特に日曜はとある取材で浅草まで出掛けて、陽の高いうちから居酒屋吾郎で焼酎のトマトジュース割りをしこたま呑んで酩酊。炎天下を数時間動き通しだったので、久々に喉越し爽快の一杯目のビールを呑めた。当然呑み足らずに新宿の八珍に移動して親友を呼んで更に酩酊。仲間がロフトに行くというので店でまたどっぷり酩酊。すっかり千鳥ふみこさん状態になり、最後に阿佐ヶ谷で呑み干したしまいにはハラホレヒレハレと撃沈でありました。ははは。
それにしても今月もよく呑んだ。歌舞伎町の行き着けの店で、大久保のくすぶった裏通りの赤提灯で、恵比寿のプレハブ造りの立ち呑み屋で、高円寺のオープンエアな串焼き屋で、店主の気まぐれで店が開く野方のおでん屋で呑み通し。畏れ多くも天下のブッチャーズ号に送って頂いた後に、環七添いをとぼとぼ歩きながら缶の白角水割りを呑んでみたりもした。そしてもちろん、帰宅すれば頭を切り替えつつ明日に備えてまた一杯ウイスキーを呷るのだから、つくづく懲りない。
こう書くと如何にも酒好きに思われるかもしれないけど、自分では特にそんな意識もない。むしろ、そんなに酒自体が好きってわけでもない気がする(これだけ呑んどいてよく言うわ)。気持ちが塞いだ夜にお腹をじんわりとあったかくしてくれるウイスキーと、ここ数日のような灼熱地獄の夜にカラッカラの喉に注ぎ込むビールは心底旨いと思うけれど、この風味がたまらん!という域に達しているわけではない。
普段ひとりで侘びしく呑むことが多い僕は、気の合う誰かと一緒に酒を呑むとそれだけで気持ちが昂揚してしまう。それで何となく酒が旨く感じるという算段なのだろう。
つまり、酒に酔うのではなく人に酔う。仕事を終え次第早く抜け出したいといつも思う渋谷の雑踏にも酔ってしまうが、できればそんな人の酔い方はしたくないですのぅ。
その人の醸し出す何とも言えぬ味わい深さとか今日までの足取りがにじみ出た話しっぷりに酔いしれる。その触媒として酒はもってこいのガソリンなんだなァ。
昨日も懇意にしている某レーベルのダチが注目しているという大阪のバンドを下北で見て、また軽く飲酒。仕事が立て込んでいたのでビレッジバンガードに寄ってから会社に戻ったけれど。
写真はそのビレッジバンガードで買った手塚治虫の『MW(ムウ)』。巨匠には珍しいタッチのピカレスク・ロマンで、大藪春彦の『蘇る金狼』みたいで凄く自分好みの物語だった。「オマエは絶対に気に入る筈だから買って読め!」とオススメしてくれたのは、一昨日炎天下の浅草を動き回ってくれた某バンドマン。「ポニョの歌キライでしょ?」とか、いつもことごとく僕の好みを言い当てる清水さん(あ、書いちゃった)、ステキな作品を教えてくれてどうもありがとう。お礼にもう読まない文庫版の銭ゲバ全2巻とウェザーリポートのジャコパス時代のベスト盤を差し上げます(笑)。(しいな)
何度かチャレンジしたが。。。
夏バテに気をつけて下さいね。
終わったら暑気払いをぜひ!
マンガ、面白そうですね。
私も読んだ事ない…。
校了終わらせて早急に暑気払いしたいですね!
でも校了が終わるともう夏が半分終わってるというちょっと寂しい感覚にもなりますね。
まァ、近年は温暖化の煽りでまた9月もあっちィような気もするけど…。
旨い酒呑むためにも目前の仕事頑張ります!