSを彷彿とさせてエラく恰好良かった。先月LOFTで行なわれた自主企画“遅れてきた青年 -the wHALES oF aUGUST-”でのセイキさんは最早サポートというよりもいちメンバーとしての風格が漂っていたが、セイキさんのヘルプはあくまでこのLOFTまでだと言う。
岡崎さんのギターは質実剛健というか、実直な人柄のよく出た堅実さがあって僕は好きだった。BEYONDSの再結成後は、健さんの才能に惚れ抜いた上でバンドの方向性をうまく取りまとめていた印象が強い。それ以前にも、PEALOUTの解散時には表に立って誠実にインタビューに応えてくれたし、PEALOUTがビートルズを語り倒すイベントでもしっかりと脇を固めてくれていた。確か『WEEKEND』の取材後だったと思うけど、岡崎さんと同じ電車で帰ることになって、今度自分にも子供が産まれるから、これでメンバー全員子持ちですよ、と嬉しそうに話していたのを思い出す。
岡崎さんという精神的支柱を失ったBEYONDSが今後どうなっていくのか心配ではあるが、まず何よりも岡崎さんには治療に努めてもらって、また元気な姿を見せて欲しい。ギターを抱えた姿があれだけ絵になるバンドマンも他にそうはいないのだから。(しいな)