このweb Rooftopでの記事アップは今週中にOiOiやっていきますので、どうぞ気長にお待ち頂ければと思います。webもイイけど現物も是非入手して下さいね。
写真はツアー後半戦に備えての個人練習に励むZUMEX氏。ドラムではなくグレッチですけど(笑)。(しいな)
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exclusive interview
ASA-CHANG&巡礼 雑文爆裂都市 〜COLUMN THE BURST CITY
◎吉田 肇(panicsmile)『中央線高架下における悪あがき的音楽生活』 REGULARS |
優れたポップ・ミュージックとは、聴き手を選ばぬ大衆性と同時代に対する鋭敏な批評精神が共存しているものである。何も万人に受け入れられる軽さばかりがポップ・ミュージックの本質ではない。ただ口当たりが良く、当たり障りのないことを唄う浮き足立った音楽など消耗品以下だ。ポップ・ミュージックとは軽くて重く、そして歪(いびつ)で美しいものなのである。構想5年、制作期間4年を経て完成したASA-CHANG&巡礼の最新作『影の無いヒト』は、時代の叫びに呼応した歪で美しい作品集である。とりわけ、未曾有の経済危機によって不安と恐怖の坩堝にある現代社会を巧みに描写したかの如き表題曲。その狂気に充ち満ちた妙なる美しさはどうだ。そんな漆黒の闇から一転、スカパラ時代のセルフ・アーカイヴス『ウーハンの女』やバートン・クレーンのカヴァー『家へ帰りたい』で聴かれる柳に風とばかりの飄々とした佇まいはどうだ。絶望の果てにある希望の光明、あるいは歓喜ゆえの嗚咽。対極にある感情や価値観の共存はここでも一貫している。何故か。それこそがポップ・ミュージックの真価だからであり、人間はかくも複雑な感情を内包した生きものだからである。ひたむきに生きながらも必ずや陥るスットコドッコイなエラー感。『影の無いヒト』は、そんな面白うてやがて哀しき人生を風刺した音の出るカリカチュアなのである。(interview:椎名宗之)
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ヒダカトオルの単独デビュー10周年と本厄突入を記念して今年の2月に発表されたメジャー移籍後初のベスト・アルバム『VERY BEST CRUSADERS』が好調なセールスを記録し、その直後には初の全国ワンマン・ゼップ・ツアー“Oh my ZEPP”を敢行するなど、まるで本厄を振り払わんとばかりに引きも切らぬ疾走を続ける異能のお面集団、ビート・クルセイダース。その最初で最後と噂されるゼップ・ツアーの感動と興奮を余すところなく封じ込めたDVD作品が発売されることになった……のだが、そこは決して一筋縄では行かぬお面さんたちのこと、ただのライヴDVDであるはずもない。ライヴというノンフィクションとは真逆を行くフィクションをそこに織り込むべく、『プリティ・イン・ピンクフラミンゴ』と題した完全オリジナル・ドラマを制作するという前代未聞の策に出た。誰もやらない面白いことを無理を押してでも楽しんでやるという彼らの流儀はここでも一貫している。様々な障害を乗り越えながらバンドとしての夢を追いかけるというベタにも程があるがホロリとさせるストーリー、シンガー・ソングライターの高橋瞳やグラビア・アイドルの谷桃子を始めとするさり気なくも豪華な出演陣、原典を知れば知るほど心をくすぐられる挿入歌の数々、劇中の随所に見受けられる小道具に対する深いこだわり。そのどれを取っても彼らが極めて真摯な姿勢で創作に臨んでいることがよくわかる。その真摯な姿勢がアルバムの好セールスやライヴの動員増に結実していることに、僕はある種の安堵感を覚える。飽くなき表現欲求に従い、労を惜しまずディテールに精魂を込めた表現が悪かろうはずがないからだ。フィクションにせよノンフィクションにせよ、あらゆる表現衝動の分母には夢がある。『プリティ・イン・ピンクフラミンゴ』なるドラマはそんなことを僕に思い起こさせてくれるのだ。(interview:椎名宗之)
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インディーズ・シーンきっての良心として常に鮮度とクオリティの高いポップ・ミュージックを発信し続けているレーベル、3P3Bが今年めでたく設立10周年を迎えた。その10周年記念事業の一環として、今年3月には下北沢シェルターにて10回目となる“3P3B MEETING”の開催、そして“九人の侍 complete”の敢行によりキャプテン・ヘッジ・ホッグ、ショート・サーキット、サムがまさかの一斉復活を果たすという往年のファンには狂喜のハプニングが巻き起こっているが、ここへ来て映像作品『3P3B VIDEO 0408』とオムニバス・アルバム『CARRY THAT WEIGHT II』という10周年記念アイテムが同時リリースされることが決定。3P3Bオールスターズとも言うべき所属バンドが一堂に会した両作品の発売を祝して、3P3B総帥の“OZK”(オジキ)こと曽根 功、レーベル発足前からOZKとは盟友関係にある渡邊 忍(現アスパラガス)のふたりにこの10年の歩みを洗いざらい語り尽くしてもらった。(interview:椎名宗之)
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拝啓、キング・オブ・ロックンロール。そっちの調子はどうですか。サム・クックやオーティス・レディングと賑やかにセッションしてますか。あなたの訃報を聞いてから早ひと月、心にポッカリと開いた穴が未だに塞がりません。ポップでありながら反骨であり続けることの大切さをあなたから教わりました。そんなささやかな信条を胸に秘めて僕はこれからもしがない編集稼業に身を投じていきます。その信条とあなたの歌がある限り、あなたの生は今なお激しく脈打ちながら息づいているのです。僕は僕なりの弔いとして、あなたが唯一本誌の表紙を飾ってくれた号のインタビューをここに再掲載します。ありがとう、キヨシロー。そしてこれからもよろしく。(text:椎名宗之)
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日本の古き良き歌謡曲とパンク・ロックのハイブリッドによる異色の音楽性、七転八倒しながらも一縷の希望に喰らいつこうとする省察的な詩の世界、ひたすらに叫び狂い踊り狂う破天荒極まりないライヴ・パフォーマンス。“ザ・パンク歌謡歌手”を自称する扇愛奈の魅力はあまたあるが、前作『海鳴りライダー』以来2年振りとなるオリジナル・アルバム『ハッキン・チューニン』を聴くと、そうした扇の魅力が深みと強度を更に増したことを痛感させられる。ザ・セクターズを名乗る猛者たち──杉本恭一(g:レピッシュ)、内田雄一郎(b:筋肉少女帯)、矢野一成(ds:ザ・ドミネーターズ)という鉄壁の布陣による助力を得たことで、扇は遂に自身の音楽性が何たるかを掴み取った。それは、『ハッキン・チューニン』で聴かれる凡俗を超絶する彼女の歌声が格段に説得力を増したことでもよく判る。本作こそが新生かつ真生・扇愛奈の船出を飾る号砲一発であり、今後発表され続ける良質な作品が乗り越えるべき壁としていつまでも立ちはだかることだろう。(interview:椎名宗之)
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LOTUSやTELEPATH、FUTURE ROCKといったアメリカのライヴトロニカ・バンドから影響を受けた扇情的かつ精緻を極めたサウンドでジャム・フィールドのオーディエンスから高い評価を得ているCOMA*が、バンドの新機軸を提示するミックスCDを完成させた。DachamboのDJ HATAをプロデュースに迎え、昨年iTunes限定で配信リリースされたライヴにおけるキラー・チューン『Fjord Jam』は、ヴォーカルが加えられた上に新たなリミックスが施され、あらゆる音楽ファンにも受け入れられやすいポップ・チューンとして生まれ変わった。狭義なカテゴライズを押し退けるように、より唄って踊れる音楽性を志向することでネクスト・レヴェルに達した彼らは、新たなトライアルとしてカナダのトロントからライヴトロニカの先駆的存在であるthe NEWDEALを招聘。彼らをサポートしながら巡るツアーでの経験を糧に、今後更なる音楽的な深化を遂げるに違いない。『Fjord Jam』を聴くと、そんな嵐の前の静けさの如き胸騒ぎを覚えるのだ。(interview:椎名宗之)
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日常の混沌を掻き鳴らす平均年齢20歳の4人組、SUPER BEAVERが遂にメジャーデビュー!! 記念すべき第1弾シングル『深呼吸』と同じタイトルを持つ1曲目『深呼吸』は、彼ら4人の「現在(いま)」と「未来」への思いが詰まった疾走感のあるロックサウンド。そこに重なる伸びやかで艶やかなVo.渋谷の歌声が曲に説得力を持たせ、まっすぐに曲が伝わってくる。今回新たな試みとして、バンド名義で作曲をした『境界線』ではライブを意識した骨太なサウンドで聴かせ、インディーズ時代にリリースされた『道標』は歌を録り直し、今の彼らを充分に表現した楽曲となった。
常に成長し、常に進化をし続ける彼ら。いつ会っても、目を輝かせながらお話をしてくれる4人だからこそ、楽曲に散りばめられたキラキラとしたサウンドや言葉は嘘ではないのだろう。今回も4人にお話を伺うことができた。彼らのこの先もきっと明るく輝いた未来が待っているに違いないと確信した時間だった。(interview:やまだともこ)
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アイドルとロックの境界線を打ち破る奇跡のコラボレーションの実現である。うるさ型のロック・ファンからも絶大な支持を集めているメロン記念日が、名うてのロック・バンド全5組とのコラボレート・シングルを相次いで発表していくという画期的な一大プロジェクトが遂にその口火を切った。華々しい初戦をメロンと共に飾るのは、甘美なメロディと躍動感溢れるサウンドに定評のあるビート・クルセイダース。今月5日に晴れてバカボンのパパと同い年となる(エンダァ、本厄!)ヒダカトオルが提供した『DON'T SAY GOOD-BYE』は、レッドゾーンを振り切った激情サウンドと胸を締めつける哀切のメロディが交錯した掛け値なしの大名曲だ。毎月5日になると本屋へ駆け込み、世界最大の実売部数を誇るHM/HR専門誌『BURRN!』を貪るように読み干した世代はとりわけ激しく心を揺さぶられるナンバーと言えるだろう。構想期間2年を経て遂に完成したこの至高の楽曲のミックス・ダウン当日、我々編集部は都内某所のスタジオで作業真っ只中のメロン記念日とビート・クルセイダースを直撃。このメロン記念日ロック化プロジェクトに懸ける両者の思いを余すところなく訊いた。(interview:椎名宗之)
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2008年10月に1st.アルバム『IRIE RACKIT』をリリースし、11月には憧れのザ・ヴァインズのオープニングアクトに抜擢されたVeni Vidi Vicious(ヴェニ・ヴィディ・ヴィシャス)。満を持してリリースされる今作の1st.ミニアルバム『ベートーベンは好き。特に詞が良い。〜I Like Beethoven. Especially His Lyrics〜』は、彼らを知るにふさわしい1枚。タイトルからもわかるように、ビートルズのリンゴ・スターの有名な言葉を拝借し、シリアスな現実を彼ら独自のジョークに変えた楽曲を多く聴かせている。楽曲以外にはほとんどこだわりがないという衝撃の発言をした彼らだけに、インタビューは言葉少ないながらも、伝えようとしている姿が印象的だった。(interview:やまだともこ)
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新宿LOFTが西新宿から歌舞伎町に移転して10年。この10年間、多くのミュージシャンがこのステージに立ち、数々のドラマを生んできました。
今回6月30日に新宿LOFTで行われるイベント“SHINJUKU LOFT 10th Anniversasry 〜DANCE&GROOVE〜”に出演するthe ARROWSとつばきもLOFTのステージに立ち、LOFTと共に歴史を作ってきているバンドのひとつ。それぞれに多くのエピソードがあり、時の流れを感じます。
ここでは、両バンドのボーカル坂井竜二さんと一色徳保さん、そして企画者の樋口寛子さん(ロフトプロジェクト)も参加し、LOFTにまつわる話やバンドのこれまでとこれからをお話していただきました。(interview:やまだともこ)
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コヤマシュウ(Vo.)、マツキタイジロウ(Gt.)、ナガイケジョー(Ba.)、オカモト"MOBY"タクヤ(Dr.)からなるSCOOBIE DO。2006年に自身のレーベルCHAMP RECORDSを立ち上げ、CHAMP RECORDSからは3枚目の作品となるニューアルバム『SPARKLE』をリリース。今作は、前作までのような宇宙的なサウンドではなく、彼らのルーツにあるファンクやブラック・ミュージックを基本に地に足を着けた作品となっていた。
今回は作詞・作曲を手がけ、CHAMP RECORDSの代表でもあるマツキタイジロウの単独インタビュー。しかし、「今日はマネージャーとしてここにいるんで、静かに座っていますね」と言っていたオカモト"MOBY"タクヤも同席。静かに座っているわりには風貌に存在感がありすぎませんか? という気持ちは心にしまい、マツキ氏とたまに加わるMOBY氏にお話を伺った。(interview:やまだともこ)
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ゴールデンウイークの真っ只中5月3日。遊星横町の4人は明治公園で行われたフリーマーケットに行ってきました。ゴチャゴチャしたフリマで買い物をすると、個性がそれぞれ見えるんじゃないかと。買いたい物を見つけきれなかったという方もいましたが、それぞれが満足するものを買えたようです。
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ハロ〜☆ミスターモンキー!……6月です。もうそろそろ梅雨入りですか。春はあっという間に過ぎてくねぇ。またジメジメする季節が来ますねぇ。さて、4月後半〜5月イッパイまでのロティカはといえば、ニューアルバム『ライブハウスモンスター』が発売になり、ARABAKI ROCK FEST.09とGOING KOBE 09のフェスにも出演、そして25周年記念ツアー、そしてカタル的には単行本『今夜はトゥナイトDX』も発売……って、それはもう大変な事になってた訳です。まさに激動の日々。「毎日毎日忙し過ぎて何やってんだか分からないよー」ってのがあっちゃんの口癖になってました。それでも楽しい日々だったんでソコらへんの報告から。
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太田プロダクションが“新人俳優”を探すためオーディション形式のワークショップを開校。第10期生を募集しています。今回は、その5期生の進藤学さんに、自身のことやワークショップのお話を聞いてきました。スラッとした身長に、全身を黒で統一したオシャレさん。そして、女子を虜にする低音ボイス。完璧でした(笑)。学さんは、現在放送中の『魔女裁判』に岡本昌平役で準レギュラーとして出演中。また9月からは舞台『MEN&MAN 〜男たちの想い〜』にも出演されます。お楽しみに〜♥
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