遂に今月末、結成10周年を記念した“WA-FES”開催!
ライヴこそが本懐を遂げる場と豪語する日本一の開運バンド、その抱腹絶倒ライヴ四方山話!
先月号に引き続き、今年めでたく結成10周年を迎える“!wagero!”(ワジェロ)のロング・インタビューをお届けしたい。今回は彼らの音楽活動の真髄とも言うべきライヴに焦点を当て、SHIBUYA O-WESTでのワンマンを数時間後に控えるメンバー全員(総勢10名)にたっぷりと話を訊いた。記念すべき初ライヴのことから未曾有のハプニングの数々、果てはライヴに臨む上での矜持に至るまでざっくばらんに語り倒してもらったが、このインタビューを読めば彼らが普段から如何にオーディエンスを楽しませることに貪欲かが判るだろう。10年にわたって誠実すぎるほど誠実に見る者を笑顔にさせ、漲るパワーを与え続けてきた彼らの火事場のクソ力は伊達じゃない。今月27日に服部緑地野外音楽堂で行なわれる“『WA-FES』10th Anniversary”に備えて、まずはこのインタビューで彼らのライヴの魅力を総ざらいして頂きたい。(interview:椎名宗之)
初ライヴは某女子大の学園祭!?
──!wagero!初のライヴのことは覚えていますか。
フクイシュウ(vocal):もう思いっきり覚えてますね。場所はとある女子大だったんですよ。僕たちはその女子大の学園祭やと聞かされてたんです。こりゃラッキーやと思いつつ車で向かったんですけど、どうも様子がおかしいんですよ。学園祭にしては盛り上がりが感じられないと言うか、別に出店が出てるわけでもなく、余興をやってるわけでもなく。学食に行くとみんな普通に食事をしてるし。どうもヘンだなぁ…と思っていたところに控え室へ通されたんですけど、よくよく聞いたら学園祭の説明会だったんですよ(笑)。バンドを呼ぶとしたらこれくらいの音量が出ますよっていう、そのサンプル・ケースだったんです。僕らはやる気満々で会場となる教室に出向いたんですが、そこにはメモを構えたお姉様方が真面目に着席されてまして(笑)。今にして思えば仏教系の大学で、演壇と言うか黒板の前に南無阿弥陀仏のお題目がでっかい掛け軸に掛けてあって、ドラム・セットの横に山盛りのフルーツが備えてありました(笑)。
──それはまたけったいなファースト・ライヴでしたね(笑)。
ヒガシカワウチタケシ(alto sax):結構頑張って、客席に降りて走ったりしたんですけどね。
フクイ:「盛り上がってるかッ!?」なんて煽っても、如何せん皆さんメモを構えてましたからねぇ(笑)。あれはその当時のマネージャーづての話だったのかなぁ? 僕も事の経緯をよく覚えてないんですよ。
オオグリヒロシ(tenor sax):僕らは基本、とあるクラブで知り合った先輩・後輩なんですよ。確かその女子大の話はクラブの当時の幹部さんに打診があった気がしますね。で、ウチのクラブから何組かバンドを派遣する予定が、合宿か何かと被ってクラブからバンドを派遣できなくなって、「先輩でバンドやってる人らがおるから、そこに話を持っていってみたらいいんちゃう?」みたいな感じで!wagero!に声が掛かったんやないかな。僕はその頃まだ!wagero!に入ってなかったんですけど。
ヒガシカワウチ:初回ライヴがおこぼれって(笑)。でも、女子大の学祭ってことでかなりボルテージは上がってましたね。
──ギャラはちゃんと出たんですか?
ヒガシカワウチ:貰ってない気がしますね。交通費もなかったと思いますよ。
フクイ:それから後はひたすらストリート・ライヴの日々ですよ。ライヴハウスでライヴをやるに当たって、お客さんをいっぱい呼びたかったので。神戸の駅前にある広場とか、大阪だと梅田の歩道橋の上とかでずっとやってましたね。発電機をボーンと掛けて目立ってたし、かなり人も集まりましたよ。当時はバンド形態でストリート・ライヴをやるヤツも珍しくて、この大所帯でやってたので相当インパクトがあったと思います。模造紙をバーンと広げて、僕らを気に入ってくれた人たちに連絡先を書いてもらってました。そうやって草の根運動をしてましたね。
──ストリート・ライヴは、最盛期でどれくらいの動員があったんですか。
フクイ:神戸の駅前広場に人が集まりすぎてエライことになったのは覚えてますね。広場には特に区切りがなくて、見渡せば延々と遠くのほうの商店街まで人で溢れかえってたことがありますよ。あん時は500人くらいほどいたんちゃうかな?
──ちょっとした野外フェスですね(笑)。
オオグリ:ちょうど日韓共催のワールドカップがやってて、ブラジルのテレビ局に取材されたことがあったんですよ(笑)。
フクイ:ああ、あったねぇ。僕ら国内のテレビにも出たことがなかったのに(笑)。
──ストリート・ライヴで身の危険を感じたりはしませんでしたか。
ヒガシカワウチ:梅田とかはありましたね。酔っ払ってはる人がいきなり肩組んできたりとか。
フクイ:そのスジの方に絡まれることはなかったですけど、そのスジの方を取り締まる制服の方に止められることはありましたね。やっぱり、治安的には随分と迷惑を掛けてしまいましたから。連行という形で生け贄となったのは、主にリーダー(ホシノ)でしたけど(笑)。
ホシノトシアキ(bass):凄く恥ずかしかったですよ。2人がかりで腕をガチーンと掴まれて、三ノ宮の広場から派出所まで結構距離があるのに、周りからは「あいつ何やったんや?」って見られ放題でしたからね(笑)。
フクイ:あと、ライヴをやりながら花火を噴き出してたら、自警団の方に「それは危ないから」って何度も耳元で言われたことがありましたね。
優しくて厳しいスタークラブのスタッフ
──ライヴハウス・デビューしたのはスタークラブだったんですか?
フクイ:いや、最初は三ノ宮のキャッシュボックスでしたね。
ホシノ:その時は初回から割と動員もあって、ギャラもウハウハやったのを覚えてますよ。
フクイ:ウハウハって(笑)。キャッシュボックスの後はチキンジョージによく出させてもらいましたね。今でもお世話になってますけど。梅田のライヴハウスでやらせてもらうことも多かったです。
──鋭意続行中の“スタクラ51連発祭り!!”もあるし、!wagero!のホームはスタークラブというイメージが強いですが。
フクイ:まぁ、なんせ今日(8月22日)の時点で40回やっているので、自ずと「ただいま!」っていう気持ちになるんですよ。スタッフの濃さも他のライヴハウスに比べて断トツやし。これはいい意味で言うんですけど、まともなヤツがひとりもいませんから(笑)。
ヒガシカワウチ:裏方やけど一緒にステージを盛り上げようっていう熱いヤツらばっかりですからね。スタークラブのスタッフは地元愛が強くて、店長の松原君を中心に“GOING KOBE”っていう阪神・淡路大震災から10年後に始めた野外イヴェントを主催したりしてるんです。だから凄く地元に根付いたライヴハウスで、神戸出身の僕らがそこでライヴをやるのはごく自然な流れとしてありましたね。
フクイ:スタークラブでのライヴは、毎回もの凄く厳しい審査員の前でやってるような感覚があるんですよ。とてもフランクに接してくれてはいますけど、つまんないライヴをやれば、はっきり「つまんなかった」と言ってくる連中なんで。
──松原店長を始め、スタークラブのスタッフから受けた印象的なアドバイスはありますか。
オオグリ:アドバイスって言うか、この前ふと喋っとったら「昨日とおとつい、ちょっと調子が悪かったですよね?」って松原君にボソッと言われたんですよ。こいつホンマに毎回しっかり見とんなぁ…と思って。それが凄く嬉しくもあり、ホームだからこそ気を抜けへんなと思いましたよね。
──一番最初の自主企画というのは?
フクイ:それはキャッシュボックスですね。企画名は“超ノリノリスジ肉祭り”やったっけ?(笑)
ヒガシカワウチ:それか、“正月気分で浮かれポンチ祭り”かどっちかやったと思うんですけどね。
オオグリ:“ファンキストつぶゼリー祭り”はもうちょっと先やったっけ?(笑)
──いずれにしてもどうかしてるネーミングですね(笑)。最初に呼んだゲストは覚えていますか?
フクイ:チキンジョージでやった“超ノリノリスジ肉祭り”の一連の流れで、松原君が所属していたプランキッシュスペースっていうバンドと、33っていうクリエーター・ユニットでしたね。地元ではもの凄くインパクトのある方々で。
──これまでのライヴで、一番小さい会場と一番大きな会場はそれぞれ何処ですか。
オオグリ:一番デカいのはスカイマークスタジアムですかね。つい先日の話なんですけど。
ヒガシカワウチ:桜島の特設ステージでやったこともあったな。
フクイ:その時はCHARAさんやSEAMOさん、DA PUMPさんといろいろ出てはったんですけど、恐ろしい人の数でしたね。あと、“GOING KOBE”はスタートした年から毎年出させてもらってるんですけど、あれも年々規模が大きくなってますね。
ヒガシカワウチ:逆にうんと狭さを感じたのは、下北の屋根裏ですね(笑)。初めて関東でライヴしたのがそこやったんですよ。ホーン・セクションはステージに乗り切らなくて、客席に降りて演奏してました。
──10人もいれば、ステージに収まり切らないライヴハウスもあるでしょうね。
オオグリ:でも、乗っからんかったのは今まで下北の屋根裏くらいやなかったかなぁ。
フクイ:後はインストア・ライヴをさせてもらう時とか。でも、たいてい何とか乗るんですよ。
──ちなみに、史上最低の動員数は何処で何人なんですか。
フクイ:横浜のライヴハウスで、関西から来てくれた女子高生が1人ですね(笑)。今話した下北の屋根裏の流れで、初めて関東でライヴをやらせてもらった時のツアー最終日でした。もう、どんだけ関東が怖いと思ったことか(笑)。さすがにその状況を見かねたスタッフさんが客席に降りてきてくれはって、合計3人ってところですね。
──実質的にはその1人の女子高生のために一心不乱にライヴをやったわけですね(笑)。
フクイ:そうなってくると肝は据わってくるんですけど、僕らは10人なので、逆に気を遣われるのが辛いんですよ。その1人に集中して演奏するわけですから、ラクに楽しんで欲しいなと。どんな状況であれ、大人数に囲まれるのは心配なもんやと思うんで(笑)。
見たら見る前よりも元気になって欲しい
──全国のライヴハウスでやりやすさを感じる所は?
フクイ:東京だと、もの凄くお世話になっているO-WESTですね。僕らはライヴにおいていろんな演出効果が満載なので、細かいライティングの要望をリハーサルの間にお伝えしないといけないんですけど、O-WESTのスタッフさんは完璧なんですよ。「ここでストリップが始まりますので」って言うと、パーンと照明を当ててくれるんです(笑)。
──そういう曲間に挟むネタは、結成当初からてんこ盛りだったんですか。
フクイ:それはもう。漁師同士の愛情を唄った歌があったんですけど、それが20分くらいの大作で(笑)。1番が終わったらヒガシカワウチ君による一発ネタがあり。
ヒガシカワウチ:そこは漁師の流れとは全く関係なく時事ネタを挟み込んだりして。
──ちょっとしたロック・オペラのような構成ですか?(笑)
ヒガシカワウチ:ああ、そうですね。そうですねって言っていいんか判りませんけど(笑)。
フクイ:ロック・オペラに失礼かも判りませんけど(笑)、多分に演劇的なものではありましたね。
──ただ、そうやってお客さんを楽しませてナンボというのが!wagero!のライヴのポリシーですよね。
フクイ:そうですね。僕らの音楽にメッセージがあるとしたら、ライヴを見たら見る前よりも元気になって欲しい、音楽を聴いたら聴く前よりも元気になって欲しいってことですから。毎日の生活の中でブルーになることもみんな多いと思うんですよ。その中でわざわざ僕らのライヴを選んで見に来てくれるんやから、気持ち的に突き抜けさせてあげたいなと思うんです。また僕ら自身もその人たちと一緒に楽しみたいですし。
──ステージ上の振り付けは、かなり念入りに練習しているんですか。
オオグリ:割と自然発生的な感じです。誰かがやり出したらそれを真似ていくんですよ。
──それですぐに真似できてしまうものなんですか。
ヒガシカワウチ:できますね。振り付けは基本、ホーン・セクションが考えることが多いですね。シュウさんとフロントの6人がやるんで。僕も考えたりするし。それを見てみんな被してきたりとかして。
──関西と関東のお客さんのノリはやはり違うものですか。
ヒガシカワウチ:ちゃいますねぇ。地元のほうがめっちゃ厳しいんですよ。僕らのことを知ってくれてて、ライヴを見たことがあるような人であればあるほど厳しいですね。関西人は芸人よりも自分のほうがおもろいみたいなとこがあるので、ヘタなことすると全然リアクションがなかったりしますね。関東は割と、「こうしてくれ」って言うとバッチリ返ってきたりするんですよ。
──でも、関西の人のほうが一度好きになったら一途なイメージがありますけどね。
ヒガシカワウチ:熱い人は多いですよね。今回の“スタクラ51連発祭り!!”も、一発も逃さずにずーっと来てくれてはる人もいますしね。
──皆勤賞の特典とかはあるんですか。
オオグリ:一応Tシャツとかを用意してるんですけど、まさかホンマに全部来るヤツがおるとは思わへんかったんで、どうしようかなって思うて。最後はその人をメンバーに入れて、11人にしたろかな、とか(笑)。
ホシノ:スタンプ・ラリーみたいなことをやっていて、10個貯まると既製品のグッズとかをプレゼントしていたんですけど、余りに予想以上の反響だったので、今はメンバーの私物を贈呈してるんですよ。
オオグリ:「コピー・バンドをやってるんで楽譜をください」っていう人もいましたね(笑)。
フクイ:まずメンバーの誰が好きかを訊くんです。それが僕なら(頭を指して)この羽根飾りの羽根を1本抜いて差し上げたりとか(笑)。
──この羽根は触ると何か御利益があるんでしょうか?(笑)
ヒガシカワウチ:触った人はもれなく、指が溶けていくんちゃいますか(笑)。
フクイ:あと、ちょっと肝機能が低下しますけど(笑)、御利益はあると思いますよ。
親子二世代で楽しめる非日常的な空間
──これまでシュウさん以外に被り物をしていた方はいらっしゃらないんですか。
オオグリ:全員でアフロにしたことはありましたけどね。ロボコップのヘルメットを被ったり。
フクイ:ああ、やったなぁ。それと、全員でパンティストッキングを被ったりとか(笑)。曲のイントロで何小節か掛けて、ちょっとずつ取っていったんですよ。もちろん、もの凄く気持ち悪がられましたけどね(笑)。
──それ、うら若き女性陣も強制的にやらされたんですか。
シノハラアキコ(keyboards):私は幸運なことに、その時はまだメンバーじゃなかったんです。
オオグリ:「気持ち悪ッ!」って見てる側の人やったんですよ。カメタニさんはやりましたよね?
カメタニヨシコ(trumpet):記憶にないなぁ…。きっと余りに辛くて、記憶から抹殺してるんだと思います(笑)。
──人間、忘れたい過去のひとつやふたつありますよね(笑)。最近の演出で特にウケたのはどんなものですか。
オオグリ:つい先日、ミナミのアメリカ村でゲリラ・ライヴをさせてもらったんですけど、「キン肉マン Go Fight!」で本物のキン肉マンに出てもらったんですよ。キン肉マンのコスプレをしたボディビルダーの方をステージに呼んで。その方が出てきた時のお客さんの爆笑っぷりったらなかったですね。見てる人全員、携帯で写メり始めましたもん。
──今月末に開催される!wagero!主催の“『WA-FES』10th Anniversary”は、皆さんのことだから普段以上に凝った演出も考えているだろうし、存分に期待して良さそうですね。
フクイ:はい、これは是非期待して頂きたいところですね。きっと大笑いできますよ(笑)。
──大笑いできる!? 何かヒントとなるキーワードを頂けませんか。
ヒガシカワウチ:敢えて言うなら、“友情パワー”になりますかね。あとはもちろん“祭り”とか。
フクイ:我々主催のここまでデカい祭りは全くの初めてですから、僕らも凄く楽しみなんですよ。昼間の1時からスタートなのでたっぷりできるし、酒の回りもいいはずですから(笑)。
ヒガシカワウチ:真っ昼間から酒呑んで、騒いで、寝っ転がって…いつも以上に非日常的な空間を楽しめると思いますよ。
──ライヴではいつも、非日常的な空間を提供しているという意識が高いですか。
ヒガシカワウチ:もちろん。普段頑張って仕事やったり勉強やったりの息抜きになればいいと思うし、ただ純粋に楽しんでもらうのもいいし。とにかく存分に楽しんでもらわないと値打ちがないと思うし、僕らのライヴをきっかけに元気になって欲しいですからね。そういうのは凄く意識してますよ。
──先月末に発売されたアルバム収録曲のリアクションはどうですか。
フクイ:ライヴの定番曲を再レコーディングしたのも多いし、反応は上々ですよ。よく言葉を聴いてくれてるなとも思うし。
──「キン肉マン Go Fight!」のカヴァーは特に、盛り上がらないわけがない人気曲ですよね。
フクイ:世代は関係ないですね、「キン肉マン Go Fight!」は。今、この曲にちなんでキン肉マンとのコラボうちわをライヴで配ってるんですけど、「うちわ出せー!」って煽るとみんなパッと出して一斉に振ってくれるんですよ。あれは壮観ですね。
──10年選手ともなるとお客さん同士で結婚するケースもあるそうですが、ユニークなお客さんが他にもたくさんいそうですね。
ヒガシカワウチ:年輩のおばちゃんなんですけど、スタークラブでタオルを握り締めてめっちゃ振り回してたりとか(笑)。こっちもホンマ負けてられへんなと思いますよ。
フクイ:あと、僕らは外人さんに喜んでもらうことが多いんですよ。この前もオーストラリアから来られた団体の方が酒を呑んで大騒ぎしてたんですけど、アンコールで前のほうに駆け寄った時に灰皿をこぼしてしまって、アンコールの間中ずっと吸い殻を拾って片付けてたんですよ。さっきまでウワーッと盛り上がってたのに、急にしょんぼりしちゃって(笑)。そんなの後でいいから盛り上がって欲しいなぁ…って思いながら唄ってたんですけど。
──親御さんに連れられて来た子供にも充分ウケそうですよね。
フクイ:そうですね。10年もやってると、当時は高校生だった方も今や立派なお母さんとなり、ライヴにもお子さんを連れて来てくれるんですよ。そういうのはもの凄く嬉しいですね。親の教育がしっかりしてるのか(笑)、そのお子さんもちゃんと唄ってくれてるんですよ。腕を上げるところも幼いながらよく判ってるし。
“ライヴ”とかけて“○○”と解く…
──ところで、体力の衰えを感じることもぼちぼち増えてきましたか。
ホシノ:まぁ、みんな同じように身体のキレが悪くなってるから、揃ってるんちゃいますかね?(笑)
──10人もステージに立っていると、恐ろしく空気が薄そうだし(笑)。
ヒガシカワウチ:薄いですねぇ。でもね、シュウさんの羽根は風を送ってくれるのでたまにいいと思うんですよね(笑)。
オオグリ:まぁ、邪魔は邪魔ですけどね(笑)。特に僕はシュウさんの真後ろに立つので、お客さんが見えないんですよ。
フクイ:たまに羽根の先っぽが楽器に絡まる時があって、あればかりはヒヤッとしますね。これでヘタに動くと楽器のパーツが取れるか、僕の羽根飾りが脱げるかどっちかですから。それはどっちも避けたいんですよ(笑)。
──ライヴ史上最悪のアクシデントとかはありますか。
ホシノ:やっぱり、メンバーが約1名来なかったことじゃないですか?(笑)
ヒガシカワウチ:例の“スタクラ51連発祭り!!”、みんなは現時点で40回出演してるんですけど、僕だけ39回なんですよ(笑)。電車が事故か何かで線路の途中で止まってもうて、先に何とかやっといてくれって連絡したんです。あの時ばかりは生きた心地がしなかったですよ。結局、ライヴの入れ替わりで間に合ったんですけど。
オオグリ:いやいや、何も間に合ってへんがな(笑)。
──せっかくメンバーが勢揃いしているので、皆さんにとってライヴとは何なのかをお1人ずつ伺いたいと思います。
ヒガシカワウチ:じゃあ僕から。ライヴとは、やっぱり自分が一番好きなものですね。
ナカソカズオ(guitar):僕にとっては音楽をやっていることの意味でもあり、音楽をやり続けていくために新しいものを見つける場所ですかね。絶対に必要なものです。
ホシノ:そうだなぁ…。喋りはしませんけど、気持ちの確認の場みたいなものですね。はい、次。
シノハラ:お土産みたいなものなのかなと。お客さんには何か少しでもお土産を持って帰ってもらいたいんです。逆に私もお客さんからお土産をもらっているので。だから、いいお土産を交換する場所だと思ってます。
ニナガワヒロキ(baritone sax):僕は出会いの場だと思いますね。お客さんと目が合ったり、ニコッと笑うのを見ると嬉しいし。
カメタニ:元気なお客さんを見ると私も元気になれる場所って言うか、元気の源ですね。
ヒガシヨーイチロー(trombone):普通のことです。食べることと一緒のことです。ありがとうございました(笑)。
オオグリ:どういたしまして(笑)。ライヴとは…変身、ですかね。僕が持ってるはずのないもんがそこでは持てる。子供の頃に憧れたヒーローみたいな感じです。
クワダシンサク(drums):ライヴとは、お祭りでございます。日本各地にはいろんなお祭りがありますけど、僕ら10人と僕らを見に来てくれる人たちのお祭りをこれからも繰り広げていきたいです。
フクイ:お客さんにとっては生で音楽をやってる僕らの姿に触れられる唯一の場所やし、僕らにとっては自分たちの音楽を楽しんでくれるみんなと触れ合える唯一の場所なんですよ。これが!wagero!の基本ですね。皆さんのお越しをお待ちしております。
──では最後に、なぞかけで締めたいと思います。“ライヴ”とかけて“○○”と解く。その心は…といった感じで。どなたか挙手願います。
ヒガシカワウチ:うーん。…あ、出来ました! “ライヴ”とかけて“JARO”と解く。その心は…どちらも聴(訊)くことから始まります。
フクイ:そのままやないか(笑)。
ヒガシカワウチ:(懲りずに)出来ました! “ライヴ”とかけて“デート”と解く。その心は…どちらもドキドキ感がたまりません!
一同:…………。
オオグリ:出来ました! “ライヴ”とかけて“ドクターマーチンのブーツ”と解く。
──その心は!?
オオグリ:どちらも“ソウル(ソール)”が決め手です!
一同:おおーッ!!(拍手喝采)
ヒガシカワウチ:俺の繋ぎが活きたな(笑)。
!wagero!
01. 花 meets 上中丈弥(THEイナズマ戦隊)
02. バンドワゴン 〜唄う男の永遠の旅〜
03. 俺は希望の星 meets 増子直純(怒髪天)
04. interlude 〜Geronimo March〜
05. リボルバー New Type
06. アウトサイド
07. SEXY SEXY SEXY 〜more more sexy version〜
08. パンチアウト
09. 関西人 〜ウエスタン・ドリーム〜
10. Dream On Ice
11. 花 〜postlude〜
12. キン肉マン Go Fight! (Album Version)[ボーナストラック]
13. outro 〜Geronimo March <EXIT>〜[ボーナストラック]
*特典映像(エンハンストCD仕様)有
BMG JAPAN BVCR-11120
3,059yen (tax in)
IN STORES NOW
★iTunes Storeで購入する(PC ONLY)
Live info.
!wagero!主催FES『WA-FES』10th Anniversary
9月27日(土)服部緑地野外音楽堂 OPEN 12:00 / START 13:00
出演:!wagero! / and more...
料金:全席自由 前売\4,000
問合:サウンドクリエーター 06-6357-4400
!wagero!の鳩時計 GO FIGHT!残暑に執着編
9月20日(土)心斎橋アメリカ村 三角公園(無料!)
*“!wagero!×キン肉マン”コラボうちわをプレゼント!
Rock'yun Live Tours in Koriyama
9月7日(日)郡山 Hip Shot Japan 他
問合:テレビユー福島事業部 024-531-5111(平日のみ)
木曽鼓動 2008 3rd kisokodo ROCK IN COMPFESTIVAL
9月14日(日)長野 キャンピングフィールド木曽古道
問合:k.ohashi@janis.or.jp
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