話題沸騰の超人気デスメタル・ギャグ漫画が待望の映画化!
オシャレなポップ音楽が大好きな心優しき青年が、何故か悪魔系デスメタル・バンド“デトロイト・メタル・シティ”(DMC)のカリスマ・ギター&ヴォーカル“ヨハネ・クラウザーII世”として活躍する羽目になる悲劇(喜劇?)を描いた大ヒット爆笑デスメタル・ギャグ漫画がこの夏、ついに映画化される!!
2005年に『ヤングアニマル』(白泉社)で連載が開始された本作は、単行本1巻が発売となると同時にネットの口コミを中心に人気が大爆発、書店では品切れが相次ぎ“DMC難民”と呼ばれるファンが続出する社会現象まで巻き起こした。また、ランキング雑誌の権威『このマンガがすごい!』にて『デスノート』を押さえて第1位を獲得。『BECK』のハロルド作石や『ハチクロ』の羽海野チカなどカリスマ漫画家が次々とファン・コメントを寄せ、他にもPuffy、木村カエラ、長澤まさみ、VERBAL(m-flo)を始め芸能界にも熱烈なファンを次々と生み、現在300万部超という大ヒットを記録している。間違いなく今最も注目されている傑作漫画、それがDMCなのだ。人気コミックの映画化作品として、『NANA』『デスノート』『クローズ ZERO』に続いて、2008年夏は『DMC』現象が巻き起こる!!
映画『デトロイト・メタル・シティ』
8月23日全国東宝系ロードショー
主演:松山ケンイチ(根岸崇一/ヨハネ・クラウザーII世)
出演:加藤ローサ(相川由利)、秋山竜次(西田照道/カミュ)、細田よしひこ(和田真幸/アレキサンダー・ジャギ)、ダイノジ[大地洋輔(鬼刃)+大谷ノブ彦(DJライカ)]、美波(ニナ)、松雪泰子(デスレコーズ社長)、ジーン・シモンズ(ジャック・イル・ダーク)他
監督:李闘士男
脚本:大森美香
原作:若杉公徳
(C)2008『デトロイト・メタル・シティ』製作委員会
HOW TO DMC 〜映画あらすじ〜
心優しき青年・根岸崇一は、オシャレな渋谷系ポップソング・ミュージシャンを夢見て大分の田舎町から上京。
「そのキッスの味はきっとラズベリ〜♪ さっき食べたケーキの仕業さ〜」
渾身の甘いポップソング「ラズベリーキッス」でデビューを目指すが、ふとしたことから奇抜なメイクと演奏で人気を博す悪魔系デスメタル・バンド“デトロイト・メタル・シティ”(通称DMC)のギター&ヴォーカル“ヨハネ・クラウザーII世”として活躍する羽目になってしまう。オシャレとポップソングが大好きな憧れの美女・相川さんにはそのことをひた隠して活動を続ける根岸青年だったが、DMCのデビュー・シングル「ラズベリーキッス」…もとい「SATSUGAI(殺害)」が爆発的なヒットとなり、その意思とは裏腹にクラウザーさんはどんどんカリスマとなっていく。
「俺は地獄のテロリスト!! 殺せ殺せすべてを殺せ!!!!!」
「SATSUGAI」の爆発的人気とともに、インディーズ・バンド戦国時代が日本各地で勃発。
DMCはライバルのデスメタル・バンドやパンク・バンド、HIPHOP界のカリスマなどを次々と討ち果たし、レジェンドを重ねスターダムにのしあがっていってしまう。
「ボクがしたかったのは…こんなバンドじゃない!!」
そんな状況に苦悩する根岸。DMCの活動の合間に、オシャレ・ミュージシャンとして路上ライヴをする日々だが、一向に芽が出ない。そして憧れの相川さんにクラウザーとしての正体を隠そうとする日々にほころびが生じ始める。
そんななか、アメリカ・ニューヨークから、凶暴極まりない世界的デスメタルのカリスマ、ジャック・イル・ダークが音楽界からの引退を発表し、その引退を前に世界中のメタル・バンドと戦うワールド・ツアーを敢行するというニュースが入ってくる。
そして、日本での対バン相手にDMCが正式指名されることに…。
盛り上がる世間とは裏腹に根岸の苦悩はますます深まっていくが、対決の日は刻一刻と迫ってきて…。
宮城マリオ(エアギタリスト)が語る 素晴らしき『デトロイト・メタル・シティ』の世界!
ロックに対する理解と愛情が通底した大傑作!
そういえば、去年のエアギター大会でクラウザーさんが審査員をやって下さってました。素晴らしい審査を連発されてまして、何をやってもオーディエンスの期待を全く裏切らない、真のカリスマである様を間近で見られて幸せでした。
ということで、漫画『デトロイト・メタル・シティ』について。
まず、オシャレなポップスをやっても全く受けないのに、攻撃的かつ暴力的なメタルをやったら大成功しちゃった主人公・根岸崇一の境遇に、趣味でやってるバンドは特にこれといった話題性も人気もなくノルマを払ってライヴをしているのに、同じく趣味で始めたエアギターではテレビに出たり多種多様なイベントにお呼ばれして著名なミュージシャンとお近づきになれたりしちゃってる自分の境遇を重ね合わせて、自身の趣味嗜好とは関係なく向き不向きってのがあるんだよな、という感じの感情移入をして読んでいます。
あと、『デトロイト・メタル・シティ』というタイトルが素晴らしく格好いいです。日本でも絶大な人気があるアメリカのハードロック・バンド、KISSの代表曲である名曲『デトロイト・ロック・シティ』のパロディでありながら、そんなことを知らない人にも“ん? なんか、激しそうな感じ?”みたいな印象を与えているのが素晴らしい。
漫画の内容も素晴らしい。先述しましたが、オシャレで可愛らしいポップスを唄いたい主人公が、激しくオドロオドロしいへヴィメタル・バンドで人気が出てしまい、その狭間で苦悩しつつも、人気が出ちゃってるオドロオドロしいほうのスタイルにズルズルと引きずり込まれていってる感じが読者をハラハラドキドキさせ、現在の人気に繋がってるように感じます。
これは、いわゆる、ラブコメの手法か。
小さい頃に結婚の約束をした隣に住んでる幼なじみの女の子(可愛い)と、ある日突然現れて自宅に居候することになった魔女っ子(セクシー)の女の子の間で苦悩する、みたいな。そりゃ、可愛いとセクシーがいて、セクシーのほうが近くにいたら、セクシーなことになっちゃいますよ。ぶっちゃけ、同居しているほうがセックスする確率が高くなりますよ。いやいや、同居してたらセックスしちゃいますよ。だって、間違えて着替えを覗いちゃったり、ちゃっかり一緒にお風呂入っちゃったり、うっかり寝顔を可愛いと思っちゃったりしちゃうじゃないですか。そりゃ当然セックスしちゃいますよ。魔女っ子になびいちゃいますよ。でも、幼なじみへの感情も捨て切れませんよ。というか、捨てる気なんてさらさらないですよ。いつかは魔界へ帰っちゃう魔女っ子よりも、生涯を添い遂げられる幼なじみのほうがいいじゃないですか。でも、幼なじみとはセックスしてないんですよ。で、魔女っ子とはセックスしちゃったんですよ。で、魔女っ子は「魔界には帰らない」なんてことを言い出したりするんですね。
という、実際にはあり得ないけど、でも万が一そうなった場合、隣の幼なじみより同居の魔女っ子だよな、という話で、間違ってないですよね? 『デトロイト・メタル・シティ』って、そういう話ですよね?
あ、ちょっと不安になってきたので、漫画喫茶行って読み直してきます。
読み直してきました。
1950年代に生まれた“ロック”は、1960年代の第1次ブリティッシュ・インヴェイジョンによって“ポピュラー・ミュージック”という枠組みの中から大きくハミ出し、世の中に多大な影響を与え得る表現手法となりました。
そして、さまざまな異種交配を繰り返しながら増殖、細分化されていく中、この極東の島国において“ロック”は漫画家の若杉公徳先生と出会い、『デトロイト・メタル・シティ』という名作が生まれるに至ったのだなぁ、ということに気付きまして、あぁ、うん、最高。
音楽業界にファンが多いのも頷けます。一見すると、“そんなこと、実際はしねーよ”みたいな過激な表現の根底には、ロックに対するきちんとした理解と愛情を感じるのです。過剰すぎることで成立させるロックの手法をきちんと理解した上でパロディ化しているので、実際のミュージシャンが読んでも悪い気になりません。
今回、改めて読み直していたら、漫画とロックに対する愛情がこれでもか! これでもか! と注ぎ込まれていて、ああ、この漫画本当に面白いなと、原稿を書いてる途中だったことをうっかり忘れて読み耽ってしまいました。
で、アニメ化に続いての、映画化。
何が凄いって、キャスティング。ジーン・シモンズ。ジーン・シモンズさんですよ。KISSのジーン・シモンズさんが出演ですよ。
モノホンが、パロディに出演ですよ。ビートルズのジョージ・ハリスンが、ビートルズのパロディ番組『ラトルズ』に出演してるのと全く同じ話じゃないですか。日本ロック史のみならず、世界ロック史に残る大事件ですよ。
この抜群のキャスティングによって、個人的にはこの夏一番注目の映画になりました。本当にビックリした。興奮した。ありえん。凄い。素晴らしい。
そういえば、先日、とある(エアギターじゃない)仕事で若杉公徳先生の仕事場にお邪魔した際、映画にジーン・シモンズが出るとの話題になりまして、先生も「本物ですもんね」と心底ビックリされていて、その様子から音楽も好きな方なんだな、と感じました。
で、映画の資料と共に渡されたDEATH RECORDSのサンプラーが、これまた素晴らしい出来で、この仕事に関わっている人たちは皆、大喜びして楽しんでいるのであろう様子が伝わってきました。なんて幸せ。
デトロイト・メタル・シティは全曲ギターの音が抜群に格好良く(凄腕ギタリストたちが競演!!)、根岸崇一関係のオシャレ・ポップ(作曲と歌はカジヒデキ!!)は全曲メロメロに甘ったるく、そんな中にブチ込まれてる金玉ガールズのやらされてる感、MC鬼刃(Kダブシャイン!!)の緊張感という、非常にヴァラエティに富み、しかも、作品の世界感を深めることに大成功してます。
“漫画”という印刷された紙の中で鳴っていた音が、こういう形で実現するってのも、凄い。
なんだか、凄い凄いとしか言ってなくって凄いことだらけで自分の語彙の無さが恥ずかしいですが、過剰なものや下品なものが嫌いじゃない人には、この『デトロイト・メタル・シティ』絡みのものをすべてお薦めします。
▲アニメ版DVD BOXも発売!
デトロイト・メタル・シティ DVD-BOX(4枚組)
4枚組DVD-BOX(本編ディスク3枚+特典ディスク1枚)
全12話、24エピソード収録、各話約14分、本編合計約168分+特典映像収録
13,230円(税込)/12,600円(税抜) 8月8日発売
クリアアウターケース付、スーパージュエル豪華BOX仕様
封入特典:ブックレット(各話解説、スタッフインタビュー、各種資料など)
発売・販売元:東宝/(C)2008 アニメ『デトロイト・メタル・シティ』製作委員会
宮城マリオ(エアギタリスト)による
『デトロイト・メタル・シティ』コンプリート・ディスコグラフィ!
デトロイト・メタル・シティ/根岸崇一 SONG BY カジヒデキ
1st single
『SATSUGAI/甘い恋人』〜for the movie〜
◇初回盤:DESU-0001/0002 1,575yen (tax in)
初回映像特典:映画『デトロイト・メタル・シティ』トレーラー、アニメ『デトロイト・メタル・シティ』トレーラー
初回封入特典:松山ケンイチ手書き「殺」タトゥーシール
収録曲:1. SATSUGAI 2. 甘い恋人
◇通常盤:DESU-0003 1,223yen (tax in)
収録曲:1. SATSUGAI 2. 甘い恋人 3. SATSUGAI(カラオケ) 4. 甘い恋人(カラオケ)
2008.8.06 IN STORES
「SATSUGAI」は格好いいギター・リフで始まる、ベタなヘヴィメタル。歌詞はネガティヴ・ワードの大安売り。主人公のクラウザーさんこと根岸崇一が、とにかく極悪な印象を与えるために極悪な言葉を並べたという努力をビンビン感じる。そしてその苦労は報われ、今やデトロイト・メタル・シティの代表曲である。「甘い恋人」は「SATSUGAI」から続けて聴くと、“あれ? テレビのチャンネル替わった?”とか“あれ? エレベーターで降りる階を間違えちゃった?”みたいな既視感が。余りに世界感の変化が唐突すぎて目眩がしたが、良質なポップス。ポップなオシャレに憧れる童貞男子(根岸崇一)が書いた歌詞が秀逸。「お皿の上の僕と君 スウィーツみたいな毎日」とか、凄い。
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デトロイト・メタル・シティ/根岸崇一 SONG BY カジヒデキ
2nd single
『魔王/ラズベリーキッス』〜for the movie〜
DESU-0004 1,223yen (tax in)
収録曲:1. 魔王 2. グロテスク 3.ラズベリーキッス 4. 魔王(カラオケ) 5. ラズベリーキッス(カラオケ)
2008.8.13 IN STORES
「魔王」は歌詞にバンドの結成初期にありがちな若干の迷いというか、方向性を模索している感じがする。「グロテスク」は変拍子が格好いい。最後のギター・ソロも弾きまくりで最高。「ラズベリーキッス」は、カジヒデキさんならこういう歌詞を唄ってもオッケー。歌の世界が破綻しないから。例えば、安岡力也さんがこの歌詞を唄った場合、何をどうしてもオシャレには成立しないだろう。落とし所はコミック・ソング。で、果たして、主人公の根岸崇一はオッケーな人なのかどうか。漫画を読んでいる限りでは、ギリギリオッケーじゃない。NG。気持ち悪く聴こえちゃうタイプに感じるから。それにしても、歌詞が凄い。「僕からのチューのおねだり 君は予感してたよね」「キミからのチューのおねだり 僕の予感どおりだよ」。超自信満々だ。その自信は一体全体どこから来てるんだ? 本当に凄いと思う。
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金玉ガールズ
『デタラメ・マザコン・チェリーボーイ』〜for the movie〜
DESU-0005 1,223yen (tax in)
収録曲:1. デタラメ・マザコン・チェリーボーイ 2. クダらねぇ社会 3. デタラメ・マザコン・チェリーボーイ(カラオケ)
2008.8.13 IN STORES
プロデューサーにいろいろとやらされちゃってる感がなきにしもあらずなガールズ・パンクロック・バンド、金玉ガールズ。そのため、所々で悪くなりきれていない可愛らしい部分が見え隠れしてて、そこがいい。最高。そもそも“金玉ガールズ”って。売る気あるのか!? と心配になるバンド名ですよね。あと、演奏が上手すぎ。如何にも“敏腕スタジオ・ミュージシャンを使ってますよー”という隙のない仕上がり。この点については、個人的な好みの問題なんですが、ヘタウマな演奏でも良かったです。
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MC鬼刃 BY K ダブ シャイン
『フロムNYシティ』〜for the movie〜
DESU-0006 1,223yen (tax in)
収録曲:1. フロムNYシティ 2. フリースタイル 3. フロムNYシティ(カラオケ)
2008.8.13 IN STORES
この一連の音源の中で、最も尖ってるサウンド。現代において尖ってる人がやる音楽はロックじゃないんだと、つくづく思う。適度な湿度を感じる空気感が格好いい。漫画の中でこんな音が鳴っていたのかと思うと、鳥肌立つ。木林くん、こんなのやってたのか。凄い。クラウザーさんと並び称されるカリスマであって、なんら不思議じゃない。ぶつかり合う運命だったとしか言いようがない。
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テトラポット・メロン・ティ SONG BY カジヒデキ
『サリーマイラブ』〜for the movie〜
DESU-0007 860yen (tax in)
収録曲:1. サリーマイラブ 2. サリーマイラブ(カラオケ)
2008.8.13 IN STORES
“やりすぎはロック”という意味では、充分にやりすぎていてロック。イラッと来るくらい過剰なポップ。妄想の彼女を探してて見つけちゃった、っていう歌。シンセの音が絶妙のうざさ。いわゆるロックっぽさを演出するのに必要不可欠なサウンドであるエレクトリック・ギターの音や激しいスネア・ドラムの音みたいなのは微塵もない。この一連の、ポップな感じと殺伐とした雰囲気の対比は本当によく出来てて、聴いてて全く飽きない。
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デトロイト・メタル・シティ
1st album
『魔界遊戯』〜for the movie〜
◇完全生産限定盤:DESU-0008/0009 6,660yen (tax in)
CD初回盤とスペシャルDMCグッズを豪華BOX仕様で
◇初回生産限定盤:DESU-0010/0011 3,360yen (tax in)
DMC 10曲+「SATSUGAI」「甘い恋人」PVの映像特典付き
◇通常盤:DESU-0012 2,940yen (tax in)
CDのみ
収録曲:1 SATSUGAI 2. スラッシュキラー 3. グロテスク 4. メス豚交響曲 5. デスペニス 6. あの娘をレイプ 7. マッド・モンスター 8. 恨みはらさでおくべきか 9. 魔王 10. ファッキンガム宮殿
2008.8.20 IN STORES
全体的にギターの音が抜群に格好いい。最初から最後まで全くブレがない。あと、とにかく悪そう。トイレでカツアゲしてそう。超綺麗な女性を日替わりではべらしてそう。しつこく言い寄って来る女をでっかいリングを指にはめたままで殴ったり、尖ったブーツを履いた足で蹴ったりしてそうな、そういう感じの悪さ。おっかねー。作家陣の中の一人、石田ショーキチさんとは何度かライヴでご一緒させてもらっていまして、とても物腰の柔らかい方で、クラウザーさんというよりは根岸崇一という印象だったのですが、このアルバムを聴いてその印象が変わりました(笑)。
シングル曲以外の収録曲を見ていこう。まず「スラッシュキラー」。超悪そう。上半身ムキムキでタンクトップ着ててタトゥーがたくさん入ってそう。ナイフ持ってそう。「メス豚交響曲」は4つ打ちインダストリアル系セックス・ソング。最後のほうの「めーすーは、ぶーたー」って壮大に唄い上げるところに強い変態性を感じた。「下半身さえあれはいい」というところにのみ、死ぬ気で異を唱えます。おっぱいはあったほうがいいと思います。「デスペニス」は男女どっちもオッケーという、ロック・スターだったら当然であるクラウザーさんの性的嗜好を唄ったセックス・ソング。あ、でもクラウザーさん、人間じゃなくても無機物でもオッケーな人だから(東京タワーを妊娠させて産ませたのが六本木ヒルズ。つまり、クラウザーさんは六本木ヒルズの父親)、一回りした変態性を唄った曲なのかも。男女どっちもオッケー→人間じゃなくてもオッケー(犬とか)→無機物もオッケー(東京タワーとか)→そんな人が「男女どっちもオッケー」みたいな一周感。「あの娘をレイプ」は、割とキャッチーなレイプ・ソング。「マッドモンスター」は、ヘヴィメタルの様式美を前面に出したアレンジ。そして「恨みはらさでおくべきか」、これは個人的に漫画を読みながら頭の中で鳴らしていたデトロイト・メタル・シティの曲のイメージに最も近かった。荘厳なシンセの音が効いてて格好いい。最後の「ファッキンガム宮殿」、作曲を手掛けたアイゴン(會田茂一)のギターが抜群に格好いい。デトロイト・メタル・シティの曲の中では最もスタイリッシュなメタル。
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映画『デトロイト・メタル・シティ』official website
http://www.go-to-dmc.jp