ギター 編集無頼帖

ちゃんと生きてろ

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 本誌2月号に掲載したビート・クルセイダースのインタビューで個人的に深く納得したのは、安易な頑張れソングに共鳴できないのは前向きになることの根拠をそこに見いだせないからだというヒダカさんの発言であった。体よく「頑張れ」と唄われても、何のために頑張るのか、そこに何の意味があるのかが明確に提示されていなければ頑張る気には到底なれないし、食費や家賃や公共料金を支払うのに四苦八苦することもまるでなかろう風情の御仁に「頑張れ」と言われても、そりゃアンタは頑張らなくたってイイ生活できるもんなぁ…と逆恨みするのがオチだ。
 まぁ、歌はその人のパーソナリティとは関係なく評価しなければならないとは思うけれど、僕はやはりその人のパーソナリティが色濃く滲み出た歌のほうが好きだし、いくら虚構の世界とは言えリアリティを感じられるかどうかが非常に重要なポイントだったりする。もちろん耳心地の良いメロディのポップ・ソングは大好きだし、歌は言葉とメロディの両輪があってこそ成立するものなので歌詞ばかりに重きを置くわけにもいかないのだが、胸が躍るメロディの上にリアリティに肉薄した歌詞が載ればもっともっと好きになるような気がする。
 インタビューをさせてもらうバンドの音資料を聴いて、気持ちを奮い立たせてもらえることがままある。サウンド至上主義を貫く表現者とその音楽ももちろん大好きだけれど、細かい音楽的なことよりも歌詞に込められた意図みたいなものを訊くほうが僕自身楽しかったりする。だから、平易な言葉で粋な言い回しをしていたり、心にグッと来る歌詞に出会うと思わずボールペンでその箇所を丸く囲ってしまうのだ。そしてその言葉を有り難く心の糧にさせてもらい、今日を凌ぎ明日へと繋ぐ。
 この間も、仕事で聴いた音楽でそんな言葉に出会えた。仕事に留まらず、私生活でも多分死ぬまで聴き続けると思う。曲調はバンドの従来のイメージを覆す異常に明るいサンバなのだが(笑)、酒を呑みながら聴いていたらうっかり泣いた。ここまで平易な言葉で核心を衝いた歌詞に久々に出会えた気がする。その言葉には何の不純物もなく、強い説得力をもって僕の感受性に鋭利に突き刺さった。ちゃんと生きていることの大切さが、安直な頑張れソングとは一線も二線も画した軽くて重い言葉で淡々と綴られている。ちゃんと生きてさえいれば、またこんな純真な歌に出会えるのだ。やっぱり、生きてるだけでOK!、なんだなぁ。改めてそう痛感する。こんな駄文を読んでくれているあなたにも、心の糧となる現在進行形の歌があるだろうか。(しいな)
posted by Rooftop at 04:59 | Comment(4) | 編集無頼帖

ギター 編集無頼帖

DON'T STOP 画策中

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 あちらのサイトでも写真と記事がアップされたようなのでこちらでも解禁。
 先週水曜、デビュー10周年を記念して再結集した太陽とシスコムーンの3人(RuRuさんは現在上海在住なので欠席)が、来たる4月25日に行なわれるトーク・イベントのために我がロフトプラスワンを視察して下さったのであります。奥さん、これは快挙ですよ!? これまでハロプロの非公式イベントの数々を開催してきた“サブカルの殿堂”プラスワンに、遂に本家本元が降臨したわけですから(笑)。
 昨年末に『メガベスト』のリリースを記念して立ち上げた期間限定のブログ、1月にHMV渋谷店で行なわれたインストア・イベント、後輩・メロン記念日からの熱いラブ・コールを受けて急遽出演することになった“メロン・グリーティング”、そして今回のトーク・イベント。解散から8年半を経た2009年にこんなサプライズが待ち受けていたとは夢にも思わんかったです。まったく長生きはするもんだ!(笑)
 シスコムーンの皆さんが活動していた'99〜'00年頃というのは、自分にとっても激動の時期でした。売れない音楽書籍ばかりを作っていた俺は、同じ編集部内で新しく雑誌(『音楽生活』という娯楽誌)を立ち上げることになって四苦八苦していたのであります。日曜出社の夜は、同僚と骨休みによく『ASAYAN』を見ながら制作サイドの執拗な煽りを真に受けまくってました(笑)。今の10倍は純粋だったんだね。あの当時のハロプロ関連のCDはかなり購入していたし、モーニング娘。も初期は好きな曲が多いです。シスコムーンもまた然りで、あの頃のつんく♂が書いた楽曲のクオリティは半端なかったと今でも思います。
 小湊さんもブログで書かれてましたが、トーク・イベント当日にみんなで見たい当時の貴重な映像を募集してます。心当たりのある有志は奮ってご参加下さい。このトーク・イベントもいつか実現するであろう完全復活ライブも、みんなで一丸となって作り上げていくものですからね。これぞ真のDIY精神なり。なんちて。ははは。(しいな)
posted by Rooftop at 12:21 | Comment(0) | 編集無頼帖

ギター ドリームプロジェクト

Rooftop企画イベントが下北沢SHELTERで開催!!

  Rooftopが、“感情を揺さぶる音”(affective sounds)をテーマに6月3日(水)、下北沢SHELTERでイベントを開催!!
出演は、クラシカルなピアノを導入したサウンドで聴く者の心を揺さぶるpigstarと、昨日(3/12)にO-WESTでのワンマンを大成功させたplaneと…あと1バンド(近日発表!)の3マン!!
素敵なバンドさんだらけですので、1バンドの演奏時間を普段のイベントより長めにします。

2009.6.03(wed)下北沢Shelter
『Rooftop presents affective sounds vol.1』
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV. 2,300 / DOOR 2,500 (ともに+1drink)
w)pigstar / plane / and more...
info:下北沢Shelter:03-3466-7430

pigstarオフィシャルサイト:http://www.pigstar.jp/
planeオフィシャルサイト:http://www.plane-jp.com/

チケットは、各バンド予約か、一般発売(4月)でご購入ください。

時期はちょっと先になりますが、ぜひぜひご来場くださ〜い。



(やまだ)
posted by やまとも at 14:41 | Comment(0) | ドリームプロジェクト

ギター ドリームプロジェクト

“ニューロティカカタルの「今夜はトゥナイト」”単行本化決定!

ニューロティカのカタルさんがRooftop内で書いて頂いている「ニューロティカカタルの今夜はトゥナイト」が2009年1月号をもって連載100回を迎えました。そして………

ついに!!単行本化が決定しました!!!!!

発売は5月中旬を予定しています。
それに伴い制作ブログを立ち上げました。
http://konyahatonight.blog16.fc2.com/

こちらのブログは「今トゥナ」ファンの皆様と共に単行本を一緒に作り上げていくためのものです。面白いアイディア等ありましたらコメントを残していってください。

よろしくお願いします!
posted by やまとも at 13:19 | Comment(1) | ドリームプロジェクト

ギター やまだのひとりごと(仮)

ひとりごと第52回 3/10

☆hidaridesu

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今月インタビューを掲載しているヒダリです。

関西在住という彼らは、インタビューのために上京したそうで、しかも百人町まで来て頂いたので、そんな彼らにアルバムタイトル『ワインとチョコレート』のワインとチョコレートをプレゼントしました。
ワインとチョコレートは一緒に食べるとすごく相性が良いみたいです。

インタビューは、若干のアルコールパワーを借りて、楽しいカンジになりました。ジャスティンのキャラがすごかったです(笑)。

CDの方の『ワインとチョコレート』も、面白い曲がたくさん並んでいるので、ぜひ聴いてみて下さい!

※写真がボケボケですみません。どうも使い方をマスターしきれません。

(やまだ)

posted by やまとも at 16:04 | Comment(0) | やまだのひとりごと(仮)

やっと会えたね

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 この間、我がネイキッドロフトで定期的に行われているビートルズ大学で何故かフリマをやっていて、ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンの来日公演のパンフレットとポール・マッカートニーの『オール・ザ・ベスト』の初来日記念ゴールドCD仕様をそれぞれ僅か500円という破格の値段で入手できた。とても嬉しい。
 高3の受験間際に見たジョージの最初で最後の来日公演、チケット代と電車代だけで精一杯で、パンフを買うお金がなかったんだよなぁ。だから18年越しに入手できてちょっと本気で泣けた。ウレチイ。
 ポールのベスト盤は日本の初回盤とUK盤とUS盤をそれぞれ持っているので(収録曲がそれぞれ若干違う)もういいかなとは思ったが、パンフだけだと何だか申し訳なくて購入した。帯の『やっと会えたね』というキャッチも懐かしかったし、ゴールドCDだしまぁいいかなと。ちなみにポールの初来日もパンフまではとても手が回らんかったです。高1にとってのチケット代1万円は、今の自分にとっての10万円くらいには相当するんでなかろうか。パンフはおろかツアー・グッズなんて到底無理だ(水道橋駅前で売っていた違法グッズすら手が届かんかったもんな…)。
 欲しいものというのは、欲しい欲しいとガツガツしている時には手に入らないものなのかもしれない。水が沸騰するのを見守るうちはなかなか沸騰しないのに何だか似ている。
 パンフを入手できた夜、寝る前にジョージの『ライブ・イン・ジャパン』を久しぶりに聴いた。初めて聴いた時と同じく、音が妙にクリアすぎてまるで臨場感がなく、クラプトンの唄うパートがごっそりカットされているのにやはり物足りなさを覚える。18年前と何ら変わらぬこの感慨。要するに何の成長もしてないわけだ(笑)。が、多感だったあの頃に何度も何度も繰り返し聴いた音楽が今の自分の血となり骨となっているのは確か。迷った時の岐路やまだ見ぬ明日へと自分を導いてくれるのはいつ何時も純真なる音楽なのだなぁとつくづく感じる春の陽光であります。(しいな)
posted by Rooftop at 12:47 | Comment(0) | 編集無頼帖

ギター やまだのひとりごと(仮)

ひとりごと 第51回 3/4

★遊星横町のバレンタインチョコ作り裏話

 Rooftop2月号で掲載している“遊星横町”は読んでいただけたでしょうか?そして、こちらを読んで頂いた方の中に、今年のバレンタインは手作りのチョコを作った方も多くいらっしゃるのでしょうか?
 個人的な話になりますが、私は手作りチョコは作ってません。昨年かその前の年か、すでに忘れてしまいましたが、某良品なお店で“手作りブラウニーセット”なるものを買ったんですよ。ブラウニーはすごく好きなので、この機会に作ってやろうと。しかしね、肝心なことを忘れてました。うちにはオーブントースターしかなかったんです。お菓子作りってだいたいはオーブンで作りますよね?で、まあお菓子作りの経験がない人は考えますよ、「オーブントースターでもいけるだろう」って。それで作ってみたんですが、いつの間にかオーブントースターから煙がモクモクとあがっていて、中にはブラウニーとは全く違う黒い焦げた物体が配置されてましたよ。お菓子作りのできるお友達に聞いたところ、オーブントースターでも作ることができるのだそうですが、経験がない分応用もできないわけです。それ以降、家でお菓子作りをしようとは思わなくなりました。
 で、遊星横町の面々も2月号ではチョコレート作りに挑戦したのですが、誌面を読んで頂いた方には充分に伝わっているかと思いますが、これがまあ、なんと!なものがたくさん出来上がりました。
 星野さんに至っては、家では全く料理はしないそうで「包丁とかあるんですか?」と聞いたところ「包丁はあります、使ってますよ」と言ったので、「家で料理しないのに、何に使ってるんですか?」と聞くと「袋を開けるために使ってます」だそうです。たぶん、その作業だけでしたら、ハサミのほうが早いかと思われます…。
 
 今回は遅くなってしまったのですが、いっぱい写真は撮ってあるので、2月号で掲載できなかった写真をちょこっとだけアップしようと思います。
 
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チョコバナナ用のバナナを切っている様子。これがあんな形でできあがるとは誰も想像していませんでした

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はい、こちら

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チョコレートケーキの元を作っています。感触がイヤなようで恐る恐る…

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チョコレートは溶かすより食べることの方がお好きなよう

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火の加減がイマイチワカラナイ

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手でこねるのではなく、スプーンでこねることにしたようです

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ハートチョコ作り中。チョコが妙にボコボコしているのが気になります。後日談として、こちらのチョコ、「かなり歯にまとわりついて食べづらい」だそうです

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なかなか溶けないチョコレートを3人で眺めている様子

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ラッピング中。チョコレートを作る以上に苦戦していた模様

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場所を借りた阿佐ヶ谷LOFT Aの店長が試食。「ウマイ!」という一言をもらいました★


という、大騒ぎのチョコレート作りでした。
こちらの皆様、今年はおいくつぐらいチョコレートをもらったのか気になるところです。

近々今月号Rooftopに掲載しているスケート編の別写真もアップ!(予定!)

やまだ
posted by やまとも at 16:15 | Comment(0) | やまだのひとりごと(仮)

ギター バックナンバー

Rooftop3月号のラインナップ





exclusive interview

SWANKY DANK
市松模様のステージで育まれた純真のメロディ、いざ新しい世界へ!
新宿LOFTを“HOME”と呼ぶ生粋のライヴ・バンドが放つ入魂のファースト・アルバム!
吉川晃司デビュー25周年記念特別座談会:PATCH×ダイノジ×金本浩二 / ASAKUSA JINTA / ビイドロ / ヒダリ / The JFK / 赤ペン瀧川先生(天才エロメール添削家) / 吉野 寿(eastern youth)が語る映画『THIS IS ENGLAND』とスキンヘッド・カルチャー


雑文爆裂都市 〜COLUMN THE BURST CITY

◎吉田 肇(panicsmile)『中央線高架下における悪あがき的音楽生活』
◎植木遊人+星野概念+横山マサアキ+町田直隆『遊星横町』
◎第102回 カタル(ニューロティカ)『今夜はトゥナイト』
◎第3世代的コラム『スリーアウトでもチェンジしないぜ!!!』
◎谷口 健 (BEYONDS)『砂の上のダンス』
◎bloodthirsty butchers『裏のスジの突き当り』
◎月刊 怒髪天:上原子友康『OHZZYの耳』
◎おじさんの眼 世界放浪篇〜大海原をゆく:世界一周103日間の船旅に挑戦〜


REGULARS

☆DISK RECOMMEND
☆ジュリエットやまだの『あ・き・す・と・ぜ・ね・こ』

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SWANKY DANK('09年3月号)

SWANKY DANK

市松模様のステージで育まれた純真のメロディ、いざ新しい世界へ!
新宿LOFTを“HOME”と呼ぶ生粋のライヴ・バンドが放つ入魂のファースト・アルバム!


 兄のYUICHI(vo, g)、弟のKOJI(vo, b)、彼らの盟友であるHAZE(ds)から成る3ピース・バンド、SWANKY DANK。結成から2年、一貫してライヴハウスでの活動にこだわり続けてきた彼らが、自らの名をタイトルに冠したファースト・アルバムを遂に発表する。メロディック・パンクを基調とした彼らの音楽性は、甘美さと憂いが入り混じった胸を衝くメロディ・ライン、疾走感に溢れたタイトなアンサンブル、日本語詞と英詞を巧みに使い分けて唄われるYUICHIとKOJIの伸びやかなツイン・ヴォーカル、ふたりが織り成す流麗なハーモニーが大きな特性である。それらは腰を据えてライヴハウスでの活動に打ち込んできた彼らだからこそ培うことのできた技量であり、その妙味はファースト・アルバムの中でも遺憾なく発揮されている。SWANKY DANKが“HOME”と呼んで憚らない我が新宿LOFTも、新宿LOFTのスタッフが全面的なバックアップ体制で支えるSWANKY DANKも、目指すところは“ROCKIN'COMMUNICATION”──つまり、音楽を通じて図る心の交流、感情の共有である。今時そんなやり方は古いと後ろ指をさされようが、我々はオーディエンスであるあなたとコミュニケートしたいのだ。ヴァーチャルでは決して味わえない熱さ、昂揚、快感、魂の奮え。ライヴハウスでしか得られぬそうした感触を今最も愚直に体現しようとしているのがSWANKY DANKであると僕は思う。(interview:椎名宗之)

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KIKKAWA KOJI QUARTER CENTURY ANNIVERSARY 吉川晃司デビュー25周年記念特別座談会('09年3月号)

KIKKAWA KOJI QUARTER CENTURY ANNIVERSARY

各界屈指のK2ファンが語る、稀代のエンターテイナー“吉川晃司”の深淵なる魅力


 1984年2月1日、シングル『モニカ』でデビューして以来、既存の概念を突き破るスタンスで常に第一線を疾走し続けてきた吉川晃司が、今年目出度くデビュー25周年を迎える。その湧き上がる表現意欲は音楽だけに留まらず、俳優として映画、ドラマ、ミュージカル等にも出演し、どの分野でも破格の存在感を放っているのは周知の通りであり、八面六臂の活動を続ける稀代のエンターテイナーと呼ぶに相応しい。そんな吉川のアニヴァーサリー・イヤーを記念して、先月末にライヴ・ヒストリーDVD『LIVE archives 25』が発表されたばかりだが、本誌でもそれに連動して祝賀企画を組むことにした。昨年、ロフトプラスワンで“CLUB KIKKAWA”なるDJイヴェントを開催したダイノジの大谷ノブ彦、VIOLETS/Radio Carolineで精力的にライヴ活動を続けるPATCHの両氏に吉川晃司の深遠なる魅力を語り倒してもらおうと座談会を決行したのだが、取材場所として利用した居酒屋の隣席に“ジュニアのカリスマ”こと新日本プロレスの金本浩二選手がいることが判明。これぞまたとない“YOU GATTA CHANCE”とばかりに急遽金本選手にもこの座談会に乱入してもらうことになり、さらに大谷が格闘技通であり金本選手の大ファンでもある相方の大地を呼び出すことに。これも稀代のエンターテイナーが呼び起こした奇跡なのか!? いずれにせよ、決して一筋縄では行かない吉川晃司という“BOY'S LIFE”の片鱗が少しでも読者に伝われば幸いである。(interview:椎名宗之)

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ASAKUSA JINTA('09年3月号)

ASAKUSA JINTA

浅草から世界を変える!
“LOCAL & GLOBAL”を標榜するハード・マーチングの雄、第二期黄金期へ突入!


 近年はホームグラウンドである浅草での“LOCAL”な活動と、精力的に海外のツアーを敢行する“GLOBAL”な活動というダブル攻勢で疾風怒濤のハード・マーチングを轟かせている浅草ジンタ。昨年4月から5ヶ月連続で発表されたマキシシングルの余勢を駆って完成に漕ぎ着けたフル・アルバム『刹那』は、日本人ならば誰しもが共感し得る純真の歌心と鉄壁のアンサンブルが理想的なバランスで融合した大変な充実作だ。唸りまくるスラップベースと抑揚を変幻自在に刻むタイトなドラムのハーモニー、深みと広がりのある情感豊かなホーン・セクション、迸る感情を発火点として掻きむしるように奏でられるギター、そして艶やかな色気を放つダンディズムに満ちたヴォーカル。そのどれもが過去随一なのは、海外のライヴで着実に積み上げた経験値の高さと揺るぎない自信のなせる業なのだろう。今まさに第二期黄金期に突入せんとする彼らを、本作のジャケットにあしらわれたバズーカ・ホーンが高らかにファンファーレを吹き鳴らしているように見える。下町の路地裏で生まれた唯一無二のビート“エジャニカ”が世界を席巻する日もそう遠いことではなさそうだ。(interview:椎名宗之)

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ビイドロ('09年3月号)

ビイドロ

無駄だから最高な作用反作用のポップ・ミュージック


 ビイドロが実に3年半振りに発表するオリジナル・アルバム『冗談の王様』は“ロック”である。ギター・ロックもUSインディーもヘッタクレもない。徹頭徹尾“ロック”なのである。“ロック”とはその名の通り岩のようにデッシリと重く構えていなければならない。コケが生えないように転がり続けなければならない(あ、それは石か)。だが、本当にそうなのだろうか? 所変われば品変わる。土地が違えば、それに従って風俗、習慣、言語などが違うのは世の道理である。雄大な富士の山並は気高く美しいが、その山肌は岩だらけでゴツゴツとしている。そこには遠方から望む美しさのカケラもない。カメラの設置点次第で価値観はいともたやすく変化する。その脆弱さ、儚さに面白さが潜んでいるのだ。『冗談の王様』というアルバムで描かれているのは、そんなちょっとした発想の転換がもたらすパラレル・ワールドだ。月を眺めているつもりのあなたは、もしかしたら月に棲む兎から逆に見つめられているのかもしれない。盲信して思考停止に陥るくらいなら、無駄だから最高なビイドロの音楽に耽溺していたいものである。(interview:椎名宗之)

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ヒダリ('09年3月号)

ヒダリ

メンバー(L→R):上月大介(ベース)/ ジャスティン・ベイコン(メカ(プログラミング))/ 太田ヒロシ(ギター&ボーカル)


シュールでいてキャッチーでカラフルでノスタルジック!?
絶妙なバランスを保つ『ワインとチョコレート』リリース!!


 メガネ、ノッポ、アメリカンからなる3人組“ヒダリ”の2nd.アルバム『ワインとチョコレート』がリリースされる。ファミコン的ローファイかつノスタルジックな電子音とギターサウンドが緻密に絡み合い、創造をかきたてられる独特な歌詞を透き通る声で切なくもキャッチーなメロディーに乗せて歌う楽曲に、青春時代の甘酸っぱくも苦い記憶が呼び起こされる。彼らの持ち味が遺憾なく発揮されたポップミュージックの名盤が完成した。  “ワイン”と“チョコレート”と、 相性の良いものとして知られる両者を掛け合わせることによって、今までに出会ったことのない味を体験できるのだが、彼らのこの作品も三者の絶妙なコラボレーションにより、きっと未知なる世界へ誘なってくれる。一度聞いたら忘れられないバンド名を持つヒダリは今後、音楽業界において、もっと大きな役割を担っていく存在になっていくだろう。(interview:やまだともこ)

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The JFK('09年3月号)

The JFK

G.&Vo.:SENSHO1500
G.&Cho.:キタシンイチ
B.&Cho.:ヒネ
Dr.&Cho.:サイトーリュータ


この瞬間にしか生まれない音。
ハードロックにとり付かれた男たちの歌。


 2008年初頭に結成されたThe JFKが、前作のシングル『HALL bee QUIET e.p.』を経て、ファーストアルバム『1959』をリリースする。結成から1年、さまざまなバンドとの対バンを重ね、ライブハウスシーンにて独自のポジションを確立し始めた彼ら。ハードロックの大先輩が築いてきた道をたどり、敬意を払いながらも、彼らにしか表現できない雰囲気やこの4人ならではのサウンド、心の内に秘められた熱量を充分に込め、現代のハードロック・アルバムが完成した。ハードロックに詳しくなくても、The JFKを聴いてちょっとでも興味を持ってもらえることが嬉しい、とSENSHO1500氏がふと言っていたが、だからこそハードロックを忠実に体現した作品になったのだろう。「ハードロック好きがハードロックのCDをリリースします」と言われたら、意外と気になるものである。
 というわけで、今回もSENSHO1500氏にインタビューを敢行。ハードロックについて存分に語って頂くこととなった。(interview:やまだともこ)

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吉野 寿(eastern youth)が語る映画『THIS IS ENGLAND』とスキンヘッド・カルチャー('09年3月号)

吉野 寿(eastern youth)が語る映画『THIS IS ENGLAND』とスキンヘッド・カルチャー

1983年7月。不況や失業、あらゆる差別や矛盾の中、フォークランド紛争で父親を亡くした少年は、仲間と共に“イングランド”のアイデンティティと自らの未来を求めもがいていた──。


 現代にも通じる普遍的な少年の成長を描くドラマ性と、80年代初頭の郊外労働者階級の若者たちが傾倒したスキンヘッド・カルチャーをリアリティ溢れる映像で描写した、シェーン・メドウズ監督の自伝的青春映画『THIS IS ENGLAND』。本国イギリスでは単館上映からスタートするも、イギリス全土の共感を呼んで大ヒットを記録。その後もアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ全域など、世界各国で“史上最高のイギリス映画”と圧倒的な支持を得ている。英国の『THE TIMES』紙からも“『トレインスポッティング』以来、最高のイギリス映画だ!”と大絶賛された本作の日本公開を記念して、本誌では公開の一足先に試写会でその内容に触れたイースタンユースの吉野 寿にインタビューを敢行。一時期は自身もスキンヘッド・カルチャーにどっぷりと漬かった吉野の本作に対する所感、当時のイギリスを取り巻く社会的背景とその土壌で生まれたスキンヘッズの考察は一読の価値があると自負している。未だに終息する気配のない不況の波と失業率の増加、一向に縮まることのない経済格差が深刻な問題となっている現在の日本と、この『THIS IS ENGLAND』で描かれている時代のイギリスの状況は大いに重なる部分がある。それでも自らのアイデンティティをしっかりと固持しながら、“肯定化はするが正当化は決してしない生き方”を突き詰めるための示唆に富むヒントがこの映画と吉野の言葉には潜んでいると僕は思うのだ。(interview:椎名宗之)

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遊星横町 vol.3('09年3月号)

遊星横町 vol.3 

遊星横町的“アイススケート”


 ウインタースポーツといえば、スキーやスノボが真っ先に上がりますが、今回の遊星横町は今かなりの盛り上がりを見せる“アイススケート”です。しかし、楽器を持てば、あんなに堂々としている彼らも、スケート場では立つことすらままならない方もちらほら。さらにステージ上では、自由気ままにスベっている遊・星・横・町の4人も、氷の上となるとそうもいかないご様子。場所は違えど、滑るのは苦手のようです。

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第102回 カタルの『今夜はトゥナイト』

第102回 カタルの『今夜はトゥナイト』 

〜ツアー先で食いまくり!どんどん太ってますけど……元気だからいいか!? カタル増量スペシャル〜!!〜


 ハロ〜☆ミスターモンキー!……3月です。って事は巷じゃ卒業シーズン? 毎年この時期は卒業ソングについて書いたりしてますが、それどころじゃねーっス。1月後半〜2月中盤までのニューロティカは久しぶりのツアー三昧でもうタイヘン。西日本方面で暴れてきました。って事で今回はツアー日記でいってみよー! ヒアウイゴー!!

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月刊・怒髪天 2009年3月号 通算58号 OHZZYの耳 第5回 上原子友康

OHZZYの耳 第4回

OHZZYの旧LOFT跡地マスターズ!
〜ベーシックゴルフでベーシックレッスン!の巻〜

取材前日までにレコーディング作業をほぼ終えたOHZZYが所望したスポーツ…それはゴルフ!
これはハニカミ王子に対するギター王子からの宣戦布告なのか!?
何故か頑なにホット・パンツ着用を拒否するOHZZYのスイングの腕前や如何に!




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最遊記歌劇伝−Dead or Alive−('09年3月号)

※ここはイケメン以外掲載しないコーナーです。 バナー

 3月20日からサンシャイン劇場で始まる『最遊記歌劇伝−Dead or Alive−』 。峰倉かずや先生原作の大人気コミック『最遊記』のミュージカル化で、昨年9月に幕を閉じた公演の続編。 キャラクター再現度の高い衣装やメイクはもちろん、若手実力派俳優が繰り広げます。以前こちらのコーナーに出演してくれた佑太くんが出演するということで、お稽古現場にお邪魔させていただきました。今回は、お稽古現場レポートと、インタビューでお楽しみください☆

『最遊記歌劇伝−Dead or Alive−』公演間近!!


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DISK RECOMMEND ('09年3月号)

LOFT PROJECTのスタッフがイチオシのCD・DVDを紹介!!
レビューページの画像をクリックすると、Amazonのページにリンクします。

★以下のジャケットをクリックすると、各レビューが読めます。

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