ギター バックナンバー

ハネムーン('08年09月号)

ハネムーン

若き3人が生み出す正真正銘のギターロック
明るい未来へ繋がる『ハチメンロック』リリース!!


早稲田大学のサークル内で出会った3人によって結成されたハネムーン。トライセラトップスやグレイプバインを聴き、ミュージシャンになりたいと思い始める。ギターボーカル、ベース、ドラムというオーソドックスな形態で、真っ当なギターロックを鳴らす。難しいことを考えず、頭ではなく体で楽しめる彼らの楽曲は、聴く人を限定せずに多くの人の心にやさしく溶け込んでいくのだろう。
今回の『ハチメンロック』で初の全国リリース、そして初のツアー、初のレコ発、初のインタビュー、初のアー写撮影…という初物づくしのハネムーン。しかも記念すべき初のインタビューは本誌となった。初々しく、夢や希望に満ちあふれ、私自身が失い欠けていた何かを思い出させる時間でもあった。(interview:やまだともこ)

メンバー:田代啓太(Bass)/ 二宮 悠(Vocal,Guitar)/ 藤倉吉樹(Drums)


初めまして、ハネムーンです。

──今回の『ハチメンロック』が初めての全国リリースになるんですね。

二宮:そうなんです。何枚か自主で手売りはしていたんですけど、全国流通は初めてですね。

──自分たちが知らないところでもCDを手に取ってくれる人がいるという心境はどうですか?

二宮:思いもしなかったですよ。増沢さん(katatema recordのレーベルオーナー)と出会ったのが2006年ぐらいで、CDを出そうという話自体はあったんですけど、嘘だろうなって思ってましたし(笑)。

──本格的にCDを作ろうとなったのはいつぐらいからですか?

藤倉:なんとなくの話は1年以上前からあったんですけど、実力的なところも含めて動き出したのは昨年の暮れぐらいですね。。

──『ハチメンロック』をリリースするにあたり、増沢さんからアドバイスをもらったりとかは?

藤倉:レコーディングの時は、増沢さんが一番「それでいいよ」っていう感じでした(笑)。僕らは初めてだったのでいろいろ求めてこだわりすぎていたんです。だから、増沢さんがそのスタンスでいてくれなかったらけっこう長引いていたかもしれないですね。上手い具合にバランスを取ってくれてたのかな。

──どんなところにこだわりすぎていたんですか?

藤倉:ギターで言えばいろんな音色を使おうとか、ドラムはいろんなパーカッションを入れてみようとか。

二宮:ハードルを上げすぎたというか、やりたいことを全部やろうとしていたんです。でも、全部のことは初めてではたぶんできなかったと思います。

──上手い具合に削ぎ落としてもらえたんですね。ところで、『ハチメンロック』というタイトルはどんな意味が込められてますか?

二宮:八面六臂っていう熟語があるじゃないですか。その響きがすごく好きだったのでモジったんですけど、やっぱわかりづらいですよね(苦笑)。めんたいロック的な響きになっちゃいましたね。

──二宮さんが福岡出身だから関係あるのかと思ってました。

二宮:それが全然関係ないんです(笑)。初めてのリリースなのでこのアルバムがどれだけの活躍をするかわからないですけど、希望の意味も込めて暴れて欲しいなという思いで付けました。

──音楽的な部分で言うと、結成した当初からこういう音楽性だったんですか?

藤倉:もともと二宮の曲ありきでハネムーンが始まっているんです。だから音楽性に関しては最初から迷いはなかったですし、既に固まっていた部分はありますね。楽曲に関しては揺るいでないし、揺るがせることもできないんじゃないかなと思います。こういう曲しか作れないと思う。

──増沢さんにも伺ってみましょう。出会った頃から比べて3人は変わってきていますか?

増沢:意識的なところは変わってきていると思いますよ。クオリティーは高くなってきているような気がします。

──精神的に変わってきたということですね。

藤倉:それはものすごく変わってきました。でも、自分が変わらなきゃと思ったのはレコーディングしてからです。このままの感覚でいたらだめだって思い始めて頑張っていこうと心を入れ替えました。まだまだ途中ではありますけど…。

二宮:ツアーが決まったりアーティスト写真を撮ったり、インタビューをやるようになってようやく自覚してきましたが、撮影中もインタビュー中もずっと半信半疑なんです。このインタビューも本当に載るのかなって思ってますし(苦笑)。

──それも発行されるまでわからないですね(笑)。

二宮:写真も撮ったけど本当に使われてるのかなって。音源ができたりして本当に出すんだなって思います。でも、まだ実感できてないんですよ。

田代:CDがタワレコに置いてるのを見ないと実感がわかないかもしれないです。

藤倉:邦楽を聴いて育ってきて、ミュージシャンにすごく憧れていたんです。でも、いざ自分たちがその一歩を踏み出してみるとなかなかリアリティーがないんですよね。

──本当にCDがリリースされたら実感するのかもしれないですね。

藤倉:そうかもしれないです。

二宮:あとは、リリースまでにはライブのレベルを音源以上にしないといけないって頑張ってます。

──音源とライブってかなり違うんですか?

藤倉:音源はハイファイな音作りになっているので、生で聴いた時に感覚は違うかもしれません。

二宮:一応3人で再現できる音を大きめに録っていると思うので差はないと思いますが、そのクオリティー以上のものをライブでやりたいんです。

インパクトを与える言葉選び

──ハネムーンの曲は耳に入ってくる言葉と、歌詞を読んだ時に届けられる言葉が違うというか、こういうことを言っていたんだって歌詞カードを読んで知るというのが多かったです。

二宮:曲を作る時にでたらめな言葉を鼻歌で歌いながらコードを付けていくんですが、自分が歌いやすいように歌詞を作りたいので、その時の口の開き方とか母音を残して曲にしたいんです。メロディーと一緒に出てきたから言葉だから今のフレーズが気持ちいいと思えたので、それを変えちゃうと違う曲になっちゃいますよね。だから、そこに言葉を当てはめて、意味を繋げていくという作業です。

──気になった部分としては、『九月の雨』の“じゃあ飲め”の部分とか、『ルーズリーフ』の“歌うばい 良い声ばい”のところと、『ハネムーンのテーマ』の“おう家”とか。

二宮:“オー、イェー”だと思ったら“おう家”ですからね(笑)。

──誤植かと思いましたよ。

二宮:間違ってはいないですね(笑)。まず浮かんだ言葉を書いて特徴的な部分が決まったら、それに関連する歌詞を付けるんですよ。

──読んだ楽しさと聴いた楽しさがありますね。

二宮:キャプテンストライダムの永友さんの歌詞がすごく好きなので、自然にそうなっていったのかもしれないです。

──“歌うばい”の部分は、地元への愛を込めてということですか?

二宮:その歌はそこのメロディーがビートルズの『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』のメロディーっぽくしたくて、そしたら歌詞もそれに近い言葉を乗せたかったんです。それで“歌うばい 良い声ばい”にしたら良い感じになりました。地元を匂わせた曲は目で見た感じはこの曲だけですけど、福岡の人って感情的になると裸の歌詞を書くことが多いんですよ。『九月の雨』や『PET ROCK』もそうですけど、受け取る側も恥ずかしくなるような歌詞が今好きなので、そういう歌詞を書きたいですね。

──歌詞に関しては、他のお2人は何か意見は言われるんですか?

藤倉:言わないです。僕も田代も二宮の歌詞も曲も好きで信頼しているから、手を加える必要がないんです。

──アレンジになるとどうですか?

藤倉:それは言いますよ。二宮が持ってきた段階ではAメロ・Bメロ・サビという感じであまり構成がないんです。それを僕と二宮で練っていくという感じです。それぞれのパートに関して言えば任せてくれているので、それぞれが責任をもってやっています。

──もともと決めてくるのはギターのフレーズだけになるんですか?

二宮:あとは簡単な決めとかちょっとした展開ぐらいですね。自分で作った時に頭の中では一応ベースとドラムも鳴っているんですけど、丸投げしてできあがったものが自分のイメージと違っていなければそのまま進めます。

藤倉:頭の中で鳴っている音なので、明らかに不可能なものがあるんですよ。

──不可能とは?

藤倉:ドラムで言えば、極端な話、手は2本しかないのに3本分の音が出ていたり、手の流れ的にどう考えてもできなかったり(笑)。今回は録り直しがそんなにできなかったので緊張感のある感じで録りましたよ。

──初めてのわりにはけっこう過酷なレコーディングだったんですね(笑)。

藤倉:でも、それをこなせればうまくもなるし、精神的にも強くなれる。辛いというよりはやってやろうという感じでした。楽しかったです。

ここからが勝負

──『九月の雨』は途中でメロディーがガラッと変わるところがありますが、これはアレンジの段階でみなさんで話し合われたんですか?

二宮:そこはすごく悩んだんですよ。リズムをどうにかして変えたかったんですけど、演奏も楽器もいきなり変わるのは合わせるのが大変だって、どうしようかって悩んだ結果です。こういう曲があっても面白いかな。

──4曲目の『KUSTOM』は綴り間違っていないですよね?

田代:間違ってないです(笑)。僕がライブで着ていたTシャツでLUCKY13の至さんはすごくお気に召したようなんですが 、初めて会った人に「そのTシャツ変だよ」って言われるぐらいダサかったんです。

藤倉:白いTシャツにアメリカの国旗が書いてあって、そこに“KUSTOM”って。誤植じゃないんですけど、田代が着ていると誤植のように見えて、そのままタイトルにしたんです。悪ふざけの曲ですね。

──曲もだいぶ悪ふざけですよね。

田代:増沢さんから、「フックを入れよう」みたいな提案があったんです。

藤倉:結果として上手い具合に変なのが入りましたよ。ただ、この曲はベースがすごいずれてるんですよ。ひくぐらい(笑)。その後録り直したんですが、うまくならなかったんです。

──でも、5曲目に良い感じに繋がりましたね。

藤倉:はい。1枚目にしては遊ばせてもらいました。

──そしてラストの『ハネムーンのテーマ』はアコギで始まる静かめな曲でしたね。

二宮:唯一アコギを使った曲ですね。

──これはご自身のテーマということで良いですか?

二宮:最初は結婚される男女のことを考えながら書いたんですけど、最後に向かうに連れて意味合いとして僕らのことも織り交ぜています。なのでこれからやっていくぞという詞を入れました。

──バンドのテーマソングもできたり、『ハチメンロック』をリリースして、ライブも含めてバンドのモチベーションが変わりそうですね。

二宮:3人は意識が高まっていくと思います。お互いが負けないようにしようと思うし、一人だけ先を突っ走るのではなくて、置いていかれないようにしないとですね。そして、多くのお客さんにライブに来てもらって、僕らの音楽を聴いてもらいたいです。

──今後どうなっていきたいとかバンドの目標はありますか?

藤倉:僕が中学生の頃、憧れていたバンドの人たちみたいなポジションに行けたらと思います。

二宮:このアルバムが多くの人に届いてくれたらと思います。

藤倉:バンドは楽しいんだよっていうのを若い層に伝えていきたいんです。だから、中高生の人たちにも聴いてもらいたいし、僕らのコピーバンドが出てきたらすごく嬉しいですね。

二宮:これを聴いてバンド始める人がいたら嬉しいですよ。僕らがそれだったから。

──夢が膨らみますしね。

二宮:やれることが広がっていくのは嬉しいですね。チャンスにも恵まれましたし、いろんなところでもライブをやりたい。今回初めてツアーに行くんですよ。今までは東京を出てライブをしたことがないんです。ツアーに回る頃にはCDが出ているので勝負は始まってますね。気負うことなくやっていきたいです。

──“レコ発”も初めてになりますからね。

二宮:はい。だいぶ頑張らないとですね。


ハネムーン ハチメンロック

ハチメンロック

KTM-003 / 1,500yen(tax in)
9.17 IN STORES

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Live info.

9.09(Tue)下北沢ベースメントバー

ハチメンロックレコ発ツアー「ハチメンロッピ2008」
9.26(Fri)大阪十三ファンダンゴ
10.19(Sun)名古屋クラブロックンロール
10.21(Tue)下北沢シェルター

ハネムーン official website
http://www.honeymoon-web.com/

ハネムーン official MySpace
http://www.myspace.com/honeymoonbaby



posted by Rooftop at 17:57 | バックナンバー
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